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● 2012年12月
□12/12/23号: 1人あたりの公共事業の額,という指標
□12/12/18号: 選挙終わって,テレビのコメンテータが公共事業の効能について語り始めててワロタ

● 2012年06月
□12/06/08号: みんな,勘違いしていないか? EVは電力問題の救世主じゃないぞ!

● 2012年02月
□12/02/17号: 大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??

★12/12/23号:
 1人あたりの公共事業の額,という指標

 早速,テレビで「1人あたりの公共事業の額」という指標を使って,地方部における公共事業不要論を展開しつつあるようだ.

 だが,公共事業というのはご家庭に直接投資されるわけではなくて,地理的な面積を伴った国土に対して投資されるものである.つまり,この「1人あたりの公共事業の額」という指標は,もっともらしい雰囲気を伴いながら,視点がずれてしまっている.「1人あたりの公共事業の額」という指標を論ずる前に,各都道府県における「1人あたりの国土面積」を論じる必要があろう.面積が広くて人口が少なければ,事業費が割り増しになるのは当たり前である.

 「公共事業=金銭の配布システム」としてしか見ていないから,へんてこな指標が顔を出すんだろう.

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★12/12/18号:
 選挙終わって,テレビのコメンテータが公共事業の効能について語り始めててワロタ

 手のひら返したように論調変わりつつある・・・

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★12/06/08号:
 みんな,勘違いしていないか? EVは電力問題の救世主じゃないぞ!

 原子力発電所が停まっているので,夏を乗り切れるかどうか,関西でも話題になっている.

 電力問題と都市交通という点では,電車が電気で走っているという観点のほかに,最近はEV(電気自動車)が注目を浴びている.

 電気自動車は大容量のバッテリーを積載しているので,それを活かして,昼間の電気使用量の多い時間帯に自動車のバッテリーから電気を送電網に戻すことで発電所の負荷を下げることが期待されている.スマートグリッド,とか言ったっけ?

 でも,よく考えてみて欲しい.大きな落とし穴が2つある.

 一つ目の落とし穴は,時間帯の問題である.昼間の電気使用量が多い時間帯は,同時に自動車を使いたい時間帯でもある.つまり,電気を自動車から逆流させたくても,その時間帯は駐車場を離れている自動車が多いということで,過度な期待が出来ない.

 例え昼間,自動車から送電網への逆流に成功しても,夕方の帰宅時間帯にはフル充電の出来ていない自動車を電池残量綱渡り状態で使わなくてはならなくなり,交通機関としての利便を損ねてしまう.

 もう一つの落とし穴は,電気使用量の総量の問題である.自動車の動力源をガソリン等から電気に切り替えると言うことは,電気の使用量がトータルでふえてしまうと言うことである.このことに気づいている人は,残念ながら,ほとんど居ない.テレビのCMによれば,普及タイプのEVでも,家庭の電力の2日分ほどの電池容量があるようであるが,走れる距離は200キロほどのようである.毎月1000キロ走るとすると,家庭の電力10日分ほどということになり,結局,ご家庭の電気使用量が3割ほど増えてしまう,と言うことになりかねない.

 ほんとに,このご時世,電気自動車はエコで,電力システムにやさしいのか? かなり怪しい.自身に発電システムを積んでいるハイブリッド車の方がマシだと思うが,いかに?

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★12/02/17号:
 大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画??

 最近ちょっと頭が混乱している.

 今さら事細かく説明しなくても,大阪およびその近辺在住の人なら,大阪府知事→大阪市長の橋下さんが「大阪府市統合」という話を掲げて走り回っていることはご存じと思う.大阪府は全国の都道府県でも最小クラスの面積であり,府下のほぼ全域が大阪市を中心とする日常的な行動範囲になっている.もちろん,みんなが皆,毎日大阪市内に行くわけでは無いが,大阪市が中心になっている地域の一部に住んで生活していることは郊外在住&郊外勤務でも実感できる.

 そういうわけで,府と市で同じようなことをしているのなら,「重複を解消してもっと効率的に!」という方針は理解しやすく,現に支持している人は多い.”東京都”という実例があるのもこの府市統合プランがわかりやすい一因でもある.実現すれば,府下が一体化した”大”大阪が実現するという算段である.

 さて,最近,”機会あらば,その府市統合を推し進めるために議員を国会に送り込む”という方向性になってきているようなのだが,まぁ,そういう方法はあると思うんだけど,「道州制」という話が付け加わってきていて,ちょっと頭が混乱している.

 簡単に言えば,道州制は(大阪府下ではあんまり進まなかったが)市町村合併の大型版の”都道府県合併”であり,同時に各種の権限や財源を移譲して・・・というのも,何となくわかる.

 ところが,大阪府市統合+道州制となると,「ん?」となる.もし大阪を中心として(決まっているわけでは無いが,その可能性は高いだろう)関西州が出来ると,一体化された大阪都が関西全体に押し拡げられると言うことなのか? 大阪府市統合+道州制=関西総大阪化計画????

 大阪府市統合のようなシステム(東京都のようなシステム)が成立するのは,概ね都道府県の県域と都市圏としての圏域が一致する場合である.現に両隣の兵庫県や京都府は,府県レベルと政令指定都市を統合しようという動きは無い.兵庫県北部の豊岡や京都府北部の宮津が神戸市や京都市と一体化・・・というのは,事務システム的には不可能では無いとは思うが,現実問題としては目が行き届かないだろう.府県レベルと政令指定都市を統合しようという動きにならないのは,そういった地理的条件も大きな影響を与えていると思う.

 こう考えると,大阪府市統合+道州制がもし実施された場合,どういう形態になるんだろう.ちょっと頭の中が混乱している.

#1 日本印度化計画という歌があったっけ
#2 オレにたこ焼き食わせろ,という歌詞だったっけ:p
#3 関西州における大阪市への通勤圏外については,東京都における小笠原の扱いと同様?
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