【祝】北海道新幹線開業.
そんで,「開業列島、結ばれた「東海道」から52年」という記事発見.
…えーと,まだ結ばれてないんですけど.
たまには紫雲丸事故を発端にしたプロジェクトの方についても思い出してあげてください.
こういう話があったんだが…
石井啓一国土交通相は3月18日の閣議後会見で、北陸新幹線の敦賀以西ルートについて「調査を行うとすれば、調査着手から概ね半年程度は必要だ」との考えを示した。
リンク先を見ると,あぁ,そうなんだ,「3ルートの選定のための調査では、各ルートの事業費、所要時間、輸送需要の見通し、収支採算性などを検証する」には半年必要なんだ…と思ってしまう.
だが,ちょっと待てよ.「事業費」はともかく,「所要時間」「輸送需要の見通し」「収支採算性」の三つについては,全国新幹線鉄道整備法施行令という政令の第二条で,基本計画を決定するための調査事項として挙がっているものである.
本来は基本計画策定時に調査する事項を,整備計画が出来上がった後の,本来なら地図上で具体的なルート設定をして環境影響評価を行うような時期になって,わざわざあらためて調査すると言っているのである.
つまり,何が言いたいかというと,現行の基本計画は,すでに基本計画の体を成していない,ということなのである.国土交通大臣自ら,それを間接的に認めてしまっているわけだ.(たぶん,大臣自身は気付いていないと思うけど)
これは中央新幹線を基本計画から整備計画に上げる際にも見られた状況であり,わが国の新幹線網構想の根幹にかかわる問題である.
そろそろ基本計画をちゃんと見直した方がいいんじゃないかな.(ツッコめるほど詳しい国会議員さんが居なさそうだけど).
北海道新幹線が青函トンネルの減速運転であまり速くないとは言うが…
一応,約1時間ほどの短縮になっている模様.時刻表2016年4月号を入手したので,調べてみた.
お昼頃に新青森→函館間を移動する場合である.
【開業前】
新青森(12:04)→白鳥77号→函館(14:25)
時間:141分
費用:5,490円(指定席)
【開業後】
新青森(12:37)→はやぶさ11号→新函館北斗(13:38)
新函館北斗(13:51)→はこだてライナー→函館(14:06)
時間:89分
費用:7,890円(指定席)
ということで,まとめると…
乗換:+1回
時間:−52分
費用:+2,400円
見かけ上は,1分短縮あたり46円なり.乗換1回30分相当という話もあるので,短縮は22分相当とすると,1分短縮あたり109円なり.
青函トンネルが遅いとはいえ,乗換を気にしなければ,まぁ,そんなもんかというような感じ.乗換があると,開業もありがたさ半分なり新幹線,といった感じ.
三線軌化とかしてでも,何とか直通運転したかったねぇ.
まぁ,予想通りというか…
北陸新幹線長野-金沢間の延伸開業から、14日で1年を迎えた。沿線の観光地はにぎわい、開業効果に沸く一方、開業から初めてとなる今春の大学入試で、関西の私立大学は北…
一般論だが,行動が変わるのには何年かかかるわけで…にもかかわらず,1年ほどではっきりわかるような結果が出てくると言うことは,この先もこの傾向は強まることがあっても弱まることは無いということだ.
つまり「早期全線完成」しない限りは,この傾向,つまり北陸の関西圏離れは止まらないということだ.
それから,もっと厳しいことを言うと,10年もあれば,単なる傾向であったものが完全に習慣として定着してしまうので,もはや10年後に全線完成しても元通りの関係には戻らない.
さらにもっと厳しいことを言うと,北陸新幹線が全線完成したとしても,北陸から見た首都圏と関西圏の遠近関係は以前のような相対的遠近関係に戻るわけではない.
昔は北陸から首都圏へ行くのは新幹線と在来線特急を乗り継いで半日がかりだったものが,概ね2時間前後になった.関西からの場合は,従来の2〜3時間半だった所要時間が新幹線全通で1〜2時間になるだけで,圧倒的に関西優位というほどでもなくなる.
関西が目指すべきは,北陸新幹線全線完成はもちろんのこと,隣接する地域ブロックとの間の利便性の大幅改善なんだが,そういった所まで目が行っているリーダーは(昔に比べると変わりつつあるようだが)果たしているんだろうか?
