長崎の路面電車の脱線

長崎の路面電車が脱線して,その後,原因がよくわからずに完全復旧していないようである.場所はこの交差点か?

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新聞記事の写真に写っている背景から判断して,下の写真のような位置から電車が進んで,前の台車は右折,後ろの台車は直進してしまったようである.

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もう少し引いて写してみるとこんな感じ.奧から写真左方向への右折中の脱線のようである.新聞記事にはカーブで脱線と書いてあるものもあるが,分岐器が原因ぽい.

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通常の鉄道の曲線の場合とは異なり,路面電車の交差点通過は…

  • カーブそのものの半径が小さくて急
  • 車輪踏面形状を利用した転向力が期待できないので,レールと車輪がこすれがち→乗り上がり脱線の原因
  • カーブには緩和曲線がほとんど無くて,直線からいきなり曲線に入る→分岐方向への進入開始時に大きな衝撃
  • 分岐器の分岐側が曲線の一部になっているので,クロッシング部分でもアタック角がある→通常の分岐器は曲がり始めるといったん直線になる
  • フランジが通常の鉄道より浅いので,レールから外れやすい
  • 溝つきレールの溝にゴミがはまっていることがある
  • 自動車により軌道が痛められている

…これらのうち,どれかに原因がありそう.(…本物のその方面の専門家が詳しく調べるはず.)