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● 2009年12月
□09/12/11号: 「新幹線着工条件厳しく 高速道無料化でも投資効果必要」?

● 2009年11月
□09/11/26号: 府第二庁舎アクセスは南海本線堺駅だけでいいのか?
□09/11/19号: 知事殿、2035年でも、まだ遅い

● 2009年10月
□09/10/14号: 知事殿、慌ててくれ! 2045年では遅すぎる

● 2009年09月
□09/09/30号: 堺市民はほんとに正しい情報提供を受けたのかしら?
□09/09/29号: 関空リニアがほんとに3000〜4000億円なら安いが・・・

● 2009年06月
□09/06/19号: LRTの動画DVDダウンロードできます

★09/12/11号:
 「新幹線着工条件厳しく 高速道無料化でも投資効果必要」?

 またまた謎の政策方針である。

「新幹線着工条件厳しく 高速道無料化でも投資効果必要」という記事。

 新幹線の着工条件として、高速道路を無料化してもなおも効果があることを追加するらしいが、「???」である。

 まず、新幹線は最低260km/hで、今後は320km/hとか、350km/hとかの運行が考えられている交通機関である。いっぽう、高速道路はせいぜい100km/hであり、近年つくられる高速道路は第二東名・名神などを除くと規格が低いものが多くなってきており、80km/h程度であり、3-4倍も差がある。使い方の違う交通機関を2者択一にしてもねぇ・・・

 それに、大方針である「温暖化ガス25%削減」の観点では、新幹線は自動車の十分の一以下の排出量であり、高速道路無料化とは雲泥の差がある。基本方針と実際の施策が一致していないよねぇ。まさか、排出枠を全部、外国から金で買ってくる訳じゃないよね。

 速度も違えば環境性能も違うし、目的も違うものを同列に取り扱おうとしている。全くこの国の交通政策はどうなっているんだろうかねぇ? これじゃぁ、交通政策じゃなくて、単なる資金政策だ。そこまで一緒くたにしたいのなら、交通整備財源と整備の権限自体を地方に完全に移管すれば、強烈な費用制約がかかるので、地方は必死になってどうすればいいのか考えるだろう。

#1 空港整備と新幹線を天秤にかけるなら、まだわからないでもない。あるいは、国道のバイパス整備の条件を高速道路無料化後もなおも効果のあるものに限定するのなら、これはわかる。
#2 あるいは、公的資金突っ込んで在来線特急の特急料金無料化政策を実施し、その効果を上回るような新幹線だけ建設する、というなら、これもわかる。
#3 道路以外の交通事業が原則民営である我が国では、高速道路1000円キャンペーンとか高速道路無料化って、単なる民業圧迫じゃないの?
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★09/11/26号:
 府第二庁舎アクセスは南海本線堺駅だけでいいのか?

 Webmasterは大阪府民なので、府第二庁舎へのアクセス交通について意見を言ってもいいよね。

 さて、ここ1ヶ月ほど、府知事殿ではなく、堺市長が府第二庁舎へのアクセス交通について一生懸命考えるという、何とも不思議な展開になってきているが、(自称)交通関係を専門としている立場から言うと、不十分な案である。

 府第二庁舎となるWTCは大阪の港湾地域にあるが、残念ながらあまりアクセス交通はよいとは言えない。それでも大阪市内からは大阪市営地下鉄中央線が延びており、(最後の一区間を輸送能力の劣るゴムタイヤ式高架軌道交通に頼らなければならないが)何とかアクセスは可能である。空き地だらけの埋め立て地なので、その気になれば、一区間だけ地下鉄を延伸することも、さほど難しい話ではない。大阪府の北部や東北部からも大阪市内経由でこの地下鉄アクセスになる。

 ところが、大阪南部方面からのアクセスが問題である。現状では、いったん大阪市内経由を経由してアクセスする方法が無難であるが、かなり遠回りになってしまう。WTCビル周辺の開発がなかなか進まなかった原因の一端は、このアクセスの悪さにもある。

 さて、新堺市長は、これに対し、(なぜか、堺市内の主要な交通問題でもないのに)WTCと大阪市営地下鉄住之江公園駅を結んでいるゴムタイヤ式高架軌道交通[ニュートラム]を延伸し、南海本線堺駅と結ぶ構想を示している。

