また、クルマが石畳を走ってる(京都編)

久々のシリーズである.今回は日本の京都だ.

今回は世界的大メーカーのCMである.Drive in Japan 自動ブレーキ篇と言うらしい.

我が家での反応をそのまま書くと…

「京都いいよねぇ. まだまだいっぱい行ったことがないところあるし…」

…とまぁ,前半はすこぶる好評であった.前半はね.

後半に入ると…
「うわっ,こんなとこ走ってる.鬱陶しいよね.自動車進入禁止にしてほしいわ.最悪!」

トヨタさ〜ん,商品PRになってませんよ.むしろ企業イメージ悪化CMになってますよぉ.

ついでに書いておくと,京都市では「歩くまち京都」という都市政策をしており,自動車交通の分担率を下げようとしているので,京都市にもケンカを売っていることになる.知らないって怖いよね.

なお,CMで出てくるような場所をCMの走行イメージのような速度で走った場合,数年前に運転手が急病で歩行者数名をはね殺したのと同じような状況になるような場所を走っていると思うので,念のため.

ということで,2017年になった現在でも,自動車メーカーは商品の正しい使い方を消費者に伝えることが出来ないようである.

なお,この手の指摘は10年前にもしており,このときはスズキだったけなぁ.その後も定期的に主に欧州の石畳の上で車を走らせるのが日本のメーカーは好きである.

2006年3/19号:また、クルマが石畳を走ってる(無知ほど恥ずかしいものは無い編)
2006年2/17号:石畳を走るクルマ

 

どうする欧州調査(怖いよぉ)

英国マンチェスタでテロ発生.

欧州は最近テロが多いが,多くの発生場所が行ったことのある場所ばかり.

有名都市の路面電車の走っているような中心市街をひねもすウロウロしてればそういうことになってしまう模様.

つまり,昨今のテロの発生場所は中心繁華街は繁華街でも,LRTが走っているような地方中核都市レベルのところが標的にされていることが多いということか.

怖いよぉ.今年はどこに行けば安全なんだろうか.都市の選定が年々難しくなってきている.加えて,数年前ならさほど気に留める人も少なかった街路でのビデオ調査やレーザー距離計を使っての幅員調査などは何となくやりにくくなってきているし,調査方法の選定も難しいねぁ.

どうする,今年の欧州調査.

天満橋の前後

大阪の京阪電車の天満橋駅のことではありませんので,念のため.

2年半くらい前の話である.広島市内に「天満橋」という電車(+歩行者)専用橋がある.この前後の街路は天満橋が自動車通行不可なために自動車の通過交通が非常に少ない.トランジットモールではないが,日本でトランジットモールに実態が最も近い街路ではないかと思っている.電停でいうと,土橋電停から小網町,天満町を経て観音町までの街路である.

路面電車の走る通過交通の非常に少ない街路ということなので,何かのデータに使えるかもしれない.動画撮影+騒音計+レーザー距離計での幅員計測というフル装備で臨んだ.もっとも時間がかかるのが動画撮影だ.

往来の邪魔にならないように,そば屋の道をはさんで向かい側,マンションの前あたりに陣取って撮影開始.30分ほどで撮影終了…のつもりが,マイクのスイッチが入ってなかった.再度30分ほど撮影して終了…のつもりが…

…「何してるの? 結構長いことがんばってたよね」

あちゃぁ.欧州各都市でも同様に計測していると,結構な頻度で沿線住民から”職質”される.只の電車のビデオ撮影にしては時間がやたらと長いし,よく見ると単なるビデオ撮影には使わないものを持っていたりなんかして,,,はっきり言って不審人物だよね.そば屋の奥様から声をかけられてしまった.

”ビデオ撮影結果から歩行者と電車の位置関係を計測し,その相対的位置関係より歩行者の横断行動を”…などと説明すると余計にあやしい人物になりかねないので,つい…

「いやぁ,ここの電車の線路を南側の大きな街路に付け替えることになるかもしれないって聞いたので,撮影しておこうかなと思って」(まぁ,ウソではない)…が,どうやら”スイッチ”を入れてしまったようだ.

