南海トラフ系地震の発生間隔

よく南海トラフの大地震の発生間隔は100〜300年とか,最短では90年だったとかそういう話がある.

横軸に発生順のシリアルナンバーを,縦軸に発生した西暦をとってグラフを書いてみるとすぐにわかることだが,最近の発生間隔と数百〜千年以上前の発生間隔を見比べると明らかに最近の方が間隔が短い.

たぶん,昔は全ての地震が記録されていないので発生間隔が長く見えているだけ,最近のはちゃんと記録が取られているので,短く見えているだけの可能性高し.

それから,最短90年というのは安政〜昭和がそうだったということなんだが,今後も最短90年なのかは全く保証がない.

南海トラフの大地震は太古の昔から何千回何万回と発生してきているわけだが,人間が知っているのはせいぜい最近の10〜20回分程度だけで,しかもごく最近の数回を除いて記録が不完全な可能性が高いわけだ.そんなごくわずかなデータだけでは「発生間隔については,正確なことはわからない」という結論が妥当なのかもしれない.

#地震の専門家でも何でもないので,真に受けないように.

 

水道民営化で設備更新促進???

水道事業の民営化を進めるという話があるらしい.

上水道設備のインフラが老朽化してきているので,それの設備更新が民営化によって効率的に進むことを期待しているらしい.人口減少対策らしい.

…が,しかし.海外に目を向けなくても,既に民営化したインフラの更新が進んでいるかどうかは鉄道を見ればよくわかる.

ごく一部の儲かる地区では設備投資される一方で,そうじゃ無いところでは放置されているのが現状だ.儲かる地区でも,設備投資されるのは商業設備などの儲け直結部分だけで,地味な輸送の基礎インフラは放置されていることは少なくない.

新規の鉄道線はというと,新幹線にしろ都市鉄道にしろ幹線鉄道にしろ,鉄道事業者単独事業はかなり希であり,国や地方などの行政が金を出さない限り前には進まないし,改良事業もしかり.地方ローカル線は放置状態で自然災害で破壊されるのを待っている状態ではないかと思うことも少なくない.

水道事業民営化によって,人口減少下においてインフラ更新が進むってのは,少々お花畑ではないかな.あるいは国民をだまして,特に人口の少ない地域での棄民政策か? 水飲めなきゃ,すぐ死ぬぞ.

#1 民営化していい方向に進むには,少なくとも多少なりとも競争状態が必要では?
#2 JR北海道で信号機が倒れたね.「地味な輸送の基礎インフラ」の一つ.

#3 単に集積の利益が必要なら,事業組合を組織すればいいだけのこと.

メンテ情報

各記事中のリンク先(…p=xxx)の部分を中心に,2016年以降の記事でちゃんとリンク先に飛べるように修正しました.それ以前の部分はいずれ.

またまたデータベースファイルが壊れたわけで…^5

とりあえず復旧しましたが,記事番号(p=xxxx)はむちゃくちゃになってしまいました.自動バックアップの設定はしていたものの,中途半端で1月半ば以降の記事はGoogleのキャッシュから復旧.

あかん,復旧させても2-3日しか保たない.どうするかなぁ…

困ったな.

3/30現在,「時々,データベース接続エラーが出る」という何とも原因究明しにくい状況.

3/31現在,再びエラーでアクセス不能.バックアップから復旧させたが何日保つかわからないので,近々サーバごとリニューアルすることにする.記事をXMLで書き出そうとしたが…何かおかしい.ファイルサイズが小さすぎる.ということで,webブラウザで画面を片っ端からアーカイブとして保存してゆくという原始的な方法でバックアップ完了.

三葉の乗った列車はどこに向かうのか?

ファンタジーにいちいち突っ込んではいけないとわかってはいるものの,気になるものは気になる.ただでさえ時間軸がずれた上に入れ替わりがあるので,話の筋がややこしい.その上に鉄道関係の描写がいい加減なので,訳がわからなくなってくる.

ということで,例の人気映画の鉄道関係気になる点いろいろ.