 この構想が実現されれば大阪南部から府第二庁舎へのアクセスはずいぶん改善されるとは思うが、はっきり言って不十分である。アクセス交通ならば、南海本線だけでなく、南海高野線、JR阪和線からのアクセスも考慮する必要がある。そうすると、このアクセス交通は堺駅からさらに東進し、これら二線と交叉する必要が出てくる。そうでなければ、南海高野線やJR阪和線沿線の人々は大阪市内を経由して遠回りしなければならない。堺市内はシャトルバスで運べばよい、というわけにはいかない。

 ついでに言うと、府第二庁舎周辺の開発予定規模を考慮し、大阪南部からの三路線(南海本線、高野線、JR阪和線)沿線から府第二庁舎へのアクセス流動量を正確に計算しなければならないが、場合によってはゴムタイヤ式高架軌道交通では不十分と言うことになる可能性もある。こうなると、軌道法にこだわるのならば、ドイツのマンハイムのように250人乗りの連接式LRVを2編成併結して走らせるとか、それでも不十分ならフルサイズの電車(地下鉄、南海、JRクラス)が必要になるかもしれない。(要、計算)

 地図の上で適当に線を延ばせばよい、というわけではない。

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★09/11/19号:
 知事殿、2035年でも、まだ遅い

 最近の知事殿の発言では、リニア新幹線が大阪まで開業する年次は(知事殿の構想では)2035年のようである。リニアが大阪まで来れば伊丹−羽田線が不要になるので、伊丹は廃港という算段のようである。ついでに中央リニアを関空リニアに接続すれば、もっと客は増えるゾぉ。。。

・・・が、しかし、それでも2035年というのは、東京-名古屋間開業2025年の10年も後である。

何とか、同時開業になるようにがんばってくれ! もう一声! > 知事殿

#1 リニア新幹線という大事業にもかかわらず、中央政府からは何の声も聞こえてこない・・・
#2 名古屋ー大阪間の建設費は2兆円台後半〜3兆円程度だが、これを公費建設して順当な値段で貸し出せば、儲かるかも>知事殿 ・・・元手が無いか。
#3 知事殿は今も関空-大阪市内の(まともな)リニアが3000〜4000億円でできると思ってるんだろうか?

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★09/10/14号:
 知事殿、慌ててくれ! 2045年では遅すぎる

 リニア新幹線が大阪まで開業した場合に関する情報がオープンになった。

・・・が、しかし、その想定年次は2045年である。東京-名古屋間開業2025年の20年も後である。

知事殿、関空も大事だが、名古屋に遅れること20年では、取り返しが付かない! 一大事だ! 関空リニアよりも中央リニアの方が大事だ!

ことの重大さに気づいてくれ!

ただし、JRを責めるのはお門違いだ。いくら東海道新幹線が儲かるからといって、一民間企業が兆単位の投資をするには、2045年というのは妥当な年次だ。

ことの重大さに気づいてくれ! > 知事殿

# 11/4付の新聞夕刊にも上記と類似のことが書いてあったが、案の定、JRに対して"全国的な交通体系のことを考えろ"とか論じてあった。だが、全国的な交通体系のことを考えるのは、政府(中央&地方)の仕事なんだけどなぁ。たたく相手が違うぜ>産経新聞(大阪?)殿

# 知事殿はJR東海に大阪までの早期開業について掛け合ったみたいだが、案の定、断られたみたいだ。株式会社なので限界があります。今時、金融機関以外で5兆円の投資をする企業がどこにあります? いっぱいいっぱいですって。これ以上は無理ですよ、さすがに。基本的には国家的大事業なので、まずは国に掛け合うのが筋でしょう(お金ないって言われそうですが)。その次の策は・・・(ナイショ)[09/12/11追記]

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★09/09/30号:
 堺市民はほんとに正しい情報提供を受けたのかしら?

