・・・という名のスパイ映画がある。主演はクリントイーストウッド。日本語版の吹き替えの声は、山田康雄、つまり、ルパン三世(昔の)。
登山家には有名なアイガー北壁を舞台にした映画である。北壁登山中に同行の登山者のうち1人を抹殺するという指令を受け、登山に挑む。ところが、ターゲットが誰かよくわからない。そうこうしているうちに天候急変で、同行者は次々と遭難し、ターゲットを殺すまでもなく助かるのは主人公のスパイだけ。
そのアイガーにゴリゴリゴリと、例のごとく登ってゆくのがこの電車である。つまり、例の小学生Bが床下をのぞき込んでいた赤い電車。
登山者が難儀をするような山なので、登山電車の線路も独特の経路をたどる。どう、独特かというと、山の中を螺旋状にトンネルで登ってゆくのである。そこまでして山登りしたいか・・・と突っ込みたくなるが、登りたかったんだろう。
途中、何カ所か駅がある。駅と言っても、降りても山の地中である。地下駅である。あるのは、トイレとガラス張りの展望台。空気が薄い。
飛行機の機内でも0.8気圧に保たれているので、0.7気圧はちょっときつい。
ゴリゴリトンネルの中を登ってゆく。終点駅もトンネルの中。外に出ると展望台だが、横に見える小山は3000メートル級の山の山頂だ。
頭の上を行く飛行機がどこの航空会社のなのか判別できる。
さて、主人公のスパイは悪天候でどう救出されたかというと、この山腹にある途中駅の窓からである。北壁にザイルでぶら下がった状態で、駅の窓から救出されたわけである。
そして結局ターゲットは・・・・(ナイショ)
麓から見ると、壁状の山腹に数カ所展望台の穴が開いているわけで、夜になるとそこから漏れる光が、まるで夜空に浮かぶ星座のように見える。
我が家の「小学生B」がしゃがみ込んでしまった。
何も知らない人が見れば、単なる変な子どもである。
どうやら、彼の視線の先には、このメカがあるようである。
珍しいよねぇ。確かに。
ゴリゴリゴリゴリ
さて、例の「ナニコレ」電車であるが、よく観察していると、登ってゆくのは通常の電車だけではない。
再び、何これ?? である。電車が押し上げているのはどうやら貨車である。写真は電車が貨車を引っ張っているように見えるが、実際には押し上げている。
この2〜3時間後、「ナニコレ」電車に乗って山に登ったわけだが、途中の乗換駅で見た貨車がいちばん右の写真の貨車である。どうやら食料等の各種物資を運んでいたようである。
そして、乗り換えてさらに登った富士山とほぼ同じ標高にある終点駅で見た貨車がその左の写真であるが、積荷が同じもののように見える。どうやら、麓から押し上げる電車を変えながら、山頂まで電車で荷物が運ばれているようである。
日本にも山岳観光を売り物にしている観光地があるが、これくらいした方がいいのではないかと思うが、どうかな?