(その1)
2013年10月3日,三葉は東京に日帰り往復するが,最初に乗る列車が「美濃太田行き普通列車」.つまり,高山線を南下するわけだ.
ところが,車内で三葉がたたずむ様子では,三葉は画面左側の席(進行方向右側)に座っており,陽光が窓から差し込んでいる.
高山線がいくら曲がりくねっているからと言って,朝日が西から差し込むわけはないので,この列車は北に走っている.富山駅方向に向かっているのか?

(その2)
上の続き.三葉は新幹線に乗車し,三列席に座っている.つまり海側だ.車窓はなぜか山が画面左から右へと動いている.もちろん,海側に座っても三島-熱海間あたりでは山が左から右へと動くこともあるが,なんか変だ.

(その3)
さらにその続き.東京が近づいてきて,東京タワーが車窓に登場.ただし,風景は左から右に動いている.逆だろ.

(その4)
最後の方の場面.三葉がすぐ隣を併走する電車の方を見ていると,瀧の姿が目にとまる.その電車は隣で併走していたかと思うと,徐々に間隔が開き,その瞬間,逆方向の電車が視線を遮る.その「逆方向の電車」は一体どこの線路走っているのか? 謎である.

(その5)
上の場面の直前の場面での三葉の乗った電車の走行方向と,その直後の電車の走行方向が逆になっている.同じ電車のはずだが,謎である.

(その6)
瀧と友人2名が飛騨を訪れる際に乗車した新幹線.3名は三列席に座っているが風景が後方に流れている.東京に戻っているのか?

(その7)
名古屋駅での乗換時,通路をなぜか乗換口方向に歩いている.歩く方向が逆では? 弁当買うためにいったん改札外に出て,在来線用の改札から入り直したのか?

#気になる点いろいろ天文編も書いてみたいが,やめとく.

12時40分発パリ行き

「12時40分発パリ行き」じゃなくて「15時17分発パリ行き」じゃないの? …といわれればその通り.

2015年8月21日,アムステルダム15時17分発,パリ北駅行き,タリス9364列車が,ベルギー国境を越えてフランスに入ったあたりでテロリストが車内で自動小銃をぶっ放したわけだが,折しも休暇中の米兵友人らが乗車しており,取り押さえたという事件があった.

列車としては,これ(右から2番目)ですね.

平日はリール行きだが,週末だけパリ行きになり,ブリュッセルからは増結編成がくっつくというもの.

ベルギーからパリへは高速新線を300Km/h運転するが,当該列車内で事件が発生した時点では列車はこの辺を走行しており,急遽その先のジャンクションから(高速道路のインターで一般道に降りるように)通常路線に移り,アラス駅に臨時停車したようだ.

映画は,列車内で犯人を取り押さえた3名本人を出演させて撮ったものだが…うーん.

主人公たちの生い立ち40分+直前の旅行記20分+車内の再現ドラマ30分,といった構成だ.前半の40+20=60分については,15分程度にまとめた上で,犯人の背景を追加,列車そのものの乗客のインタビュー等を追加し,再現ドラマ30分はそのままならば,いいドキュメンタリテレビ番組になったと思う.

これから映画を見に行こうとしている方には,毎月1日とか,20日とか,火曜とか,木曜とか,早朝上映とか,そういった機会を狙った方がよさそう(かなり遠回しな表現).

さて,本日の話題のタイトルがなぜ「12時40分発パリ行き」かというと,この事件の3週間後に調査旅行の行程上でケルン12時40分発パリ行きタリス9448列車(上の時刻表の左から2番目)に乗車したわけだが,そのとき,なぜタリスが狙われたのが何となくわかった.

1等車に乗車したんだが,乗車時にも乗車中にもチケットを一切確認することは無く,ほったらかし.無賃乗車してもわからないような列車だった.

映画中でも主人公たちは2等車から勝手に1等車に移ってドリンクサービスを受けてしまう場面があったが,まさしくその通り.事件発生時は車掌が乗客をほったらかしにして便所に立てこもってしまったらしいが,想像できてしまう.

残念ながら乗務員に責任感の感じられない,そういう列車であった.

三葉の東京滞在可能時間

ファンタジーを真剣に考えてはいけないのは重々承知だが,気になるの調べてみた.

三葉が彗星落下の前日,瀧君の動向が気になって飛騨地方から東京まで日帰りしたわけだが,果たして東京に何時間いることができたのだろうか.

