このお話.
【乗客は見ていた】50代運転士が列車の運転席で”私物の鉄道関係の本”を8分間読みふける「気が抜けるタイミングで読んでしまった」客からの指摘で発覚『強化型保安監査体制』適用中のJR北海道
まぁ,アカンといえばあかんが,こっちのほうがすごいぞぉ.
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(なお,日本国有鉄道時代には客席と運転席の間は遮光幕で常に仕切られており,隙間から覗くと週刊漫画雑誌を読みながら運転しているのを目撃したことあり.)
このお話.
まぁ,アカンといえばあかんが,こっちのほうがすごいぞぉ.
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(なお,日本国有鉄道時代には客席と運転席の間は遮光幕で常に仕切られており,隙間から覗くと週刊漫画雑誌を読みながら運転しているのを目撃したことあり.)
東急田園都市線で回送列車と営業列車が接触事故を起こした件.
下のYoutube動画の開始早々(1秒),下側の回送電車の最後尾運転席の直下に分岐器があり,その分岐器の前方すぐのところのレールに白色の継目板が左右ともにあてがわれているのが見える.
この白色は,おそらく営業列車の走る本線側の軌道回路と回送電車の走る側線の軌道回路を分離するための絶縁だろう.(この写真が分かりやすそう)
ということは,軌道回路という「列車の在線センサー」的には回送列車は営業線から離脱したという検知をしており,営業列車側に「進行」現示のGOサインを出した原因.
一方,ちょっと見にくいが,下の航空写真の中央の「東急田園都市線」の「急」の字の下に白い点が見える.これが接触限界(車両接触限界標).上のビデオだと,回送電車の右から2枚目のドア付近.ここよりも合流する分岐器側(右側)だと電車同士がぶつかるという位置.
回送電車の運転席はこの白い点よりも右側に出ており,分岐器の真上にある.つまりぶつかる位置で停車してしまった.
要するにまとめると,「センサー」は本線にはないと判断していたけれど,実際には本線の走行を支障する位置に回送電車が止まってしまったということ.
事故調査委員会がなかなか「営業再開!」と言ってくれないのは,このシステム的なバグ(軌道回路の境目と実際の接触限界のズレ)が解消されない限り,事故が再度起こる可能性があるから,ではなかろうか.
(…がしかし,こんな箇所は全国各地にアチコチありそうなのが悩ましいところ)
なお,「見習い運転士ガー」とか騒いでいるマスコミは,お門違いの可能性大なので無視しましょう.調査能力が無い可能性大.
予想だが,「バグが解消されるまで,回送電車の入っていった引き上げ線の使用は停止」という条件で復旧が認められ,さらに全国の鉄道会社に「同様のバグがないかどうか調査せよ」というお達しが出るのでは.
(復旧した模様)
(予想通りお達しが出た模様)
予想通り「副首都」を蒸し返す人が出てきたようなので,ざっくり忙しい人向けに説明すると,以下の3項目(3行でなくてスマン).
なお,もう少し詳しい情報が必要な場合は,以下の「副首都」入門リンク集からどうぞ.
毎年春先,新入生を連れ,国土交通省の近畿技術事務所というところに見学させてもらっている.学生は毎年新規なので,初めての体験をできるわけだが,引率は毎年同じなので,もう何度も同じ施設を見ている.
さて,そんな中,新たな発見があった.バリアフリー関係の体験(実験)施設がリニューアルされ,こういう設備が導入されていたのである.
交通バリアフリーでは駅構内及び周辺の段差解消を目指して各種整備が進められてきたが,2つの課題を残してきている.
一つは,ホームと車両との間の段差と隙間.これについては櫛歯のゴムを設置したり,高さを揃えたりと言った試みが続けられている.
もう一つは駅周辺の移動円滑化経路(特定経路)に踏切が含まれている場合があること.残念ながらこちらの方は抜本的な対策は無く,理想的には高架化事業で解消であるが,事業費が事業費なため,バリアフリーのためだけに高架事業を立ち上げるという例はあまりないようである.
とはいえ,国の施設に踏切が登場したことは,とにかく公式に認識されたということでもあり,一歩前進ではある.
東北新幹線車内で液体漏れ 4人がやけど、軽傷
情報源: 東北新幹線車内で液体漏れ 4人がやけど、軽傷 – 産経ニュース
硫酸を持ち込んだらしいけど,まさか濃硫酸にトイレの水をそのまま注入したんじゃないよね.硫酸に水を入れると盛大に発熱して沸騰することもある…って,中学校の理科で習ったよね.
タクシーが足りないから,一般人が運転する車でライドシェア(白タク営業)を認めようぜ,という話があるらしい.
…が,ちょっと待て.
その自動車,大丈夫?
そのドライバー大丈夫?
事故が起こったときに補償は?
運賃水準低下で,既存タクシー事業者大丈夫?
…という問題だらけ.
基本的にはバスや電車に乗るように仕向けるのが良いのだが,そうも言ってられない面もある.
ところで,コロナ禍であんまり話題にならなかったが,2年前にこういう規制緩和が行われている(by 国交省).
報道発表資料(PDF形式)
タクシーを完全な「個別交通」から小規模な「乗合交通」へと役割変化させる制度変更だ.
すでに対応したスマホアプリもあるようだ.
