安全」タグアーカイブ

バリアフリーに踏切追加

毎年春先,新入生を連れ,国土交通省の近畿技術事務所というところに見学させてもらっている.学生は毎年新規なので,初めての体験をできるわけだが,引率は毎年同じなので,もう何度も同じ施設を見ている.

さて,そんな中,新たな発見があった.バリアフリー関係の体験(実験)施設がリニューアルされ,こういう設備が導入されていたのである.

そう,踏切である.

交通バリアフリーでは駅構内及び周辺の段差解消を目指して各種整備が進められてきたが,2つの課題を残してきている.

一つは,ホームと車両との間の段差と隙間.これについては櫛歯のゴムを設置したり,高さを揃えたりと言った試みが続けられている.

もう一つは駅周辺の移動円滑化経路(特定経路)に踏切が含まれている場合があること.残念ながらこちらの方は抜本的な対策は無く,理想的には高架化事業で解消であるが,事業費が事業費なため,バリアフリーのためだけに高架事業を立ち上げるという例はあまりないようである.

とはいえ,国の施設に踏切が登場したことは,とにかく公式に認識されたということでもあり,一歩前進ではある.

東北新幹線車内で液体漏れ

東北新幹線車内で液体漏れ 4人がやけど、軽傷

情報源: 東北新幹線車内で液体漏れ 4人がやけど、軽傷 – 産経ニュース

硫酸を持ち込んだらしいけど,まさか濃硫酸にトイレの水をそのまま注入したんじゃないよね.硫酸に水を入れると盛大に発熱して沸騰することもある…って,中学校の理科で習ったよね.

ライドシェア(白タク)推進?

タクシーが足りないから,一般人が運転する車でライドシェア(白タク営業)を認めようぜ,という話があるらしい.

…が,ちょっと待て.

その自動車,大丈夫?
そのドライバー大丈夫?
事故が起こったときに補償は?
運賃水準低下で,既存タクシー事業者大丈夫?

…という問題だらけ.

基本的にはバスや電車に乗るように仕向けるのが良いのだが,そうも言ってられない面もある.

ところで,コロナ禍であんまり話題にならなかったが,2年前にこういう規制緩和が行われている(by 国交省).

新たにタクシーの「相乗りサービス」制度を導入します!

報道発表資料(PDF形式)

タクシーを完全な「個別交通」から小規模な「乗合交通」へと役割変化させる制度変更だ.

すでに対応したスマホアプリもあるようだ.

ライドシェアの一種だが,ちゃんとした保険に入った(あるいは,補償のシステムを持った*)厳格な安全管理下の自動車で,プロの営業用の免許を持ったドライバーが運転してくれるサービスだ.

白タク営業の解禁以前に,こっちの制度の普及を図るべきなんじゃないのか? > 元首相殿

*全部の車両を任意保険に入れると大変なので,任意保険の代わりに弁護士と契約しておいて,事故時に保険に入っている場合と同等の対応ができるようにしている会社が多い.

車の走行でタイヤ摩耗による粉じん

自動車の走行中、タイヤと道路の摩擦で排出される、タイヤの摩耗による粉じんについて、ヨーロッパでは環境への影響が懸念されるとして新たに規制する動きが出ています。

情報源: 車の走行でタイヤ摩耗による粉じん 欧州で新たに規制する動き | NHK | 環境

このお話.

記事ではタイヤ側の話に終始しているが,タイヤと接する道路も摩耗している.日本では道路舗装はアスファルトによるものが多く,アスファルトは石油そのものである(粘度の高い石油).

つまり,ゴムだけじゃなくて,石油が粉塵になって撒き散らされているわけだ.

一方,鉄軌道は鉄のレールと鉄の車輪なので,粉塵になっても鉄粉である.鉄粉は野生の鹿がわざわざ線路を舐めに来たり,海洋でのCO2吸収を促進するのではと期待される面があるなど,環境面での悪い話は特にない.

EVの課題だなどと問題を矮小化させてる場合じゃないと思うがなぁ.

【覚醒】検討使!第2形態に進化

「広報使」に進化した模様!

これまでは,注視し,検討することを”決断と実行”する「検討使」であったが,新たにお役人様の広報機能を備えてステップアップ.

「原子力発電所を9基稼働して,この冬は安心」らしいが,すでにいくつかのメディア等で指摘されているように規定の方針をあらためて「広報」した模様.

「ビリビリな信頼筋」によると,今冬の電力の余裕は原発再稼働後も1.8%程度なので,全く安心できない模様.そんな中,国民の安全安心「感」を演出できるパワフルな「広報使」が登場!

中央官庁にとっては心強いボスの登場だ!

#1 国民にはこの程度の対応してればぬか喜びして騙されるはずと思いこんでいるのかな.
#2 もう閣議廃止して事務次官だけで会議して決めればいいのでは?
#3 電力不足でまた電車止めるのか? (ここは発展途上国か?)
#4 この人,見事に何もしないね.(増税は素早かった)

 

与党内で財政緊縮派vs積極派らしいが…いい政策あります

「アフター・コロナは遷都で明けろ」田中角栄なら、そう言うだろう。

情報源: 田中角栄が生きていれば必ず断行したはず…イマドキの政治家には絶対にやれない”ある経済再生策” 日本の最大の問題は「東京一極集中」にある (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

3.11直後には結構首都機能移転の話があったが,今はどこへやら.

1990年代には国会で首都機能移転が決議されたものの,「カネがない」と理由で見送りに.

その額当時の見積もりで10兆円.でも大丈夫.経済成長していないので,物価も基本的にはあまり上がってませんから.