 もう一つ気になるのが、堺市長選挙である。住民でもなければ、職場が堺にあるわけでもないので、特に何の利害関係もないのだが、市長選の争点の1つであったLRT計画に関して、果たして市民は的確な情報を得ていたのだろうかと言うことが気になる。

 気になった情報源は、この チラシ。左上に8万部発行と書いてある。ならば、堺市内のかなりの割合の家庭が見たことになる。比較的近刊。私が気づいたのは3日前。

 まず、「LRT(路面電車)の現状をレポート」と書いてあるが、南海本線堺駅と高野線堺東駅を結ぶ区間の計画(先行区間)と、堺駅から海側の工業地帯への話(延伸区間)とが、ごちゃ混ぜに書かれているのが気になる。
 前者はいわゆる路面電車であり、LRTの計画である。後者は路面電車ではなく、中量輸送機関のライトレールかもしれないが、"まちづくりに密接な関係にあるLRT" ではない。
 このチラシでは、「313億円」「738億円」「1000億円」などという路面軌道整備計画ではおよそ聞いたことのない天文学的予算額が並んでいる。思わず「地下鉄の話?」と聞き返したくなってしまう。

 この大きな額の大半(7〜8割方)は延伸区間の話である。ここは路面電車ではなく、イメージ的にはニュートラムやポートライナーに近い話である。海外の事例で言えば、英国ロンドンの港湾開発の際に建設されたドックランズ・ライトレール(DLR = Docklands Light Railway)のような路線。高架にすればそれだけ費用は高くなる。
 逆に路面区間は100億円未満であったと思う。こちらは、海外の事例は、たくさんある。都市活性化のために導入された路線が多い。つまり、このチラシ、質の違うものを同時に取り扱ってゴチャゴチャにしてしまっている。

 それから、「50年間の費用を隠していた」とあるのだが、「隠していた」に力点が置かれているのならそれはご立腹ごもっともなのだが、費用の額については、他の費用との比較をした方がいいだろう。5年間の費用なら大変な話だが、50年間である。年収200万円の人でも、50年間なら1億円の収入である。毎年の維持管理費等が車両の更新費なども含めて6億円なら、もしかしたら割安なのかもしれないし、逆に割高なのかもしれない。感情的な表現は正確な議論を妨げかねない。

 さらに気になる事項が続く。「次世代への借金となりますが、納得できますか」(左上)とあるが、単年度で無借金で実施される公共事業は存在しているので、これは行政のやりくり次第である。整備新幹線は単年度で原則無借金で建設されるので、借金は増えない。やり方次第。

 「ムダな公共工事になりませんか?」・・・ムダかどうかは、得られるメリットとの比較で議論されるべきであって、額で議論されるべきではないのだが、このチラシには言及がない。市は説明していないんだろうか?

 「欧州では観光文化育成を目的にLRT(路面電車)が普及」(右)とあるが、これはその通り。
 でも、「阪堺線は大小路や堺浜に比べて安価です。まちづくりに最適!」については、一見その通りだが、阪堺線だけでまちづくりができるのなら、とうの昔に紀州街道にほど近い商店街は活性化しているだろう。それに、阪堺線が沿線を勝手に活性化させてくれるわけでもない。さらに、・・・

いつまでも、あると思うな阪堺線

 「大小路や堺浜にはまちづくりがない。そんな高額予算を使うよりも、堺全区の福祉教育やバス交通などに使えばいいのでは?」については、確かに基本的にはそうだろう。だが、LRTを導入する際には、たいてい全市的な交通体系の見直しがおこなわれる。LRTと全市の交通改善は、まともな都市ならば2者択一の話にはならない。それから、堺浜は新規開発になるので高額な費用がいるだろうが、大小路については両端が南海の主要駅である上に阪堺線と乗り入れなどをすれば、商圏が広がる可能性があるので、安くて効果が大きかった可能性は高い。

 「今のバスで十分事足りています(大小路)」(左側)だが、まぁ、輸送サービスだけ見ればバスでもLRTでも変わりないだろう。じゃぁ、欧州の都市では何のために、わざわざLRTを導入したんだろうね??

 「LRT単線化すると定時制を補うばかりに電車同士の衝突事故も起こる!?」・・・さすがに、このご時世、正面衝突の可能性があるような危ない運行は国が許可しません。日本にも単線の路面電車区間はいくつか存在しており、安全装置も付いています。万一はち合わせしそうになっても、せいぜい30キロ内外のスピードなので、衝突する前に止められます。

 「LRTの便数は現行バスよりも減って不便。」・・・これは、現行計画ではその通り。でも、ちゃんとLRTをつくると「信号待ち」が無い分、今より早く着くかもしれませんけど。

 「安価な低床式電気バスでは駄目ですか?」・・・電気バスって安価だったっけ? まだ開発中で、1台5億円くらいしますけど・・・ それに、同じ「低床式」でも、バスとLRTではレベルがかなり違います。

