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すり減ったレールの再利用

すり減ったレールは交換される.

じゃぁ,交換されたレールはその後どうなるかというと…

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拡大してみよう.

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再利用されている.この継ぎ目の手前の方がすり減った再利用レールの模様.

希なケースだと思うが,1)すり減ったのが片側の角部分だけで,2)全体のすり減りは少なくて,3)新品レールを買うお金がない鉄道会社,という条件の時にこうなる模様.

もちろん,すり減った部分が車輪にあたらないように向きを入れ替えているとともに,本線ではなくて列車の通過の少ない側線で使われている.

 

緑化軌道のメンテ

手入れの届いた芝がまぶしい.鹿児島の路面電車.ほぼ全線にわたって緑化軌道になっているようだ.ところが,南国特有の悩みがあるらしい.

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これ.温かいので,草がよく育つらしい.

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言われてみると,あちこちニョキニョキ生えている.

いちいち草取りしてるとたいへんだ.

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そこで登場.芝刈り機,じゃなくて芝刈り電車.

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厳密に言うと散水車が軌道芝刈り機を牽引しているようだ.このロータリーカッターで草刈り.

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まぶしい芝を保つには,秘密兵器があった.

連節バスはトラム代行バス?

ミュンヘンでトラム16番か17番に乗ろうとすると,工事で運休のようである.ありゃぁ.歩くにはちと遠いなぁ.とりあえず中心街用の3日券をゲットし,運休になっているトラム線に沿って歩くことにする.

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しばらく歩くと,どうやらその運休になっているトラムに沿って,運休になっている系統と同じ番号を掲げた連節バスが走っているではないか.

これはもしかして,「列車代行バス」ならぬ「トラム代行バス」か?

おそるおそる臨時停留所とおぼしきところから乗ってみる.もしあらぬ方向に曲がったら降りれば良い(都市交通の専門家であっても,バスに乗るのは勇気がいるという話はよく聞く).なんてったって「市内3日券」だ.トラムバス地下鉄等々乗降自由.

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一応スペック的には連節バスとトラムの車両サイズはほぼ同じなのだが,明らかに狭い.デカいスーツケースがかなり邪魔だ.

加減速,横方向Gもトラムに比べるとかなり乗り心地が悪い.やはり似て非なるものかな.数分乗って目的地とおぼしき停留所で降車.どうやらトラム代替便であっていたようである.

日本では連節バスのことを「BRT」などと呼んで「LRT」と混同させようとする作戦が進行中だが,本当に「BRT≒LRT」ならば,ミュンヘンではトラムの軌道が引きはがされて「BRT」とやらに変更されていても不思議ではないのだが,さにあらず.

せいぜい運休時の代替品程度の扱いのようである.

路面電車の軌道保守

路面電車の線路はレールの頭部分だけが路面に出ているのでどうなっているのか構造が分かりにくいが,最新式のコンクリート板に溝を掘ってレールをはめ込むタイプでない限り,通常の線路と基本的には同じである.

通常の線路は道床,マクラギ等むき出しなのでそのまま保守できるが,路面電車は舗装されているので厄介である.そもそも運転速度が遅いので,少々軌道が傷んでいても脱線はしにくいのだが,時折こういうレベルの線路を見ることがある.

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よく脱線しないな,と感心してしまう.

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こっちはレールはマシだが,表面がぼろぼろだね.

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構造的に保守しにくいのが一因,あと,保守にお金をかけられないのがもう一因.

道路へのダメージが大きい交通というと,実はトラックやバスもあり,こちらは保守は行政がやってくれる.一応,トラックやバスは自動車重量税というものを払っており,道路保守費用を負担していることになっている.だが,道路舗装へのダメージという点では実はトラックやバスの与えるダメージは一般の乗用車の10倍くらいなので,形式的には保守費用を払っているが実はちゃんと払っていない.一種の産業政策,国策なのである.

じゃぁ路面電車はというと自動車が踏みつける部分については行政が保守費用を負担する制度が大正時代からあるのだが,上の写真を見ると十分とは言えない.実態としてトラックやバスとは扱いが違っているのである.

この際,路面電車のトラックやバスなみの重量税を支払う代わりに,軌道の保守費用は道路保守の完全な一部として取り扱うようにしてしまう,などという方策はないものかなと考えてしまう.

 

屋上緑化?

京都駅の在来線ホームの屋根の上.屋上緑化の試験施工かしら?

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コケ? メンテナンスフリーの厳しい環境に強いコケがあるらしいが,この屋根の上は想定以上に厳しいのかも.「地肌」が見えてしまっている.

コケは陽光を受けてすくすく育つと言うよりは,湿気が命じゃないかと思うので,南側斜面は太陽光パネルにして,北側斜面をコケにした方がいいのでは?