10兆円なんてすぐじゃないですか.コロナ対策で必要だーーーーっって10兆円以上予備費で確保して,そのカネどこに行ったの? まだ使ってないよね. それ,使えば? 妙なところに湯水のように突っ込むよりも確実に効果ありますから.

なお,リンク先の対談ではいくつかの候補地や可能性のある地域が出てきますが,1990年代の議論なので,その後の大規模災害の発生状況や,今後発生する可能性のある大規模災害の予測が更新されていることを織り込んで,再度見直したほうがいいと思う.

「立川で大丈夫」って思ってませんか? そこ,災害の発生状況(三連コンボ+気象災害など)によっては陸の孤島状態になりますから.

和歌山市で水道橋が落橋

(鉄道関係ないけど)インフラに金をかけないと「こうなる」例が再び発生.

「目視」点検はしていたようだが,人間はゆっくりとした変化に気づきにくいもの.

7連の橋の内のちょうど真ん中が落ちたみたいなので,ここかな.

https://www.google.co.jp/maps/@34.25586,135.2002716,3a,25.8y,256.15h,82.18t/data=!3m6!1e1!3m4!1s7n1cgAvZZlpOWqnymWfRpA!2e0!7i16384!8i8192

他の6連には付いていない装置付き(バルブ?).サビが漏れているので,ここが怪しそう.ストリートビューの履歴を見てみると,それまで異常がなかったものが,2019年頃の写真からサビが付着している模様.

いちおう,上の円弧のアーチで下の水道管を吊る形になっているが,上の円弧が変形すると,水道管には伸びる方向(抜ける方向)の力がかかって簡単に崩落しそう.(詳しくはその方面の専門の人が分析すると思うが.)

あと,円弧のアーチの上部がトリさんの休憩場になっているようなので,糞の影響もあるかも.鳥の糞は塗装を腐食させるほどの強酸らしく,15年前のミネアポリスでの高速道路の落橋の原因としても疑われてたっけ.

鉄道の話に無理やり持ってゆくと,とかく新幹線に目が行きがちだが,在来線の橋やトンネルは常にこういうリスクと隣り合わせ.

(追記)アーチから水道管を吊っていた鋼材が以前から破断していたという話がある模様.たしかに去年末時点ですでに破断してるね(↓).(バルブ付きの橋を拡大)

https://www.google.co.jp/maps/@34.2560727,135.2002751,3a,75y,265.56h,73.04t/data=!3m7!1e1!3m5!1sdkdOOHyG5jMXmn1EFpw4nA!2e0!5s20201201T000000!7i16384!8i8192

こういうことかな? (…でも,崩落時には中央のバルブ付近は折れ曲がらずにその両側2箇所で折れてるようにも見える.やっぱり中央部でくの字みたい.)

吊っている鋼材破断→水道本管に下向きの力かかる→中央のバルブ付近での変形が大きくて亀裂から水漏れ→バルブ付近のサビ→本管耐えきれず破断→崩落

インフラに金をかけないとアカンという例がまた一つ追加されました.

吊り鋼材の破断に気が付かなくても,バルブ付近のサビには気がつけた可能性あり.点検すら金かけてなかったんだろうなぁ.

勝手踏切が多いのなら立体交差の検討を

このお話…

住民が勝手に線路を渡る正式ではない踏切、いわゆる“勝手踏切”が問題になっている。

情報源: 議員も侵入「勝手踏切」問題に 全国1万7000カ所 事故発生も…今も生活に使用

当サイトでも数年前に取り上げた件で,そういえば当時,テレビ局(フジテレビ)から問い合わせがあったっけ.

国会議員を狙い撃ちにして書類送検してしまった件は少々恣意的な感が拭えなく,そんな事やっても根本的な問題は何も解決しないわけだが.

勝手踏切が多数ある地区が存在するとするならば,そこは線路が地域を分断しているということでもあるので,立体交差事業を検討する価値があるのかもしれない.

かつては立体交差事業をするには自動車交通への影響についての数値的影響を基準にしていたが,現在は地域分断を事業の理由にすることができたと思う.

「勝手踏切」というと住民が「勝手に」違法なことをしているという印象を持ってしまうが,鉄道用地という細長い進入不可の土地が市街地に横たわっていることのほうが問題のこともあるので,法律解釈以前に何が問題なのかを認識したほうがいいと思う.

自動車はエンジンがついているので簡単に迂回したり上下移動できるが,歩行者はちょっと距離が伸びるだけで移動時間がたやすく伸びてしまう上,上下移動も厭うので.

なお,鉄道写真を撮る時は敷地外でね.危ないですから.

小学生が渡れない横断歩道

堺市内に小学生がなかなか渡れない横断歩道があるそうだが,有効な解決策がある.

今やドライバーはカーナビの奴隷なので,カーナビに注意してもらえば良い.

カーナビ「この先,踏切があります.ご注意ください」

これがすでに実現可能なので,次も可能である.

カーナビ「この先,横断歩道があります.ご注意ください」

一時的な警察官の見回りや時間が経つと風景と化すステッカーよりは有効だろう.

テレビに登場しない「渡れない横断歩道」は,全国に文字通りゴマンと存在する.

大学の近所の町内会の掲示板

大学の近所の町内会(自治会)の掲示板.

ん?

どこかで見たようなポスターが.

これですね(jcomm).

「電車やバスは,そんなに心配要りません」という趣旨のPRするなら,バスや電車の中(あるいは駅構内)に掲示しても,見ている人は既に「電車やバスは,そんなに心配要らない」とそれなりに納得している人ばかりなので効果薄いかも.

PRするなら,町内会の掲示板のような電車やバスを使わない人にも目に入るような方法がいいかも.

#市役所が各自治会に状況説明するとともに,配ったらしいです.