衆院選における主要政党の交通政策

あんまり話題になってないが,衆院選における主要各党の交通政策(交通産業の労働政策除く)を見てみた.以下,最終的に議席確保しそうな政党をwebサイトから情報収集できた範囲で順に見てみる.

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  • 自民党
    1. 自動車関係
      1. 自動運転等の新技術の社会実装
      2. 道路整備推進
      3. 高速道路民間施設直結インターチェンジ推進
      4. 高速道路料金体系整理
    2. 鉄道関係
      1. 整備新幹線の建設中区間の早期開業
      2. 北陸新幹線の未着工区間について財源を確保して早期着工
      3. リニア中央新幹線の全線早期開業
      4. 新幹線の基本計画だけでなく幹線鉄道ネットワーク構築
    3. 航空関係
      1. オープンスカイの推進
      2. 国内地方航空路線の利活用
      3. LCC参入推進
      4. 空港アクセス充実
    4. 港湾航路関係
      1. 整備推進
      2. 国際バルク戦略港湾,国際コンテナ戦略港湾の整備
      3. 離島航路整備推進
    5. 強靱化関係
      1. リダンダンシー向上
      2. 老朽インフラ更新推進
      3. ミッシングリンク解消
    6. その他
      1. インバウンド対策
      2. コンパクトシティ政策推進
      3. 自転車活用推進

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  • 公明党
    1. 自動車関係
      1. 自動運転推進
      2. 電気自動車や燃料電池車の普及推進
      3. ユニバーサルデザインタクシー普及
    2. 鉄道関係
      1. リニア中央新幹線,整備新幹線の建設推進
      2. 交通バリアフリー推進
    3. 港湾関係
      1. 整備推進
      2. 離島航路の維持活性化
    4. その他
      1. 観光立国推進

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  • 希望の党
    1. 自動車関係
      1. 自動運転推進
      2. 電気自動車や燃料電池車の推進
    2. 鉄道関係
      1. 時差通勤による満員電車ゼロ
      2. ユニバーサルデザイン,バリアフリー推進

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  • 日本共産党
    1. 道路関係
      1. 三大都市圏環状道路予算引き下げ
    2.  鉄道関係
      1. JR北海道の路線廃止を食い止める
      2. 全国の鉄道網維持
      3. リニア新幹線への投資水準引き下げ
    3. 港湾関係
      1. 国際コンテナ戦略港湾予算引き下げ
    4. その他
      1. 公共交通基金の創設による鉄道網維持
      2. 老朽箇所の改修

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  • 立憲民主党

※ 社会インフラ整備等の政策の具体的記述なし

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  •  日本維新の会

※ 社会インフラ整備等の政策の具体的記述なし

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  • 社民党
    1. 自動車交通関係
      1. 自家用車のライドシェアへの反対
    2. 公共交通全般
      1. 交通政策基本法を活かして地域公共交通への支援拡充

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……(いろいろ突っ込みたい箇所もあるが)ということのようだ.なーるほど.

 

建設国債を社会保障の人件費にまわすという策

テレ東の10/16のWBSで,政策の方針として「新規の公共事業は我慢してもらって,その分,建設国債を社会保障の人件費にまわす」ということを述べいている,ごくごく最近できたばかりの党の党首の人がいたようだが,かなり無知だな.

建設国債による社会資本整備は,手元にインフラという資産が残るためにインフラ利用者が将来世代にもわたるので,あえて借金を将来世代にも残すことで平準化するために長期国債になっているわけでして,それを日々の消費としての人件費に回すというのは,無知もエエトコ.

それって単なる赤字国債じゃないスか.

アホですか.

#そういえば,乗数効果1とか言ってた過去の政権もあったっけ.

内部留保への課税という策

選挙に合わせて,内部留保への課税という策を打ち出している政治家がいるらしいが,実はもう既に事実上の”内部留保への課税”は実施されているんじゃないのかなぁ.

要は,1)何もせずに手元に置いておくと目減りすること,2)政府の懐具合が好転すること,の2つを満たす政策が内部留保への課税の特徴だろうと思う.

同種の機能を持つ既に実施されている政策としては「インフレ目標」がある.インフレが進行している状況下では,額面が変わらなくても…1)何もせずに手元に置いておくと実質的には目減りする.また,インフレが進行することで,2)政府の持つ既に借りてしまっている債務の実質的な利率が相対的に下がる.…なので,内部留保への課税と同種の効果を持つんじゃないのかな.

再起動」は不要っぽい気がするけど.下手の考え休むに似たりかもしれないので,本職の方,よろしく.

リニア建設で静岡知事抗議「誠意ない」

 静岡県の川勝平太知事は10日の定例記者会見で、大井川の流量減少が懸念されるリニア中央新幹線のトンネル掘削工事を巡るJR東海の対応について「県民に誠意を示す姿勢がない。猛省をうながしたい」と抗議した。

情報源: リニア建設で静岡知事抗議 JR東海に「誠意ない」 – 産経ニュース

ああああぁぁっぁぁぁ……揉めてます

遠くない将来,メインラインが東海道新幹線でなくなるからと言って,後足で砂をかけるようなことはしてはいけません.

