科研成果報告

3.研究の方法

具体的な研究は以下の方法で行った.
(1) 既存資料の整理とトランジットモール形態の基本分類
本調査の事前準備として,手持ち資料(写真・地図・ビデオ映像・パンフレット類等)を整理し,都市の形態,都市内の位置,街路の構造がトランジットモール上の歩行者の歩行状況に与えている影響を定性的に分析する.その上で,トランジットモールの形態分類を行い,調査対象として10都市程度を選定する.
(2) トランジットモールのビデオ調査
選定した都市のトランジットモールについて,ビデオ調査を行い,歩行者やLRTの走行状況のデータを収集する.同時に,街路の構造についても定量的に測定を行い,それについて詳しく分析する.
(3)都市構造の分析
調査対象のトランジットモールのある都市の構造や都市内におけるトランジットモールの位置について分析する.
(4)街路構造の分析
調査対象のトランジットモールの街路構造や歩行者心理に与える影響などについて分析する.
(5) LRT走行形態の分析
分析対象のトランジットモールにおけるLRTの走行形態や走行条件等について分析する.
(6)歩行者行動の分析
歩行者がどのような条件の場合に軌道に進入して歩行するか,またどのようなタイミングで街路横断するかを分析する.