チェックインが済んでも戦いは続く。搭乗までの道のりは、まだまだ遠い。
例の9.11以降、空港のセキュリティーチェックは極めて厳しい。
まず、預けるカバンの鍵はかけてはいけない。でも、中身が無くなったらどうしてくれるんだろう。タダでさえ、海外の空港では荷物の扱いが雑で、スーツケースが壊れたり、中身がなくなったりといったトラブルが多いのに、鍵をかけないとその心配は倍増である。
次に、入国審査であるが、これまではパスポートを差し出して、入国目的などを答えるだけで良かったものが、デジカメで顔写真撮影&スキャナで指紋採取である。致し方のないこととはいえ、なんだかやな気分である。
そして、搭乗時の荷物検査と身体検査も、より念入りである。
爆発物の起爆装置になるからであろうか、パソコンはすぐに検査できるようにカバンから取り出すのはもちろんのこと、金属探知機が高感度になっているためであろうか、ズボンのベルトを外せと言う。
ここまでは、日本国内でもあるが、さらに、靴底に隠された爆発物対策であろうか、クツも脱げと言う。ふぅ〜〜〜。ため息をついていると、隣の白人のおじさんがハハハハと笑ってる。困ったもんである。
勇者との直接対決ではないが、まともな高速鉄道の存在しない米国での都市間移動は大変である。
#さらに、搭乗直前に搭乗券をモギってもらう際にも、身分証明書の提示を求められる。航空券をすり替えて本人以外が搭乗することを防止しているのであろう。
大阪付近の人は気付いていない人が多そうだが、九州新幹線だけでなく、北陸新幹線も「建設中」である。
高崎駅の北方 (2007) ここから長野経由で北陸へ、こっちは新潟へ | 長野駅から富山方向 (1997) | 糸魚川(新潟県)付近 (2005) |
富山市付近 (2005) うっすら見えているのは、たぶん新幹線 | 富山駅付近 (2007) 高架橋工事が始まりました | 富山石川県境付近(2007) トンネル入り口 |
金沢市付近 (2005) 今はもうつながってます。 | 金沢駅 (2007) 下部構造物は完成してます。 | 金沢駅付近 (2007) |
小松駅(石川県)付近 (2005) たぶん、新幹線用地。 | 福井駅 (2007) 高架橋が出来上がりつつあります。 |
北陸新幹線は約7年後に、東京から金沢までつながりそうである。そして、福井県下でも準備が進みつつある。だんだんと、大阪軽視の国土構造が出来上がりつつあると言うことに、果たして気付いてるんだろうか? > 大阪近辺の人々
そして、さらに大阪軽視に追い打ちをかけるような話が続くのだが・・・
米国国内航空路線の話である。
ある大きな国際空港から、500キロほど離れた都市への移動。日本なら新幹線で3時間ほどの距離だが、米国には地表を走る高速な交通機関がない。どうしても飛行機がいやなら、グレイハウンドバス、要するに長距離路線バスに乗るか、1日1本か2本しかないアムトラックに乗ってほぼ丸1日座席で我慢するかである。
今回もwebmasterはAmtrakを検討したのだが、余りにも時間がかかりすぎて旅程がのびてしまうので、やむなく航空路にした。CO2排出量は55Kgほどか。しかし、料金が安い。国際線とセットで米国内線を購入すると、信じられないほど低料金を追加するだけでチケットが手に入る。これではみんな航空線に乗るだろう。ハブ&スポークという航空ネットワーク独特のシステムなのはわかっているが、航空会社のコストは下がっても、CO2排出量は増えてないか??
さて、大きな空港なので、チェックインカウンタは混んでいる。長蛇の列である。例の「e−チケット」の用紙を握りしめて列に並んでしばし。一定のところまで列が進むと、列が分かれるが、スタッフが順に持っているチケットの種類を確認して、その先に並ぶべき列を指示している。とにかく、その「e−チケット」を見せた。
スタッフ氏曰く「あんたは、セルフチェックインだ。こっちの列。」 ん? この紙でどうやって「セルフ」チェックインするの???
指示された方の列は、するすると進み、ほどなくチェックインカウンタへ。ただし、このカウンタ、窓口の数がやたらと多い割にはスタッフの数がやけに少ない。どうやら、カウンタ下の銀行ATMみたいな機械で予約番号等々を打ち込むと、搭乗券が出てくるというシステムのようである。ボタンさえ押せば、画面は日本語表示もできる。楽勝〜!
ひととおり操作が済むころに、スタッフがやってきて、荷物を渡して、チェックイン終了!!
ふと、左奥の方を見ると、普通のチェックインカウンタも併設されており、長蛇の列。しかも、ほとんど進んでない。カウンタの窓口も少ない。これでは、カウンタに到着する前に飛行機が出て行っちゃうよぉ。
後でわかったことだが、列を途中で振り分けていたのは、持っているチケットが電子化されたものか、それとも古式ゆかしい紙に印刷された航空券かを基準としていたようだ。webmasterが持っていたのは、出発前に急いで取り寄せたので、たまたま「e−チケット」であり、電子化されていた。もしも、通常通り、印刷した航空券を入手していたなら、この「少ない窓口に長蛇の列」に並ばされていたところであった。おそるべし、星組の勇者。省力化のためには客の利便は二の次。名付けて、「紙の航空券はあっちへ行け攻撃」。
そういえば、"Everyday Low Price"で有名なWALMARTには、買い物のレジを自分で打って(品物のバーコードをかざすだけ)カード払いするという、店員と全く接することなく買い物のできるシステムが入ってたっけ。もっとも、北米の"人力レジ"は日本に比べて打ち間違いが多くて、こっちの方がマシかもしれないけれど。
この攻撃、偶然にもwebmasterはかわすことができた。もうちょっとで痛いダメージを受けるところであった。
#世界全体では航空券の電子化が進んでいるらしく、紙に印刷した航空券(ペーパードチケットというらしい)を持っているのは日本人とインド人くらいだ、などというほんとかどうかわからない話もあるらしい。もっとも、「IATAが航空券用紙の最後の発注を行った」というニュースを耳にしたことがあるので、航空券の完全電子化は、間もなくなのだろう。
ずいぶん前に近鉄バスには臨時の41号系統というものが存在することを書いたが、この41号系統、どうやら現場の判断で運行したりしなかったりといったことが可能のようである。
いつものように、四条畷駅で「40号系統瓢箪山駅前行き」に乗って、出発を待っていた。しばらくすると、後方に「41号四条畷」と書かれたバスがやってきて客を降ろし終えた。
最初は、その後方のバスは「回送」になっていたのだが、乗務員が降りてきて何やらこちらのバスの乗務員と相談している。相談が終わると、こちらの乗務員が乗って出発を待っている客全員に行き先を尋ねはじめた。全員がバスの車庫の手前の停留所までの客であることを確認すると再度、後方のバスの乗務員と相談し、こう言った。
「後ろのバスを臨時で先に出しますので、急ぐ方は乗り換えてください。」
webmasterは後方のバスに乗り換えて出発。こっそり先に出発させるよりは、ずっといいサービスである。
#もっとサービスを向上させるなら、何らかの方法で1本前のバスは何分前に出発したかを確認し、時間が空きすぎている場合に臨時便を出す方がいいだろう。