…「そんなことは許さない」

えっ!?

…「私たちは,ここに電車が走っているのを誇りに思っている.線路を付け替える話は断固阻止する」(という趣旨のことを言ってたと思う)

えっ!?
おそるおそる質問してみた.「細い街路に電車が走っていて,うるさいとか…」

…「そんなことはない!」

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2年以上経って,ふとテレビをつけると広島市内のような風景が映っている.そして例の「天満橋」が映され,電車と歩行者しか渡れない橋は今や珍しいという説明.その天満橋と電車の走る街路について熱く語る女性の姿が……………ぁあぁっ!

”世の中あんまり広くない”と,久々に思った瞬間であった.

一極集中の解消目標修正へ20年達成困難

政府は、転入者の数が転出者を大幅に上回る東京圏の「転入超過」を2020年に解消するとした目標の見直しを検討する。最新のデータでも東京圏は大幅な転入超過で、達成が難しくなっているためだ。ただ一極集中の是正は安倍政権が進める地方創生の重要目標の一つ。修正には、野党から見通しの甘さや政策の有効性を問う声が出そうだ。

情報源: 一極集中の解消、目標修正へ 20年達成困難で政府検討 – 共同通信 47NEWS

受験生にありがちなパターンと同じやね.

学力足らない → 志望校下げる → 緊張が緩んでさらに学力低下 → 志望校下げる →(以下,繰り返し)

野党でなくても突っ込むやろ.

近鉄線移設-平城宮跡横断区間

 奈良県は18日、世界遺産の平城宮跡(奈良市)を横断する近鉄奈良線の移設に向けた調査を始めたことを明らかにした。移設先については近鉄奈良線の南側を東西に走る「大宮通り」を想定している。移設した場合の課題を整理し、実際に移設が可能かどうか調べる。

情報源: 奈良県、近鉄線移設で調査開始 平城宮跡横断の区間  :日本経済新聞

近鉄の大和西大寺駅と近鉄奈良駅(新大宮)の間は平城宮跡の一部をかすめている.線路を造った際にはそんなものがあることはつゆ知らず,ということだろうが,移設するようである.ついでに大和西大寺駅の改良もする模様.

どこを通すのかはこれから決めるらしいが,すでに国道369号の地下を油阪-近鉄奈良の間で走行しているので,そのまま国道369号-県道1号(要するに阪奈道路)の地下を走るのかな?

大和西大寺駅は現位置だと北西-南東方向になっており,近鉄京都線-橿原線の線形が悪いので,北北西-南南東方向に回転させるとともにやや南側に移すと大阪方向,京都方向ともに進入しやすく,移設後の奈良方面と橿原神宮方向ともに進出しやすくなりそう.

よく見ると,そのへんは空き地が多い模様.既に構想しているかも.

結構難題は,大和西大寺駅南東に隣接する結構大きな電車の車庫だな.でもこれって,この位置にある必然性あるのかな?

なお,リニア新幹線奈良駅を奈良市内につくるのなら,奈良県か全体に対する影響を考えると大和西大寺駅併設がベストと折に触れて言っているが,移設したとしても奈良盆地をほぼ東西に横切ることになるであろうリニアの線路を大和西大寺駅経由にすると,リニアの線路工事がかなり難しくなりそう.

正確に言うと,奈良盆地での工事自体はさほど難しくは無いと思うが,「宝探し」の大当たりを引き当てると,路線自体を地図の上で引き直しになりかねないので,やっぱりチャレンジャーかも.

#そもそも,リニア以前に大宮通の地下は大丈夫か? 高架であっても,基礎工事のために地下工事があるんだが.

