トロント(カナダ) GOトレイン


(1)  トロントへの通勤(数十キロ)圏内では、貨物鉄道線を間借りして州政府が運行する近郊鉄道が運転されている。 片側に機関車がつく2階建て車両の編成で、もう一端には運転台のついた制御客車がつく。
(2)  トロント中央駅(ユニオン駅)へは長距離列車のVIAも発着するが、日本での特急列車と通勤電車という関係とは少し違う。 GOトレインは州政府運営の鉄道、VIAは連邦政府運営の鉄道で、両者とも同じ線路を走るが、異なる鉄道である。 ちょうど、航空機が空港に乗り入れるのと同じような感覚である。いずれも、CNやCPなどの貨物専門の鉄道会社の線路を間借りしての運行である。情けないことに、カナダの旅客列車は貨物列車に追い抜かれることがある。
(3)  トロント郊外の衛星都市などを起点とし、朝は都心方向へ、夕方は郊外方向へ運転される。逆方向の運転はほとんどない。 列車は比較的長編成であるが、運転本数は少ない。旅客の少ない方面へは、鉄道でなく、バス代行となっている路線もある。 また、GOトレインが走っている区間でも、乗客の少ない時間帯はバス代行となっている場合もある。
(4)  駅はVIAと共通の場合が多いが、VIAが走っていないGOトレインだけの駅もある。駅には駐車場が併設されており、P&Rが当たり前である。 日本の郊外駅のように駅周辺に住宅が密集するような開発は行われていない。
 VIA列車内からの撮影だが、写っている人びとはこの列車には乗らず、GOトレインを待っている模様。
(5)  郊外の駅。必ず駐車場がある。
(6)  郊外の駅。ここはGOトレインの始発駅。
(7)  トロント中央駅(ユニオン駅)の夕刻の風景。
(8)  左:GOトレインのロゴマーク。
 右:車体全面広告(BLUEという名のビール、味はまぁまぁ)。
(9)  朝夕各1便だけなどという極めて使いにくいVIA鉄道だが、VIAの列車も通勤に使われている。 写真はトロントから西へ約120kmのKitchener駅で、夕方の帰宅に使える便。
(撮影日:2000年10〜12月)
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