単なる選挙時のお題目だけで終わらせないでね >皆さん
国会中継聞いてても「いちおう,質問のお題目に上げておきました」的な生ぬるい質問している議員さんが多くて頭が痛いんだが.
確定申告の書類作成終了.毎年この時期になるとめんどくさくて,いつも出来上がるのはギリギリ.
そして,毎年納税額を確認するいい機会でもある.
さて,その税金は回り回って,整備新幹線の建設費用にまわっている.公設民営なんだから…と思っている人は(マスコミを含めて)多い.
確かに全く間違いでは無いのだが,公費建設の内訳は,国:地方=2:1で,国費が多いように見える.
だが国費のほぼ半分は,既設新幹線の譲渡収入(国鉄時代の新幹線をJRに売却した分割払い収入)なので,直接的にはJRからの資金である.JRの資金と言うことは鉄道利用者のお金,つまり利用者負担と言うことである.
国鉄時代の新幹線を売ったのなら,やはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,国鉄時代の建設費は鉄道債で建設して運賃で返済が基本なので,やはり利用者負担であった.
いやいや,国鉄は破綻して,税金で穴埋めしてるからやはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,高利の郵便貯金や厚生年金が原資で,低利借り換えもさせてくれない資金だったから,こういった金融等の利用者で食いつぶしたという見方もできる.…ので,穴埋めは国民で開けた穴を国民で埋めているだけ,という見方もできる.
国費の残り半分のうちの大半は,国鉄民営化時のJRの資産を再評価した際の差額を60年分割払いしているのを資金にしているという話もあるので,やはりかなりの部分はJRを通しての利用者負担のようである.
地方分は,交付税措置されている部分を含めて税による負担だね.
斯くして,納税したお金が新幹線建設にまわっているのは,やはり大気汚染物質レベルの濃度しか無いようである.税金の大半は社会福祉関係にまわっているようだ.
「北陸新幹線の増収効果想定の2倍以上」らしい.開業1年の北陸新幹線のお話.
じゃぁ,リース料上げてもいいよね.「想定」が間違っていたんだから.
こういった事前予測に基づく設定が事実と異なっていた場合,見直す条項があってもいいと思うが,そういうシステムは事前には準備されていない模様.
鉄道会社はリース料決めるまでは「儲からない」を連発すると後で大もうけ出来るという構造か??
何かの契約のように,固定部分と出来高払いの部分があってもいいんじゃないかなと思う今日この頃.
大もうけしているのなら,以後建設する部分では「調整」してもいいよね.
徳島駅前から大阪へとバスに乗ろうとした.ここの区間は明石海峡大橋が開業して以降,徳島-舞子-三宮とか,徳島-梅田-なんばとか,徳島-なんば-梅田とか高速バス路線がいくつかあって,バス会社も異なっていたりする.
バスのことはあんまり詳しくないので,「高速バス」と大きく書いている案内所に行って聞いてみる.
私:大阪に行きたいんですけど…
案:19時30分で舞子に行くか,19時45分のなんば経由梅田行きか,20時の梅田経由なんば行きかですね.うちのバスなら20時発ですけど,19時45分はあっちの乗り場で運転手に直接払って下さい.
どうやら,行き先によってバス会社が違うようである.ということで,「あっちの乗り場」に行ってみる.
私:大阪に行きたいんですけど.
別:大阪のどこですか.
私:梅田に行きたいんですけど.
別:乗車券は持っていますか?
私:いいえ.
別:じゃぁ,運転手に直接払って下さい.でも,梅田ならあっち(最初にたずねた乗り場)の方から出る20時発の方が早く着くかもしれませんよ.直接梅田に行きますから.
私:あっ,そうですか.じゃぁ,あっちに行ってみます.
どうやら経由地の違いによって着く時刻が違うようである.再び元の案内所へ.
私:大阪の梅田に行きたいなら,こっちの20時発の方が早いって聞いたんですけど.
案:そうですか.じゃぁ,3700円です.
そうして,ようやく手書き領収書のような乗車券を入手したのであった.
私:乗り場はどこですか?
案:あっち(梅田に行くなら20時発の方が早いと教えてくれた乗り場)の1番です.
別会社であってもちゃんと客の質問には答えられているという点では評価できるんだが,結果としてはあっちの乗り場に行ったりこっちの乗り場に来たりとタライ回し状態になってしまっていることは確かで,輸送サービス部分そのものはともかく,インフラ部分の弱さを感じた瞬間であった.
やっぱり,鉄道って楽だわ.