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なお,ここ数日ミュンヘンネタを書いているその流れで書くと,ミュンヘンの中心街にはこういう屋上(軒上?)緑化があった.

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ここは,どこかで栽培した芝生シートを敷いている感じだね.

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14両編成(続・ハインリッヒの法則)

学研都市線こと片町線.6/26の午後9時頃に「車両トラブル」で停まってしまった.故障が直らず,線路上で客を降ろして後続電車に押してもらって長尾駅方向に移動.

これがその故障車である.先頭の4両の室内灯が消えており,これが当該編成の模様.その後ろの3両は室内灯が点いている.

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踏切ごとに警笛を鳴らし,かなりゆっくり通過して行く.

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室内灯の消えた4両の後ろに3両.この前7両が故障した電車.

その後ろに室内灯の点いた7両が続く.これが後押ししている電車.

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全部で14両編成.この路線では見たことの無い長さだね.

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午前2時半頃の光景.

このあと,10分おきくらいに長尾方面に電車が走っていった.午前3時頃までは観察してみたが,さすがに眠いのでそこまで.たぶん,押されていった故障した電車は,ふたたび押されて放出の電車の車庫に戻ったのではないかと思うが,さすがにそこまでは確認できず.

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さて,以前指摘したお話を思い出してみよう.最近,JRの電車の車内では球の切れた室内灯が多くなったという話をした.小さなトラブルが数多く発生するような状況下では,いつか大きなトラブルが起きる.

そして大きなトラブルが,また頻発するようだと,より大きなトラブルが起きる.学研都市線のトラブルは4日連続らしいが,大丈夫かしら,この電車.

#「非常ブレーキが誤作動」などという情報があるようだが,編成に引き通されているブレーキ管から空気が漏れて緩解しなくなったのかしら(故障列車がゆっくり通過する際にも,なにやら空気が抜ける音がしていたような気がする).とすると,ブレーキ系統のかなり基本的な整備不良なんだが…大丈夫かしら,この電車.

#その後,原因が公表されたが,雨水侵入による電気配線のショートらしい.それはそれで,大丈夫かしら,と思うわけだが.

外国語による工事情報提供

ホテルからトラムに乗ってドレスデン中央駅に向かおうとする.

…が,トラムが来ない.

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ううううううーーーーーんん.

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どうやら工事中で,駅に真っ直ぐ向かう系統はお休みのようだ.ずいぶん迂回して駅に到着.一部区間を運休して工事するという光景は,欧州では結構お目にかかることが多いので,要注意.

夜間にするくらいなら,昼間運休しちゃおう,という選択結果だな.

通常の運行情報は英語表記が多いが,こういった臨時情報は現地語でしか書かれていないことが多く,バリアフリー的観点では欧州といえども課題が多い.

日本でも要注意です.外国語による臨時情報提供手段.

 

散水装置

線路の散水装置というと,関ヶ原や上越新幹線などにある新幹線の消雪装置のことを思い出すが,それ以外にも散水装置はある.

それは,急カーブである.レールと車輪の摩擦を小さくすることが目的であり,似たような目的では塗油器というのもある.

写真の曲線は半径80メートル! 路面電車級である(…というか,京津線は元々路面電車だね).京阪京津線の大谷駅の北側である.

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京津線にはここ以外にも何カ所かに散水設備がある.

春日三球・照代さんに教えてあげたい

かつて,春日三球・照代という漫才師のネタで,「地下鉄の電車はどこから入れたんでしょうね? 考えると夜も寝られなくなっちゃう」というのがあった.

あらかじめ地面に埋めておいて線路を造って行くうちに掘り当てるとか,地下鉄の駅の階段から入れたとか,いくつかバリエーションがあったが…

どこかで地上に出る地下鉄なら,そこから入れればいいし,車庫はこっそり郊外や港湾地区の地上に造っている地下鉄もある.

でも,中には全線地下で,車庫も地下にあるような地下鉄があって,どこから入れたのか,ほんとにわからないのもある.端から端まで見張っているわけにはいかないので,よそ見している間にこっそり入れたに違いないが,どこから入れたんだろうか.

そう言えば,レールも長物なので,何年か経つと交換用のものをどこからか入れなければ交換できない.レールなら階段から入れられないこともなさそうだが,踊り場で困りそうだな.

そんな疑問の答えが…これか.この写真の鉄板は,その「地下鉄を入れた穴」なのか?

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奧の幅広の鉄板を取り外すと電車が入れられるようになるらしい.交換用のレールは電車よりも長いので,レール搬入時には手前のやや小さな鉄板を奧の鉄板とともに取り外すらしい.

奧の鉄板の話はネットをググると書いてあるようだが,レールの件は他には書いて無さそうだ.ということで,レールの件は,”だまってよなぁ〜”.

さてさて,今晩はゆっくり寝られそうだ.