大阪市営地下鉄民営化へ

 大阪市営地下鉄の民営化を巡り、自民党市議団は23日、市が提案していた地下鉄事業の廃止議案へ賛成することを決めた。28日の市議会で3分の2以上の賛成となる見込みで、全国で初めて公営地下鉄の民営化が実現する。市は100%出資する新会社に事業を引き継ぎ、2018年4月に民営化する方針だ。2015年度の営業収益は1561億円。

情報源: 大阪市営地下鉄、民営化へ 公営で全国初  :日本経済新聞

日々の経営面では,利用客にとってプラスの面が少なくないが,民営化すると額の大きな投資は単独ではできなくなるので,新規路線はもうナシよ,ということになる.

まぁ,それでいいのなら,それも良し.

新規路線整備でなくとも,大規模修繕などの目に見えた投資効果のわからないものも実行されにくくなるので,要注意.極端な例はJR北海道のような感じかな.

今治市民の認識

今治市民曰く…

今治駅は、新幹線に対応するように作ったはずだ!

…んん? そうなの??

見てみよう。[クリック]

んんんん…2面3線の高架駅というだけで、特にどうということはなさそうだな。用地が周りにたっぷりあって、ほとんどP&R駅みたいだが、そういう点では北海道新幹線の札幌駅のようなアホな事態には陥ることは無さそうであり、ある意味、新幹線に対応しているかもしれない。

…が、まぁかつて新居浜市民が銀色の先っぽのとんがった特急のことを新幹線と認識していた前例があるので、何も言えねぇ。

 

ついに来たか,という資料

2月〜3月は行政の委員会が多いんだが,今日出た会議の資料がなかなか印象的であった.

LRTやBRTの海外事例を紹介したものだった.この手の紹介資料は欧州の事例が多いんだが,今日のは…中国.

ついにキターーーーーーーーー.

新幹線などの都市間交通では,「新幹線は世界一」などとほくそ笑んでるのは日本人だけで,もう何年も前からドイツやフランスなどに比べて遅れていると専門家の間では言われていた.

LRTやBRT,あるいは歩行者交通関係についても,欧州に対しては30年以上遅れていると言われていた.

そしてついに,キターーーーーーーーー.

中国の都市交通を参考にしなければならない時代が…キターーーーーーーーー.

日本の行政各方面や政治家の皆さんが,もっともらしい「合理的なできない理由」を何十年も述べ続けている間に,ついに,キターーーーーーーーー.

もう,都市間交通も都市内交通も,アジアの中でも後進国ニッポン.

#確か,台湾にも遅れてたかなぁ.

 

稲むらの火

紀勢本線の湯浅駅を降りて…

シロウオ漁の風景としてよく紹介される川を渡り…

しばらく歩くと「稲むらの火の館」に到着する.

津波関係のいろいろな展示物がある.土木系にいる人間としてはやや慣れっこになってしまっており,まぁそうだよねと言うのが多いが,いくつか印象的なものもあり例えばこれ.

南海トラフ巨大地震が発生した際に広川町に押し寄せるであろう津波の最大波高は9mらしいが,それを館内の天井の高い箇所で示すとこんな感じ.助かる気がしない…

ちなみに,大半の方にとっては「それどこ?」だが,私の実家のある旧下津町(広川の10kmほど北)のハザードマップによると,駅前主要部分は,ほぼ壊滅の様相.

さて,この「稲むらの火の館」の海側には,安政の南海地震発生時(1854年)の津波を教訓につくられた堤防がある.

三陸海岸につくられている堤防に比べればずいぶん低いが,これでも比較的小さかった東南海,南海地震時には実際に役立った.備えあれば何とやら.

もっとも,5mほどの高さの堤防では9mの津波を完全に防ぐことはできないので,こういうのが実際の行動に求められるわけだな.

なお,海岸部に住む和歌山県民は子どもの頃から折に触れて「大きな地震が来たら,山に逃げろ」と教えられている.

今日で東北の震災から6年.「30年以内に○○%」のうちの5分の1,つまり2割の時間を費やしてしまった.首都直下地震とか南海トラフ巨大地震とかの来たるべき大災害に向けて,日本は何か賢い対応ができただろうか?