 「車からの転換はなく、既存バスの方がエコロジー」・・・堺市って、環境モデル都市の指定受けてなかったっけ? 市民は車に乗り続けるつもりなんだぁ・・・

 「つまり、市民の合意が必要!」・・・・その通り! この程度の誤解も解けないほど、合意形成のための説明ができていないのなら、LRT整備は時期尚早かも。

 さらに、この程度の情報で、投票行動を判断しなければならなかった堺市民は、何と不幸なことか。

#1 ところで、LRTを不要と考えている新市長は、大阪市営地下鉄延伸なら前向きなんだ・・・たぶん1000億円以上かかるけどなぁ。大和川の底も掘るんだよねぇ。上の費用のように50年間の諸経費等を計上したら、ものすごいことになりそう。まさか、大阪市営だから堺市は金を出さなくてもいいはず、なんて考えてないよねぇ。まぁ、堺市民じゃないから関係ないけど。(→冗談で書いたつもりだったが、ほんとに「大阪市営だから堺市は金を出さなくてもいいはず」と考えてたみたいだねぇ・・・)
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20090928c6b2802r28.html

#2 結局、LRTがヤメで、地下鉄延伸となると、堺は大阪市の衛星都市確定ということかな。まぁ、お仲間、ちゅうことで。(by 枚方市民)
#3 知事殿の提唱する大阪府と大阪市合併にあわせて、堺市も合併してしまうという方法もあります。これなら、衛星都市にならなくて済みます。:p  (→冗談のつもりで書いたが、ほんとに無くなりそうな気配が・・・)
#4 地下鉄延伸が高いなら、ゴムタイヤ式高架軌道なら安くてOK、なんて考えてないよねぇ。これじゃぁ、15年くらい前の堺市の東西鉄軌道(ニュートラムタイプ)構想に先祖返りだぁ。堺市民は大変そうだね。市民じゃないから関係ないけど。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20091118-OYO1T00865.htm?from=top

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★09/09/29号:
 関空リニアがほんとに3000〜4000億円なら安いが・・・

 久々の更新である。最近の交通政策関係の話があまりにひどいので、久々の更新である。

 さて、まずは関空リニアのお話である。

 我が知事殿が、「伊丹を廃止して関空に集約を」とか、「なにわ筋線を建設して関空アクセスに」とか言ってるのは、これはまぁ理解できないこともない。
 伊丹空港については、確か私の記憶では、関空ができたら伊丹は廃港という話であったと思う。それが廃港は周辺への影響が大きい云々で、なし崩し的に存続になったんではなかったかと思う。関空建設の前提条件を大きく変えてしまったわけである。
 そういう点では、当初の話どおりに関空に集約をという話は正論である。

 なにわ筋線についても、(関空アクセスも重要だが、)大阪の南部からの鉄道(阪和線、南海線など)では、梅田地区に行くには乗り換えるか環状線の左半分を遠回りするかしなければならないことが多く、新幹線に乗るにも乗換が多くて不便である。なにわ筋線ができてキタ地区や新大阪方面に直接行けるのなら、大阪南部の利便性は大きく改善されるだろう。

 さて、問題は関空リニアである。新聞報道などを見ていると、(その記事が正しいなら)知事殿は「関空に10分ほどで行けて、しかも建設費が3000〜4000億円なら安い。それなら是非とも関空リニアを」と考えたようである。

 ところが、これはちょっと危ない。何がって?
 建設費が3000〜4000億円というあたりが怪しい。時速500キロで走るリニアは、東京=大阪間を建設すると約8兆円、東京=名古屋だと約5兆円あまりと試算されている。ならば、東京=大阪間の10分の1ほどの距離である大阪市中心部と関空の間なら8000億円くらい。

 新聞の記事が正しいなら、知事に話を持ちかけたのは府の職員らしいが、往復の線路じゃなくて単線なら半分で済むので、4000億円くらいだと説明したようである。ここ、ここが危ない。
 関空と大阪市中心部の所要時間は確かに約10分程度になるだろう。これも正しい。ただし、単線なので、関空と大阪市中心部の間には1列車しか運行できない。そうすると、がんばっても20分に1本の運行頻度である。ところが、これでは列車から客が乗り降りする時間を考えていない。5分で乗降しても、30分に1本が限界である。

