フランスのオルレアンの北方にはエアロトランの実験線があったが,日本の宮崎の北方には元祖リニアモーターカーの実験線があった.
エアロトランの実験線に比べると,地震への対応のためか橋脚の足が太い.畑の中を日豊本線に沿ってほぼ真っ直ぐに進む.
元はJR総研の施設で,今は地面効果を利用した航空機である「エアロトレイン」の実験場になっているようである.
・・・が,宮崎に高速鉄道の恩恵がやってくるのはいつなんだろうか?
そろそろ新しい全国の高速鉄道ビジョンを策定しようよ.PDCAまわってないよ.
フランスのオルレアンの北方にはエアロトランの実験線があったが,日本の宮崎の北方には元祖リニアモーターカーの実験線があった.
エアロトランの実験線に比べると,地震への対応のためか橋脚の足が太い.畑の中を日豊本線に沿ってほぼ真っ直ぐに進む.
元はJR総研の施設で,今は地面効果を利用した航空機である「エアロトレイン」の実験場になっているようである.
・・・が,宮崎に高速鉄道の恩恵がやってくるのはいつなんだろうか?
そろそろ新しい全国の高速鉄道ビジョンを策定しようよ.PDCAまわってないよ.
交通バリアフリー法が施行されて15年,街の中の段差は縮小され,駅にはエレベータ等も整備されて,ずいぶん段差は解消されてきた.ところが,最後の1段がなかなか解消されなかった.ホームと電車の床面との間の段差だ.この段差のために車イスの人は単独では乗車することが出来ず,駅員の手を必要とするか,介助が必要となるのである.
解消されない理由は,電車の乗客が増えると車両が沈み込むので,そのために少し高くしておかなくてはならないのだ,という理由だった.だが,エアサス式の電車は,エアサスの高さが一定になるように空気量が調節されているので,客数によって車両が沈み込むことは基本的にはあり得ず,この説明は「方便」のようであり,車両メーカーや台車メーカの方からもその旨,裏はとれている.
つまり,旧式の電車はともかく,最近の電車だけが走っている路線では,その気になれば最後の一段の解消が可能なのである.
中には上の写真のように特定の出入り口だけちょっとしたスロープを設置することで段差を解消してきた路線も存在する.(2005年撮影)
そして,最近になってようやく,交通バリアフリー法に基づくバリアフリー計画に,このラストワンステップの解消を一部の意識の高い鉄道会社が目指すようになってきている.
ラストワンステップがバリアだと認識されるまでに15年,かなり長かった.
京阪神から東京へ出張するには東海道新幹線が定番で,新大阪を起点にすると例えばこんな感じかな.
新大阪→(東海道新幹線)→東京 2時間30分,運賃8750円+のぞみ5700円=14450円 往復すると,14450円×2=28900円
大阪→(サンダーバード)→金沢→(北陸新幹線)→東京 5時間30分,運賃10150円+サンダーバード1450円+かがやき6780円=18380円 往復すると,18380円×2=36760円
うーん,これだけを見てしまうと,時間がかかる上に値段が高くて出張には使う気にならない.
だが,こうならどうかな.
新大阪→(サンダーバード)→金沢→(北陸新幹線)→東京… …東京→(東海道新幹線)→新大阪運賃14470円+サンダーバード1450円+かがやき6780円+のぞみ5700円=28400円運賃(14150+760)円+サンダーバード1450円+かがやき6780円+のぞみ5700円=28840円
おっと,片道だけ北陸回りにして一周する方がちょっと安い.
同じ景色ばかりで,東京出張に飽きてきたあなた.以前はこんなことはする気にならないくらい時間がかかったが,片道5時間半でも金沢乗り換え時に昼飯でも食えば気にならなくなるぞ.前泊や後泊で片道は単なる移動日になるようなケースでは,同じ経路を往復するんじゃ無くて,話の種に北陸新幹線を使うというのはどうかな.良い気分転換になると思うけど.
なお,似たような話は行き先が長野の場合でもあって,長野への行き方が大幅に多様化するんだが・・・
新大阪→(しなの)→長野…4時間52分,10770円 新大阪→(新幹線自由席)→名古屋→(しなの)→長野…3時間51分,11270円 新大阪→(サンダーバード)→金沢→(かがやき)→長野…4時間4分,14290円 新大阪→(のぞみ)→東京→(かがやき)→長野…4時間10分,20700円
・・・ぐるっと回ってみると,
新大阪→(新幹線自由席)→名古屋→(しなの)→長野… …長野→(かがやき)→金沢→(サンダーバード)→新大阪運賃11990円+新幹線自由席2480円+しなの1450円+はくたか4960円+サンダーバード1450円=22330円運賃(11660+760)円+新幹線自由席2480円+しなの1450円+はくたか4960円+サンダーバード1450円=22760円
おや,名古屋経由で往復するよりもちょっと安いのとほとんど同じ.しかもこっちは所要時間は往復ともあんまり変わらない.往復で同じところを通らないので,観光周遊コースにぴったりだ.
