鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

車両基地

LRTの路線図に載っていない線路が分岐しているのを発見!

これは,もしかして…

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向こうから来た電車の表示は「SANS VOYAGEURS」,英語風に書くと「Without Passanger」,つまり回送.いよいよ怪しい.

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陸橋は2車線道路に無理矢理軌道を敷設したような妙な構造.

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その先に,あったあった.車両基地.

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トラムがいっぱい.

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一般人が入れるのはここまで.なかなか車両基地って入れないんだよねぇ.(…と言いながら,ふと気がつくと入れてもらった車両基地は結構あったりして.)

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北陸の受験生関西離れ

まぁ,予想通りというか…

北陸新幹線長野-金沢間の延伸開業から、14日で1年を迎えた。沿線の観光地はにぎわい、開業効果に沸く一方、開業から初めてとなる今春の大学入試で、関西の私立大学は北…

情報源: やっぱり!? 北陸の受験生、関西離れ 新幹線開業1年、影響くっきり

一般論だが,行動が変わるのには何年かかかるわけで…にもかかわらず,1年ほどではっきりわかるような結果が出てくると言うことは,この先もこの傾向は強まることがあっても弱まることは無いということだ.

つまり「早期全線完成」しない限りは,この傾向,つまり北陸の関西圏離れは止まらないということだ.

それから,もっと厳しいことを言うと,10年もあれば,単なる傾向であったものが完全に習慣として定着してしまうので,もはや10年後に全線完成しても元通りの関係には戻らない.

さらにもっと厳しいことを言うと,北陸新幹線が全線完成したとしても,北陸から見た首都圏と関西圏の遠近関係は以前のような相対的遠近関係に戻るわけではない.

昔は北陸から首都圏へ行くのは新幹線と在来線特急を乗り継いで半日がかりだったものが,概ね2時間前後になった.関西からの場合は,従来の2〜3時間半だった所要時間が新幹線全通で1〜2時間になるだけで,圧倒的に関西優位というほどでもなくなる.

関西が目指すべきは,北陸新幹線全線完成はもちろんのこと,隣接する地域ブロックとの間の利便性の大幅改善なんだが,そういった所まで目が行っているリーダーは(昔に比べると変わりつつあるようだが)果たしているんだろうか?

単なる選挙時のお題目だけで終わらせないでね >皆さん

国会中継聞いてても「いちおう,質問のお題目に上げておきました」的な生ぬるい質問している議員さんが多くて頭が痛いんだが.

 

架線がないとやっぱりスッキリ

歴史的景観地区でLRTの架線集電をやめて,バッテリー駆動や地表集電を採用している例はあるが,こんな場所でも架線がないとスッキリする.

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橋の上.

日本でも,橋の上まで電線が通っているところは少なく,架線を使わないと河川景観も向上する,という例.

再びトイレの話

再びトイレのお話.街歩きにトイレは重要であり,LRTシステムの整備にあたって意外と触れられることが少ないけど,実際によく合わせて整備されている設備でもある.

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有料の場合が多いが,珍しくここは無料.ただし,時間制限有り.ボタンを押して開けると,こんな感じ.

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便器に便座がなく,小はともかく,大や女性はどうするの,という設備.便座の上にあるのはトイレットペーパーのようだが,これをシートカバーとして使うのか?

手洗い設備もあり.概ね列車のトイレレベルの設備.

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LRTでよく見る意外な設備

それは「警報器」.

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日本の踏切のように「カンカンカン」とは鳴らないが,トラムが近づくと一つ目のランプが赤く点滅する.

フランスの他に,ドイツやスウェーデンでも見たことアリ.

何でもかんでも「LRT=トランジットモール」ではなくて,要はTPOということ.危ないと思えば警報器も付けるし,大丈夫だと思えば混合交通にもするということ.

 

整備新幹線の建設財源をたどると…

確定申告の書類作成終了.毎年この時期になるとめんどくさくて,いつも出来上がるのはギリギリ.