「水利権」てのは,昔から血で血を洗うレベルの利権です.甘く見てはいけません.

連節バスは狭い道路を走れないって?…これ見てから言えよ

単なる連節バスを「BRT」といってしまう日本であるが,その単なる連節バスの運行ですら,なにやら仰々しい会議を経なければ運行が難しそうである.

運行経路についてもいろいろと注文が付く気配があるが,単なる連節バスはそんなに機動性が低いわけではない.

フランスのMetzの3連節ではない普通の連節バスの様子だ.中心街に連節バスがやってきた.

そして,そのまま「ボラード」で進入規制がされた区域に突入!

いわゆるトランジットモールの定義に当てはまる歩行者エリアを連節バスが進む.日本の警察が見たら気を失いそうな光景である.

とりあえずこの位置からは,人混みに消えてゆく連節バスが観察できたが,面白いのはこの先である.観察位置を変えて,しばし待つ.場所は上の写真の奥の狭い街路の交差点である.

やってきた.連節バス.そして,この交差点を曲がった!

……ということで,「連節バスは狭い道路は走れない」は運転士の技能依存だということが判明しましたとさ.

#追記:これは「BRT」ではありません.単なる連節バスを使った路線バスです.

Metzの3連節BRT(走行空間編)

日本の「BRT」とは異なり,ちゃんとした「BRT」は原則として専用走行空間が確保されている.郊外の専用道路の場合もあれば……

大学の敷地内の専用道路の場合もある.下の写真はソルシー大学の構内で,ぐるっと1周する「単線」の専用道路だ.

市街地内では元々あった道路をBRTの路線にしており,一般車両のレーンを制限しても専用のレーンを確保している.

元々あった街路なので,BRT用の2車線を十分に確保できない場合もある.そういう場合は信号機をつかって交互通行だ.

中心街部分は公共交通専用の通路と歩道の組合せ,つまり,いわゆるトランジットモールだ.ここは石畳になっている.残念ながらBRTの乗り心地はガタガタしており,あまり良くない.

中央駅前広場も一般車と区別されており,石畳の専用通路だ.

時には専用通路を確保することが難しい場合もある.そんなときには一般車両とレーンを共有することもある.下の写真は片方向は専用通路になっているが,反対方向は一般車とレーンが共通である.

十分な広さが確保できる場合は一般者用の道路と別に歩道やBRT専用道路が建設される.

日本の「BRT」って一般車に交じって運転されてるところがあるんだってねぇ.それって単なるバスだよね.

リニア名古屋開業時のルート動画?

公式動画では無さそうだが,かなり手間がかかっていそうな動画に遭遇.リニアの品川-名古屋間のルートを追ったものである.

これを見ると,わかっていたことではあるが,大半がトンネル区間で,明かり区間も防音壁で覆われていることが多く,「超高速地下鉄」だなぁ.

あと,これもわかっていたことではあるが,途中駅へのアクセスがあまり便利そうではない.名古屋の西側も不便な場所に駅つくるつもりだろうか?

トンネル多過ぎ&短時間で到着なので,全線開業時に名古屋で降りる客が眠りこけて寝過ごして,終点まで連れて行かれる事案が多数発生しそう…

名古屋開業まで,今日でちょうど10年? 10年後の2027(平成39)年10月2日は土曜日で大安である.

国境を越える路面電車(2)

フランス東部のストラスブールの中央駅の地下から,D系統のトラムに乗って約30分.

ストラスブール市の郊外までやってくると,路面電車は橋を渡る.

 

橋を渡ったところはドイツのケールだ.

電停は多くの客で賑わっている.オレンジ色のはっぴのような服を着たおじさんは,どうやら券売機の操作方法を教えているようだ.まだ延伸開業して半年経過していないので,慣れない利用者が多いようだ.

この多くの客は何の目的でケールにやってきたのか不思議だったので,後をついて行ってみた…

しばらく歩くと,そこには,ケール市の中心商店街があった.

ここの「国際列車」は日常生活レベルでケール市とストラスブール市を結びつけたわけやね.

国境を越える路面電車(1)

日本ではあり得ないが,欧州の国境附近の都市が路面電車整備をして,その路面電車網を拡大させてゆくと端っこの方で国境を越えてしまうことがある.

割と古い方ではここ.

ドイツ西部のザールブリュッケン.市街を抜けると,ドイツ鉄道の線路を走り…

終点駅の手前に「RFF」の看板があり…

そして終点駅は…

フランスの駅だ.路面電車だが国際列車である.

元々は国鉄列車が走っていたような区間なので(実は本数は少ないが,まだ毎日数本は走っている),路面電車でありながらザールブリュッケンとサルグミヌ駅間はレールパスが有効だったりなんかする.