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きびだんご屋の前の電停

岡山の有名なきびだんご屋さんの前の電停である.

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どこが停留所かって? 道路上の緑色に塗った部分.ここが電停である.

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もちろん,車道の一部を緑色に塗っただけなので,車が通る.交通量がやや少ない道路だということが救いか?

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その次の電停も,車道の一部を緑に塗ったタイプだ.欧州のLRTに見慣れると,まだこんな危ない電停があるのが奇異に見える.だが,これが日本の現実である.

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クルマは地上,人は地下…で,いいのか?

今や世界的観光地の広島の宮島.駅に着いて…

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船着き場に行こうとすると,地下に降りろという.

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一応エレベータもあるが,目と鼻の先なんだから渡らせろよ,と思う.

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地上に上がって,船着き場着.

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歩行者を地下に降ろして,エンジンつきの自動車を地上にという発想は,日本独自の発想だ.観光地に来てまで自動車がぶんぶん走ってるのは見たくないぞ.

欧州なら間違いなく,車道を地下化して,歩行者は地上を歩かせる.こういった超有名観光地なら駅から船着き場までは歩行者専用になっていると思う.

「国道2号線は重要な幹線道路で…」という声が聞こえてきそうだが,自動車優先の交通政策は,そろそろ政策転換した方がいいぞ.

特にこういった観光地では外国からの旅行者が多く訪れるので,恥さらし状態だ.

 

東舞鶴の駅前通

東舞鶴の街路を港側から駅方向に行ってみる.しばらくは往復2車線の街路だが,途中から立派な駅前通になる.

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所々歯抜けになっているが,感覚としては西舞鶴よりは若干マシかなぁ?

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交差する方向にもアーケード街が広がっている.探索したいところだが,ビンボーエクスカーションなので,時間がない.

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再び駅方向へ.商店街であることを無視した建て方をしたマンションもある.…が,西舞鶴よりは少ない印象.

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正式名称は「朝日通り」というようだ.都市規模の割には商店街が大きい.自衛隊の「城下町」ということかな.自衛隊以外だと観光も産業だが,この規模の都市を維持するほどの活性度は無さそう.近隣に例の巨大ショッピングモールがないというのも大きいかも(”鳩が2羽のショッピングセンター”は駅南側にある).

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駅前のホテルが廃墟になっている.

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こういういい雰囲気の建物もあるが,特に積極的な利用はされていない模様.

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歯抜けになっている部分も少なくないが,割と商店街は生きている方かなという印象.

ところで,駅前広場に面して家電量販店が立地しているってのはどうなんだろ.

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歯抜けちゃってますね

さてさて,街歩きをしてみよう.まずは西舞鶴の商店街.アーケードつきで…

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お昼前からは歩行者天国である.が,無視して走り去るクルマも多い.

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シャッターを閉めている店が多いが,営業している店もそれなりにある.まだまだ機能はしているようである.

下の写真,よく見ると右側の建物がアーケードの屋根を無視して建てられている.1回が駐車場になったピロティー形式だ.

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こっちはアーケード街に面する駐車場つきの民家.

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あちゃぁ,割とまとまった土地が完全に駐車場と化している.宮崎駅付近ほどでもないが,かなり蝕まれている.

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こっちも.

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こっちは,両側とも.

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駅から遠い方の入り口.

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モータリゼーション+地方部の人口流出のWパンチか?

 

安全(?)地帯

日本の路面電車の設備で,「安全地帯」というものがある.事実上,路面電車の電停のことを指しているのだが,今となっては「いったい,どこが安全なんだ,こんな狭いホーム」と思ってしまう.

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まぁ,元々の「安全では無い地帯」がこういうものなので,確かに程度問題としては安全にはなっている.

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でも,こういうのをいっぺん見てしまうと,日本には安全な電停が無いんじゃないかと思ってしまうよね.

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(写真は,すでに紹介したミュールーズ)

地下駐輪場

日本で地下駐輪場というと,地下鉄駅併設でフロアに地上と同じように自転車が停められていたり,ハイテクタイプだと巨大円筒が地下に埋設されていてコンピュータ制御の機械が自動的に地下円柱の側面に収納されている自転車を取り出したり入れたりしてくれるものを思い浮かべる.

だが,この地下円筒自動制御タイプ,いつも思うんだが,たいそうな割には大して収納できないよなぁ,と思ったりする.

さて,下の写真はバーゼル駅の地下駐輪場である.自転車が縦に架けられており,収納効率よさそう.そんだけ.

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(…でも,通路が広そうなので,トータルの効率は同程度かも.)

輪っかを観察

フランスのミュールーズのLRTの電停の…輪っかの話である.

よくよく観察すると,やはり架線柱の機能はあるようである.

さて,この輪っか,面ごとに違う色が塗られており,こっちから見ると,緑色.

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反対側から見ると,水色.

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ちっとした工夫で,ずいぶん印象が変わる.

日本の路面電車でも,すぐにできそうだけど,やらないだろうなぁ.

 

実用オブジェ

日本の交通施設は質実剛健.コスト重視?

味も素っ気もないものが多い.

海外でLRTが導入されるとき,都市デザインが考慮されている,と紹介されることが多いが,例えばここミュールーズでは架線柱が輪っかである.あっ,いや訂正.

この輪っかは架線柱の機能は無いかも.

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日本だと,いろいろ理由が付けられてリジェクトされてしまう案だよね.

LRTでなくとも,日々使うものにはもっとエレガントさがあってもいいと思うんだが,どうかな.そこら辺が豊かさの実感にもつながると思うんだが.

リニア平城山駅?

リニア新幹線の「奈良市付近」の駅の位置については諸説あり,北は京田辺,城陽,祝園,生駒市高山,高の原,JR奈良,金魚で有名な大和郡山,そして南は天理.

地質調査をしていたという噂話から,奈良市内ならJR平城山駅付近という話もあるようで,確かにこの辺は東西方向に市街化されていない地区が広がる.丘陵地なので,地震に対してもやや有利である.

都市計画上の土地利用の方針である用途地域を見てみると,何とここは用途地域の指定対象外のようであり,風致地区(自然保護地区のようなもの)だ.しかも大半が第一種.高さ8mまでのようなので,高架橋は無理じゃないかな.切り土盛り土は2mまで.

さらによく見ると,この付近は古墳だらけである.古墳に印を付けてみると,こんな感じで,この東西方向に広がる緑のベルトの南半分は古墳を避けて線路や道路を敷くのは困難そうである.

平城山

北半分は古墳こそ無いようだが,奈良なので,単に現時点で古墳等の重要な文化財が発見されていないだけかもしれない.神社の裏山を調べてみると実は…だった,とか.

風致地区の件はクリアしたとしても,工事を始めると「歴史的発見」がいろいろとあるかも.(工事計画としては,「チャレンジャー」かも.)

皮一枚

本日は,ほとんど鉄分ゼロのお話.

ヨーロッパの市街を見ると,古い建物が並んでいる.物持ちが良いのかなぁ,と思っていたが…

ビル工事だ.古い建物の写真が幕に描かれている.工事中の景観維持かしら.

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裏にまわると,鉄骨で壁だけを支えている.

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つまり,古い建物の壁だけ残して,本体をそっくり建て替えようということのようだ.

日本でも壁の一部を残している例は無いこともないが,この建物の場合は完成後は知らなければどうやってリニューアルしたんだろうというような仕上がりになりそう.

(ドイツのミュンヘン)