 乗り降りする時間がもったいないのなら、車両を2本準備しておいて列車が到着したら反対方向の列車をすぐ出発させるという方法がないではない。ところが、リニア用の分岐器は通常鉄道用のものよりも大がかりで、やや時間がかかる。やっぱり30分に1本程度だろう。

 30分に1本で十分じゃないか・・・と思うかもしれないが、現行の関空アクセス特急ですらJRと南海とで合計毎時4本である。知事殿の目論見では、関空リニア開業時には伊丹空港は廃止であるので、アクセス列車の本数は現行の倍はほしいところである。毎時8本!(これでも、関空快速や空港急行は抜きの議論の、少なめの見積もり)

 毎時8本を処理するなら、単線では無理と言うことになり、結局複線になる。
 じゃぁ、単線で何とか本数を確保するなら行き違い設備を設置するという方法もないではない。ところが、時速500キロですれ違うというわけにはいかないので、停車して対向列車を待つことになる。500キロリニアの場合は停車駅が1つ増えるたびに加減速のために5〜6分ずつ所要時間は延びる。分岐器の転換時間や安全のための余裕時間を取る必要もあり、さらに2〜3分所要時間が延びるので、まぁ、所要時間は20分程度と見ておいた方がいいだろう。これで毎時4本程度。

 さらに倍の本数を確保するには対向待ち箇所を、さらに2箇所増設して、計3箇所で行き違いすれば所要時間は約30分程度である。・・・・リニアの意味あるのかしら?

 30分ではリニアにする意味はないので、結局は複線で、ということになる。複線なら8000億円くらい。これくらいを見ておかないと、議論をミスリードすることになりかねない(ちゅうか、ミスリードし始めてるかも)。

 誰が「関空リニアは4000億円」などと言ったかは知らないが、よく考慮しないと、中途半端なものをつくってしまう。あるいは、大量の追加資金をつぎ込むことになり、ありがちな "公共事業のなし崩し的着工" と同じ轍を踏みかねない。

#私なら、関空リニアを伊丹まで延長して、関空と伊丹の一体的運営を目指すけどなぁ。・・・伊丹=関空間が15分なら、事実上同一空港扱いできるし。それに、関空と伊丹では、滑走路の方向が90度違うので、関空の横風用滑走路をつくらなくて済むかも。でも、それじゃぁ伊丹が廃止できないか。

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★09/06/19号:
 LRTの動画DVDダウンロードできます

 久々の更新である。まぁ、当初より、気が向かなければ更新しない方針なので、別にどうと言うことはないが、まぁ、要するに忙しいのである。

 さて、世の中では中央新幹線が2025年開業に向けて経路考慮中であるとか、来年新幹線が青森まで延びるとか、大阪から鹿児島に直通する新幹線が「さくら」になるとか、いろいろ進行しているようだが、一方でさっぱり進行しないものもある。

 LRTは3年前、富山で開業したものの、その後さっぱり追随する都市が無く、市民のコンセンサス形成に苦慮しているとも聞く。webmasterができることは微力だが、可能な限りの大盤振る舞いとして、手持ちの自作DVDを丸ごとダウンロードできるようにしてみた。

 コンテンツそのものは、何のことはない、このサイトの動画ページの内容を寄せ集めたものであるため、何を今さら、ではある。ま、普通のテレビでそれなりに見られる画質であるという点がアドバンテージか。

 ところで、某局で夜間不定期に流されるけっこう出来の良い小番組を不特定多数に公開しようものなら、億単位の請求書が来るかもしれないが、このDVDはタダである。著作権そのものは放棄していないが、タダである。販売しない限り、コピーつくってもいいし、不特定多数に公開してもいいし、街頭で流してもいいし、お好きなようにどうぞ。ただし、取材・編集・制作は素人なので、内容はともかく、画像クオリティーは某局には及ばない。

 ◇ Mac用dmgファイルはこちら [3.2GB] ◇

 ◇ windows他用isoファイルはこちら [3.2GB] ◇

 ダウンロードしたファイルを板に焼く方法は、各自で適切なサイトなどで調べていただきたい。決して、webmasterに問い合わせないこと。

 なお、いずれも、超巨大ファイルなので、深夜の寝静まった時間帯の利用がオススメである。大学のネットに寄生しているダウンロードサイトなので、昼間は遅いはず。くれぐれも、昼間、職場のパソコンからダウンロードしないこと。お互いのためである。

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