TPPと新幹線

TPP参加で鉄道車両や鉄道システムが売りやすくなるぞ,なんていう幸せ回路が働いている最中かもしれないがこういうシナリオもあるかも.

TPP参加に伴い,外国企業(特に米国)が日本国内で自由に事業ができるようになるとしよう.

そうしたとき,「おや,日本の新幹線事業は公設民営じゃないか.オレにも事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

ついでに,「おや,日本の昔からの新幹線事業は地域独占させて特定企業が儲けているじゃないか.強制的に上下分離させて「上」に事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

前者はヨーロッパでは当たり前.

後者も電力事業の発送電分離や,NTT独占だった電話事業の市外通話で事例があり,ネットワーク産業では珍しくない.むしろ鉄道事業は珍しい方.

「技術的な問題が…」と言ったところで「汎用的なシステムを導入していないのは障壁だ.ウチのシステムこそ汎用システムだからこれに変更しろ!」とか,「現行技術の公開・解放をしろ!」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

拒否したら「不公平な商慣行を許している国が悪い」とISDS条項発動で揉めるんじゃないかと想像してみる.

株主総会を開いて対抗策を審議しようとしたら,すでに株主の多くが日本の方ではなくて,方針に賛同してくれない事態に陥ってしまったりなんかする…と想像してみる.

ウチの事業は関係ない,などと「正常性バイアス」に浸って手を打っていないと,たいへんなことになるかも…と想像してみる.

#まぁ,TPPに米国が乗ってくるのかという話もあるが.

 

【祝】インド新幹線!

めでたい!

 【ニューデリー=黒沼晋】安倍晋三首相とインドのモディ首相は12日午前(日本時間同日午後)の首脳会談で、ムンバイとアーメダバードを結ぶインド初の高速鉄道建設を巡り、日本の新幹線方式を採用することで一致

情報源: 日経:印高速鉄道、日本の新幹線方式を採用 日印首脳会談

どこかの国と違って,約束はきちんと守ってくれると信じる.

インドは大きな都市が数百キロごとに位置しており,高速鉄道に向いていそうだ.それから,インドの鉄道網の特徴は,線路の軌間が1676mmという変わったサイズになっており,(たぶんインド新幹線は標準軌で建設されるだろうから)インドの在来線と高速鉄道はそのままでは直通できない.

つまり,日本とよく似た状況なわけであり,割り切って日本の新幹線システムを導入するのが良さそうである.

もっとも,インド新幹線の軌間を1676mmで設計できないことはないと思うが,そのような広軌で建設して在来線に乗り入れとしても,こんな路線と新幹線が直通運転するのはあんまり現実的では無く,別の交通システムとして建設した方が良さそう.

 

安倍首相、マレーシア首相と会談 新幹線導入に期待示す:朝日新聞デジタル

再び,ちょっと前の新聞記事.

情報源: 安倍首相、マレーシア首相と会談 新幹線導入に期待示す:朝日新聞デジタル

こちらも気をつけないと,調査だけ日本で,そのまま安い中国製になりかねないので,要注意.タイの高速鉄道が日本の新幹線なら,タイの南側のマレーシアも新幹線の可能性は大きいが,要注意.

なお,マレーシアの先にはシンガポールがあり,そのまま延ばすのも比較的容易.

その先は10kmくらいの幅の海峡をいくつか越えることができればインドネシアである.日本の対馬海峡を越えて韓国までトンネルを掘るよりは距離は短そうである(工事の難易度は不明).

タイ新幹線導入で事実上合意

こういう話がある.

これは賢明な選択である.中国と受注合戦になっていたようだが,実は鉄道としての規格自体は中国の高速鉄道も日本の新幹線もあんまり違わない.

中国の新幹線の車両サイズは,中国の鉄道車両のサイズである.…で,中国の車両のサイズは昔の満州鉄道のサイズである.…で,満州鉄道のサイズに合わせて計画されていたのが戦前の日本の弾丸列車である.その弾丸列車を受け継いだのが日本の新幹線の列車サイズである.

要するに日本の新幹線のサイズ=中国の高速鉄道のサイズになっている.そんなわけで,東北新幹線電車の色を塗り替えただけに近い電車が中国には走っている.タイが日本の新幹線を選択したとしても,将来的に中国の高速鉄道に接続したくなった場合は大きさに関する障害なく接続できる.

ならば50年の歴史がある新幹線を選択しておくというのは,安全な選択である.

ただ,危惧しなければならないのは,日本の新幹線のサイズ=中国の高速鉄道のサイズなので,調査と設計だけ日本にさせておいて,そのままの図面を安価に中国に発注するということが(あまり大きな障害無く)できてしまうことである.

最後まで気を緩めてはいけない.まだ調査の合意である.

車両航送

今は日本ではなくなってしまったが,今でもドイツとデンマークの間などには列車が車両航送されるルートがある.渡り鳥ルートというやつで,今から20年以上前に乗ったことがあるが…写真は撮ってなかった.
日本にもカーフェリーというのがあって,そのカーフェリーの車両甲板にそのまま列車が乗っかっている感じであった.
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つまり,ここの写真の真ん中に列車かいる感じですね.
ちなみに,この写真は徳島-和歌山間の航路で,南海の運営である.明石海峡大橋の開通で運行便数が減ってしまったが,かつては乗船するために何時間も待たなければならないほど盛況であった.
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・・・鉄分ほぼゼロでした.すいません.

宗谷海峡大橋,だと?

フォルダにあった,どこかで写したパネルの写真.どこで写したのか忘れたが,北海道だと思う.その内容は・・・宗谷海峡大橋,だと?
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トンネルの案もあるようだ.
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日ロ間については国境線が確定していない,ロシアの政治的問題,ロシアの鉄道が広軌で軌間が異なるなど数々の課題がある.だが,工事のしやすさを考えると対馬海峡にトンネルを掘るよりは距離が短く,サハリンと大陸間の間宮海峡も浅い海であるなど工事そのものはしやすそうであり,その気になれば意外と日韓トンネルよりは可能性が高いかも.