2018年ならば,高山線を北上して富山から北陸新幹線に乗るのが最速ルートで,10時半頃には到達できる.だが,2013年なら素直に南下して名古屋を目指すことになる.飛騨北部って北陸新幹線沿線エリアなのね.

さて,2013年10月3日の朝,三葉は登校するかと思いきや汽車に乗って東京に向かってしまう.最初に乗る列車は「美濃太田」という行き先だ.

朝の美濃太田行きは1本だけなので,これに乗車すると,東京の四谷界隈には最速で12時41分に到着する.発地は彗星落下地点推定で登場した「打保」にしておく.

復路は最も遅い乗り継ぎを検索するとこうなる.

ということで,午後3時半頃には帰路につかなければならない.日帰りの場合は東京での滞在可能時間は,2時間48分だけである.三葉にはあまり時間が無かったわけだ.

短かぁ〜.

#1 2018年3月現在なら,始発で富山方面に向かうと四ツ谷駅10時39分着,終電だと四ツ谷駅17時04分に出ればいいので,滞在可能時間は6時間25分に拡大する.北陸新幹線最強なり.
#2 三葉と四葉の登校時間帯は午前7時半過ぎのようなので,この時刻だと美濃太田行きは高山以南を走行しており,いろいろと映画中の設定はつじつまが合わない.…が,そもそもファンタジーである.きっと,その日だけ早起きだったんだ.
#3 三葉が瀧を電車内で見つけた頃には日は傾いてきている描写になっているが,実はもう家に帰れない.…が,そもそもファンタジーである.

三葉の家はどこ?(彗星の落下地点推定)

かつて「ウルトラマン研究序説」という本があり,ウルトラマンに関連する出来事や影響を学者が真剣に検討するという,何ともバカバカしくも面白い本であった.

その域には達していないと思うがが,すずさんに言及したならこっちにも言及する必要があろう.正月にテレビで流れた一昨年の人気映画である.

テレビで流れたので見たことがある人も多いと思うが,大画面の劇場で見ておいて良かったと思う映画であった.ヒロインの三葉の中の人(…瀧君のことではありません)姉妹が甥っ子兄弟とそれぞれ同級生だったことがあるらしいので,じゃぁいっぺん見とくかと言うことで見に行った.なお,甥っ子情報では「歌がうまかった」らしい.

さて,「聖地巡礼」する人が多いらしいようだが,彗星の落下地点にまで言及した情報は無さそうである.実は,ある程度できそうである.

映画中では,彗星から分離した破片の一部が「糸守町」に落下して大災害になるという設定で,まさしく落ちるのは三葉の家の玄関先だが,その家の位置がわからない.そもそもファンタジーを真剣に考える必要があるかは置いておく.

落下に関する情報としては,2013年10月4日の夜であるが,劇中をよく観察すると新聞記事には小さい字で午後8時42分と書いてある.

それから,劇中の場面(瀧が高校のグラウンドに立った場面)で高山線の普通列車と思しき鉄道車両が巻き込まれて破壊されている様子が描かれている.この場面は災害が回避できなかったケースの世界の結果なので,巻き込まれた列車は営業中の列車だということになる.

では,岐阜県北部飛騨古川付近で午後8時42分に普通列車がどこにいたのか探ってみよう.まずは,富山方面行きの時刻表はこうなっている.

岐阜発猪谷行きの普通列車が20時40分に打保駅を出て2分ほど.隣の杉原駅までは約5分なので,半分よりはやや南側ということになる.ということで,この列車の位置はこのへんか?

次に,南に向かっていた列車はこういう状況だ.

猪谷発高山行きが杉原駅に到着するのが20時43分.その1分前なので,列車の位置はこの辺か?

ということなので,どちらが被災したかはわからないが,両列車ともに近い位置を走行しており,彗星の落下地点は概ねこのあたりということになりそう.

岐阜県飛騨市宮川町(旧吉城郡宮川村)ですね.

#なお,webmasterは中学高校の間,天文部に在籍していた.そういう関係でこの映画の彗星がらみ部分については突っ込みどころ満載である.…が,ファンタジーにいちいち突っ込むのは野暮なので,やめとく.