そして,毎年納税額を確認するいい機会でもある.

さて,その税金は回り回って,整備新幹線の建設費用にまわっている.公設民営なんだから…と思っている人は(マスコミを含めて)多い.

確かに全く間違いでは無いのだが,公費建設の内訳は,国:地方=2:1で,国費が多いように見える.

だが国費のほぼ半分は,既設新幹線の譲渡収入(国鉄時代の新幹線をJRに売却した分割払い収入)なので,直接的にはJRからの資金である.JRの資金と言うことは鉄道利用者のお金,つまり利用者負担と言うことである.

国鉄時代の新幹線を売ったのなら,やはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,国鉄時代の建設費は鉄道債で建設して運賃で返済が基本なので,やはり利用者負担であった.

いやいや,国鉄は破綻して,税金で穴埋めしてるからやはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,高利の郵便貯金や厚生年金が原資で,低利借り換えもさせてくれない資金だったから,こういった金融等の利用者で食いつぶしたという見方もできる.…ので,穴埋めは国民で開けた穴を国民で埋めているだけ,という見方もできる.

国費の残り半分のうちの大半は,国鉄民営化時のJRの資産を再評価した際の差額を60年分割払いしているのを資金にしているという話もあるので,やはりかなりの部分はJRを通しての利用者負担のようである.

地方分は,交付税措置されている部分を含めて税による負担だね.

斯くして,納税したお金が新幹線建設にまわっているのは,やはり大気汚染物質レベルの濃度しか無いようである.税金の大半は社会福祉関係にまわっているようだ.

LRT軌道掃除機の機能分析

ボルドーのLRT軌道にも「掃除機」がある.

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後ろ姿はこんな感じ.

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タイヤ間には樹脂製?の回転ブラシがあり…

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後部の複雑なメカ部分は,左から順に,案内輪(大),溝用のバキュームクリーナー,案内輪(小),ワイヤブラシ.

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…かな.

ちなみに,レールが無くても走れます.

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北陸新幹線の増収効果想定の2倍以上

「北陸新幹線の増収効果想定の2倍以上」らしい.開業1年の北陸新幹線のお話.

じゃぁ,リース料上げてもいいよね.「想定」が間違っていたんだから.

こういった事前予測に基づく設定が事実と異なっていた場合,見直す条項があってもいいと思うが,そういうシステムは事前には準備されていない模様.

鉄道会社はリース料決めるまでは「儲からない」を連発すると後で大もうけ出来るという構造か??

何かの契約のように,固定部分と出来高払いの部分があってもいいんじゃないかなと思う今日この頃.

大もうけしているのなら,以後建設する部分では「調整」してもいいよね.

地表集電

ボルドーのLRTは中心市街では架線から集電するのではなくて,地表の電極から集電することは有名だが.架線によって都市景観を乱さないようにすることが目的だ.

ところが,さほど景観が優れているというわけではない区間にも地表集電の区間がある.

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架線柱を立てるには路側の歩道が広いワケではなく,かと言って沿道の建物からワイヤーを張って給電線を支えられるほど建物が立派というわけでもない.

…ということで地表集電になっているのだと思う.地表集電はややコスト高だという話もあるが,終電インフラの設置まで考えると,これが一番ローコストなのかもしれない.

「3.11」から5年経過

5年経過してしまった.

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復興「事業」は進んではいるものの,「復興」したとは聞かない.

阪神淡路大震災の時,インフラの復旧は,まぁ結構かかったが数年〜10年ほどで一応出来た.だが,ハードウェアを整備するのとは異なって,そこでの生活を元に戻すのは至難の業である.20年以上経過した今も,神戸がかつての輝きを取り戻したとは言い難い部分が多い.

「3.11」から5年,ハードウェアの復旧すらまだであるのに,生活を元に戻すにはどうすればいいんだろう.何か新しい仕事をつくり出すような事業がいるのかな.

さらには,今後やってくるであろう別の災厄への備えについても,進んだとは言い難い.悪夢うなされそうである.