連節バスは狭い道路を走れないって?…これ見てから言えよ

単なる連節バスを「BRT」といってしまう日本であるが,その単なる連節バスの運行ですら,なにやら仰々しい会議を経なければ運行が難しそうである.

運行経路についてもいろいろと注文が付く気配があるが,単なる連節バスはそんなに機動性が低いわけではない.

フランスのMetzの3連節ではない普通の連節バスの様子だ.中心街に連節バスがやってきた.

そして,そのまま「ボラード」で進入規制がされた区域に突入!

いわゆるトランジットモールの定義に当てはまる歩行者エリアを連節バスが進む.日本の警察が見たら気を失いそうな光景である.

とりあえずこの位置からは,人混みに消えてゆく連節バスが観察できたが,面白いのはこの先である.観察位置を変えて,しばし待つ.場所は上の写真の奥の狭い街路の交差点である.

やってきた.連節バス.そして,この交差点を曲がった!

……ということで,「連節バスは狭い道路は走れない」は運転士の技能依存だということが判明しましたとさ.

#追記:これは「BRT」ではありません.単なる連節バスを使った路線バスです.

 

また、クルマが石畳を走ってる(京都編)

久々のシリーズである.今回は日本の京都だ.

今回は世界的大メーカーのCMである.Drive in Japan 自動ブレーキ篇と言うらしい.

我が家での反応をそのまま書くと…

「京都いいよねぇ. まだまだいっぱい行ったことがないところあるし…」

…とまぁ,前半はすこぶる好評であった.前半はね.

後半に入ると…
「うわっ,こんなとこ走ってる.鬱陶しいよね.自動車進入禁止にしてほしいわ.最悪!」

トヨタさ〜ん,商品PRになってませんよ.むしろ企業イメージ悪化CMになってますよぉ.

ついでに書いておくと,京都市では「歩くまち京都」という都市政策をしており,自動車交通の分担率を下げようとしているので,京都市にもケンカを売っていることになる.知らないって怖いよね.

なお,CMで出てくるような場所をCMの走行イメージのような速度で走った場合,数年前に運転手が急病で歩行者数名をはね殺したのと同じような状況になるような場所を走っていると思うので,念のため.

ということで,2017年になった現在でも,自動車メーカーは商品の正しい使い方を消費者に伝えることが出来ないようである.

なお,この手の指摘は10年前にもしており,このときはスズキだったけなぁ.その後も定期的に主に欧州の石畳の上で車を走らせるのが日本のメーカーは好きである.

2006年3/19号:また、クルマが石畳を走ってる(無知ほど恥ずかしいものは無い編)
2006年2/17号:石畳を走るクルマ

 

天満橋の前後

大阪の京阪電車の天満橋駅のことではありませんので,念のため.

2年半くらい前の話である.広島市内に「天満橋」という電車(+歩行者)専用橋がある.この前後の街路は天満橋が自動車通行不可なために自動車の通過交通が非常に少ない.トランジットモールではないが,日本でトランジットモールに実態が最も近い街路ではないかと思っている.電停でいうと,土橋電停から小網町,天満町を経て観音町までの街路である.

路面電車の走る通過交通の非常に少ない街路ということなので,何かのデータに使えるかもしれない.動画撮影+騒音計+レーザー距離計での幅員計測というフル装備で臨んだ.もっとも時間がかかるのが動画撮影だ.

往来の邪魔にならないように,そば屋の道をはさんで向かい側,マンションの前あたりに陣取って撮影開始.30分ほどで撮影終了…のつもりが,マイクのスイッチが入ってなかった.再度30分ほど撮影して終了…のつもりが…

…「何してるの? 結構長いことがんばってたよね」

あちゃぁ.欧州各都市でも同様に計測していると,結構な頻度で沿線住民から”職質”される.只の電車のビデオ撮影にしては時間がやたらと長いし,よく見ると単なるビデオ撮影には使わないものを持っていたりなんかして,,,はっきり言って不審人物だよね.そば屋の奥様から声をかけられてしまった.

”ビデオ撮影結果から歩行者と電車の位置関係を計測し,その相対的位置関係より歩行者の横断行動を”…などと説明すると余計にあやしい人物になりかねないので,つい…

「いやぁ,ここの電車の線路を南側の大きな街路に付け替えることになるかもしれないって聞いたので,撮影しておこうかなと思って」(まぁ,ウソではない)…が,どうやら”スイッチ”を入れてしまったようだ.

…「そんなことは許さない」

えっ!?

…「私たちは,ここに電車が走っているのを誇りに思っている.線路を付け替える話は断固阻止する」(という趣旨のことを言ってたと思う)

えっ!?
おそるおそる質問してみた.「細い街路に電車が走っていて,うるさいとか…」

…「そんなことはない!」

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2年以上経って,ふとテレビをつけると広島市内のような風景が映っている.そして例の「天満橋」が映され,電車と歩行者しか渡れない橋は今や珍しいという説明.その天満橋と電車の走る街路について熱く語る女性の姿が……………ぁあぁっ!

”世の中あんまり広くない”と,久々に思った瞬間であった.

もうちょっとでTM

ご存じ,富山市内の環状線(トラム).

走行している街路が,かなりTMに近い.