※以上,切符売り場で係員に正確に説明しないと妙な切符が発券される可能性があるので要注意!
※運賃計算,少々のミスはご容赦を.
今日はやはりこの話題かな.
ん?…機関車の番号が違うって?…よく見てますねぇ.
そう,最終便の出発にカメラを持って出かけてはいけない.人だらけで,列車そのものは撮れない.撮影するなら情報を察知したらその際に撮っておくべきであって,最終日は人混みの雰囲気を味わいにゆく日である.
で,いつ撮ったかというと写っているカメラ小僧(カメラおじさん?)が半袖であることからわかるように,去年の夏である.今日(12日)は年度末近いので訪ねてくる人が多く,朝から晩まで職場.明日もそんな感じ.
一応,JR発足後の豪華寝台列車,ということになっているが,知っている人は知っているとおり,昭和時代の子どものころにブームがあった「ブルートレイン」の内装を改装して緑色のペンキを塗ったものだ.機関車も私の小学生のころには既に走っていたものである.
途中にはさまっている食堂車も,元は電車の特急に組み込まれていた食堂車で,廃車を逃れて改造されたもの.つまり実は骨董品.
個室寝台を最後にして…
そしてまた,昭和の名残は行ってしまった.
開業おめでとう・・・っって,まだ2-3日早いか.大阪にとってはうれしさも半分なり金沢開業といったところであり,金沢以東が近畿圏とのつながりを離れ,首都圏に取り込まれる記念日でもある.
さて,その先,金沢から西,敦賀までは7年後ということになっているが,その途中の福井市まで先行開業できないかなという話が出ている.福井を終点にするには用地買収して車庫作って等という話もあるが,東北新幹線の八戸の話を参考までにご紹介.
今は東北新幹線は青森まで走り,もうすぐ北海道へと行こうとしているが,長らくの間は八戸で止まっていた.線路は八戸駅で止まっていたかというとそうではなくて,北方にしばらく続き,現在は本線となっている線路上には,実は車庫があった.
その写真がこれ.車庫には入り口が2つあって,大きな左側の方が現在の本線になっている部分である.
延伸工事が始まると,この車庫は取り除かれて・・・
車庫は小さい方だけ残してスリムになり,今は本線になって新幹線の営業列車が走っている.
ということで,まぁ,敦賀開業までの数年間のためにこういった設備を作るつもりがあるのならできないこともない,ということである.なお,福井駅から白山車両基地のある松任までは70kmほどなので,新幹線なら20分くらい.松任まで回送する気があるのなら別途の設備は不要ということになる.少なくとも金沢駅にいったん入線させれば松任の車庫には入ることはできる.
パリ市内には何カ所かにLRT路線があり,一部の駅は地下駅になっている.低床式電車が走っているので,地下駅といえどもホームは低く,そのまま軌道に出るのは簡単である.そうすると,悩ましいのが地下線に人が侵入してしまうことであろう.日本でもたまに地下鉄のトンネル内で人が保護されたり感電死していたりといったことが起こるので,招かれざる人は入れたくないものである.
さて,その地下駅をよく観察すると,(またまた意味不明な写真で恐縮だが)電車の走って行く先の軌道がちと変である.下の写真,保守用基地のピットのようだが,ピットなら照明装置などがありそうなものである.だが,そういう設備は無い.引き上げ線ではなく営業線である.これは侵入者対策ではなかろうか.
ホームの反対側の線路もピットのようになっており,レールの外側も谷のようになっており,曲がった並行する壁の上面にレールが敷設されているように見える.
ちなみに,本物のピットはこんな感じ.
これも,ちょっと前のネット記事
いつまでリンクが生きているのかわからないので,概要を書くと,「JR九州の在来線のうち黒字は1路線だけで,あとは赤字.」というお話し.