ライドシェアの一種だが,ちゃんとした保険に入った(あるいは,補償のシステムを持った*)厳格な安全管理下の自動車で,プロの営業用の免許を持ったドライバーが運転してくれるサービスだ.
白タク営業の解禁以前に,こっちの制度の普及を図るべきなんじゃないのか? > 元首相殿
*全部の車両を任意保険に入れると大変なので,任意保険の代わりに弁護士と契約しておいて,事故時に保険に入っている場合と同等の対応ができるようにしている会社が多い.
自動車の走行中、タイヤと道路の摩擦で排出される、タイヤの摩耗による粉じんについて、ヨーロッパでは環境への影響が懸念されるとして新たに規制する動きが出ています。
情報源: 車の走行でタイヤ摩耗による粉じん 欧州で新たに規制する動き | NHK | 環境
このお話.
記事ではタイヤ側の話に終始しているが,タイヤと接する道路も摩耗している.日本では道路舗装はアスファルトによるものが多く,アスファルトは石油そのものである(粘度の高い石油).
つまり,ゴムだけじゃなくて,石油が粉塵になって撒き散らされているわけだ.
一方,鉄軌道は鉄のレールと鉄の車輪なので,粉塵になっても鉄粉である.鉄粉は野生の鹿がわざわざ線路を舐めに来たり,海洋でのCO2吸収を促進するのではと期待される面があるなど,環境面での悪い話は特にない.
EVの課題だなどと問題を矮小化させてる場合じゃないと思うがなぁ.
「広報使」に進化した模様!
これまでは,注視し,検討することを”決断と実行”する「検討使」であったが,新たにお役人様の広報機能を備えてステップアップ.
「原子力発電所を9基稼働して,この冬は安心」らしいが,すでにいくつかのメディア等で指摘されているように規定の方針をあらためて「広報」した模様.
「ビリビリな信頼筋」によると,今冬の電力の余裕は原発再稼働後も1.8%程度なので,全く安心できない模様.そんな中,国民の安全安心「感」を演出できるパワフルな「広報使」が登場!
中央官庁にとっては心強いボスの登場だ!
#1 国民にはこの程度の対応してればぬか喜びして騙されるはずと思いこんでいるのかな.
#2 もう閣議廃止して事務次官だけで会議して決めればいいのでは?
#3 電力不足でまた電車止めるのか? (ここは発展途上国か?)
#4 この人,見事に何もしないね.(増税は素早かった)
「アフター・コロナは遷都で明けろ」田中角栄なら、そう言うだろう。
3.11直後には結構首都機能移転の話があったが,今はどこへやら.
1990年代には国会で首都機能移転が決議されたものの,「カネがない」と理由で見送りに.
その額当時の見積もりで10兆円.でも大丈夫.経済成長していないので,物価も基本的にはあまり上がってませんから.
10兆円なんてすぐじゃないですか.コロナ対策で必要だーーーーっって10兆円以上予備費で確保して,そのカネどこに行ったの? まだ使ってないよね. それ,使えば? 妙なところに湯水のように突っ込むよりも確実に効果ありますから.
なお,リンク先の対談ではいくつかの候補地や可能性のある地域が出てきますが,1990年代の議論なので,その後の大規模災害の発生状況や,今後発生する可能性のある大規模災害の予測が更新されていることを織り込んで,再度見直したほうがいいと思う.
「立川で大丈夫」って思ってませんか? そこ,災害の発生状況(三連コンボ+気象災害など)によっては陸の孤島状態になりますから.
(鉄道関係ないけど)インフラに金をかけないと「こうなる」例が再び発生.
「目視」点検はしていたようだが,人間はゆっくりとした変化に気づきにくいもの.
7連の橋の内のちょうど真ん中が落ちたみたいなので,ここかな.
他の6連には付いていない装置付き(バルブ?).サビが漏れているので,ここが怪しそう.ストリートビューの履歴を見てみると,それまで異常がなかったものが,2019年頃の写真からサビが付着している模様.
いちおう,上の円弧のアーチで下の水道管を吊る形になっているが,上の円弧が変形すると,水道管には伸びる方向(抜ける方向)の力がかかって簡単に崩落しそう.(詳しくはその方面の専門の人が分析すると思うが.)
あと,円弧のアーチの上部がトリさんの休憩場になっているようなので,糞の影響もあるかも.鳥の糞は塗装を腐食させるほどの強酸らしく,15年前のミネアポリスでの高速道路の落橋の原因としても疑われてたっけ.
鉄道の話に無理やり持ってゆくと,とかく新幹線に目が行きがちだが,在来線の橋やトンネルは常にこういうリスクと隣り合わせ.
(追記)アーチから水道管を吊っていた鋼材が以前から破断していたという話がある模様.たしかに去年末時点ですでに破断してるね(↓).(バルブ付きの橋を拡大)
こういうことかな? (…でも,崩落時には中央のバルブ付近は折れ曲がらずにその両側2箇所で折れてるようにも見える.やっぱり中央部でくの字みたい.)
吊っている鋼材破断→水道本管に下向きの力かかる→中央のバルブ付近での変形が大きくて亀裂から水漏れ→バルブ付近のサビ→本管耐えきれず破断→崩落
インフラに金をかけないとアカンという例がまた一つ追加されました.
吊り鋼材の破断に気が付かなくても,バルブ付近のサビには気がつけた可能性あり.点検すら金かけてなかったんだろうなぁ.