このチェーン外して,ちょびっとだけ交通標識取り替えるだけなんだけどなぁ.そうするだけでTMになるんだけどなぁ.

もっとも,TMの議論をすることすらタブーに近い日本の都市交通政策ってどうなんだ,という話も.

なお,本ログではTM=トランジットモールなんてことは一言も言ってないので念のため…

 

 

この誘導ブロックの色

京都駅の駅舎2階に設置された視覚障害者用の誘導ブロック.

通常は黄色一色のところ,赤黄赤黄赤黄赤黄…

デザイン的な配慮だろうと思う.

しばしばデザイン的な配慮のもとに,黄色ではなくて白あるいは黒の単色の誘導ブロックが使用され,バリアフリー的観点から「分かりにくい」と指摘されるのだが,この「赤黄赤黄赤黄赤黄…」は,アリやナシや?

 

この街にリニアの駅ができるのか?

なかなか訪れにくいのが「飯田市」.豊橋から飯田線でゴトゴトごと.飯田駅ではないらしいが,この街にリニアの駅ができるらしい.

飯田駅からてくてく.

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横町の飲み屋街?

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10分ほど歩くと有名な並木通りに出る.

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中央に広い植栽のある小ぎれいな通り.

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何の並木かというと…

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リンゴだ.

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植栽の両側はそれぞれ一方通行になっている車道だ.

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正式な規制の標識が立っているわけではないが,「歩行者優先」の看板がある.ドライバーの良識に任せる方式か?

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滅多に車が来ないので,事実上の歩行者道路状態.

観光客がわんさか来る前に,静かな雰囲気を楽しんでおくのは今のうちかも.

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惜しいなぁ〜あと一歩

休日の京都嵐山.

一般車両の通行がかなり抑えられているのだが,完全に止め切れていない.

そんなわけで,多数いる歩行者は依然として歩道上だけしか通行することができず,今一歩,のびのびできない.

休日の午後だけでいいから,完全にクルマ止めちゃえよ.(除くバス)

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教科書的交通静穏化

英国のコベントリ.街路関係では古典中の古典で,最近はこれと言って話題になることも少ない.…が,行ったことがないので行ってみた.

まずは,ゾーン30ならぬゾーン20,いやいや,速度の単位がmphなので,時速に直すと32km/hで,ゾーン30相当.ちゃんと区域外からの入り口は狭窄(きょうさく)にしてある.

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英国なので,もちろん横断歩道は黄色いランプつき.この黄色のランプがチカチカして,ここが横断歩道であることを知らせる.この程度の施設,日本でも導入すればいいのに,やらないね.

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別の横断歩道では,狭窄を兼ねて「石」を置いてある(奧の横断歩道).日本なら邪魔だとすぐに苦情が来そう.手前の石は速度を抑えるためにあえて進行方向の正面になる位置に置かれており,びゅーんと走り抜けにくいようにしている.

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下の写真は上のアーチに目が行きがちだが,下の舗装が変化している部分に注意.

左奥から右手前の道と,左下から右奥への道が交差する十文字が基本だが,舗装が変化している部分は十文字の交差点の斜め方向である.

よく見ると,右側の標識に「バス専用」と書かれており,この交差点を真っ直ぐ進めるのはバスだけ.一般車両は強制的に右左折させられる,という交差点である.

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このほかにも,様々な工夫がされており,まさに古典中の古典である.

だが,東洋の某国では,その古典が紹介されて何十年にもなるというのに,いまだにまともに導入できてないんだとさ.

Birminghamの古い路面軌道

単なる郊外鉄道だったトラムが,ここ2−3年で市街地まで伸びてきた英国Birmingham.トランジットモールまでできている.ここはEdinburgh的トランジットモールではなくて,歩行者が闊歩している.

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さて,市内中心市街をウロウロしていて発見したのがこの軌道.

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どこにも繋がっていなくて,20mほどだけ敷かれている.敷かれていると言うよりは「取り残されている」と言った方が正確かもしれない.場所はMuseumの裏側.博物館の展示物?? それともモニュメント?

新品のレールではなくて,すり減ったレール.この写真の奥はNewStreet駅,つまり中心駅である.

奧の工事はオフィスビルの新築工事のようであり,そのビルの向こう側にトラム路線の延伸工事が計画されているようである.

この古い軌道は,新しいトラムの姿を見ることができるんだろうか?

トランジットモールの定義について考えさせられる

エジンバラのPrinces Streetの様子.

奧から,公園,歩道,バス/タクシー専用レーン,バス/トラム専用レーン,バス/トラム専用レーン,バス/タクシー専用レーン,歩道,店舗.

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「トランジットモール」の定義に従うと,ここは公共交通と歩行者だけの通行を許した街路なので,トランジットモールである.しかも約900mもある.

Edinburgh

…だが,だ.

トランジットモールに期待される機能としては,公共交通をスムーズに通すだけでなく,歩行者の視点で市街の分断が解消されていること,自由に街路の向こう側にわたれること,であったはず.

ところがここは,歩行者の横断は信号のある交差点のみが原則で,しかもバス交通が多いもんだからなかなか歩行者用信号が青にならない.

これって,トランジットモール,なのか?

なんだか,単なる長いバスをBRTと称している某国の街路&交通部門が「これはトランジットモールだ」と言って真似しそうで,やだなぁ.