そのまま何も考えずに受け止めるとJR九州って大変なんだぁ,と思ってしまうが,一方でJR九州については株式を上場する話が進行している.赤字だらけでにっちもさっちも行かない会社が上場するわけがなので,この記事には書かれていない重要な観点が抜けている.そこに気がつかないと「鉄道事業って赤字なんだ」と洗脳されてしまうので要注意.
在来線は赤字だが,会社全体では事業がうまくいっているので上場するという話になる.もちろん,鉄道以外の関連事業でもがんばっているのだが,在来線以外の好調な鉄道事業の話がすっぽり抜けている.そう,新幹線だ.
新幹線事業が好調なので,在来線が赤字でも会社全体としては関連事業等もふくめて好調,ということである.新幹線の威力絶大なり,である.
もちろん,九州新幹線は公設民営方式で,負担はリース料払いだけで,そのリース料の設定額は必ず利益が出るように設定されている.その利益で他の穴が全て塞がるわけである.新幹線の威力絶大なり,である.
「赤字」は他の鉄道事業を何とかしたいPRの可能性もあるが,鉄道をはじめとするネットワーク事業は区間区間を切り出して評価するのが難しいので要注意である.末端部分が見かけ上「赤字」だからといって順に「赤字」区間を切ってゆくとどういうことが生じるかというと,あら不思議,好調だったはずの幹の部分も徐々に弱って,効率化したつもりが取り返しの付かない状態になっていた,なんてことは良くある話.太い縄はわらしべのより合わせである.
さてさて,上場後のネットワーク戦略はどうするかな?
一時期,LRTの整備方法の一つとしてゴムタイヤトラムが注目された感がある.いくつかの方式があるが,その一つとしてTVR方式というのがあり,フランスのナンシーとカーンで採用されている.
ところが,開発元のBombardierがこの方式からの撤退を表明し,カーンについては将来的に通常型のLRTに敷き変えるそうな.結果として,安物買いの銭失いになってしまった.
ナンシーも同じTVR方式である.軌道がずいぶん劣化していたが,早晩車両も含めて設備更新が必要で,何らかの判断が迫られるところ.どうするのかな.
特殊な方式を採用すると,メーカーの都合が大きく影響する例である.トラムに限らず,特殊な都市交通システムを導入すると常にこの手のリスクがつきまとう.(が,往々にしてお役人様は新手の都市交通システムが大好きなのが困ったところ)
連節バスの方がマシかも.(でも,それってもはや単なるバスだよね)
大阪の府市統合(大阪都構想),あまり的確な報道が無いので,メリット・デメリットがイマイチよくわからないまま,なぜか当事者の一方だけで住民投票が行われることになりそう.「2200億円」が大阪市外に流出するなら大阪市民が気の毒だが,じゃぁ流出しないのなら大阪府民(除く大阪市民)のメリットが何なのか,やはりよくわからないという状況である.だれかわかりやすく解説してくれんかのう.
地方自治法の改正で,わざわざ府市統合しなくても二重行政が解消されるのでは,という話もあるようなので,府市統合と指定都市都道府県調整会議の効果の差についても,だれかわかりやすく解説してくれんかのう.
さて,府市統合がもし実現されて,その先,「道州制」が実施されたら・・・ふと気がついた.関西州最大の都市はどこになるんだろうか.
府市統合後は,大阪市は5つの基礎自治体(つまり普通の市と同レベル)になっているようなので,もはや「大阪市」は存在せず,かといって「大阪府」も関西州として近隣府県と統合されてしまっているので,そこには「大阪府」も存在しない.さすがに経ヶ岬から潮岬までを大阪と呼ぶには無理があるので,州名が「大阪州」にはならないだろう.そうすると,おぉぉぉぉぉ・・・いずれ「大阪」という名前が行政組織から消滅するのか,すごい話だな.
元大阪市の基礎自治体5区は,それぞれ50万人前後になるそうなので,そうすると関西州における区市の人口の順位はこうなるのかな.
人口最大の(行政組織上の)都市は「神戸市」で,もし人口最大の都市を州都にすると,関西州の州都は神戸か?
#似たような話は,東京についても起こりうる.ただし,道州制の議論では東京だけ別扱いという案もあり,その辺は大阪を含む関西とは違っている.
TGV用の高速新線(LGV)が出来る前のストラスブール駅・・・古い.
そして6年後,TGVが乗り入れてきた後のストラスブール駅・・・すごい!今や世界指折りの美しい駅だ.
種明かし.古い駅にガラスのドームを外側に付けたもの,こういうリニューアル方法もあるということやね.
まぁ,この方式は日本でもたまにあるけど.