豊橋駅前である.ここでも緑化軌道が導入されはじめている.
次の信号までの区間だけ,しかも片側だけなので,試験施工かもしれない.以前は試験施工はひどいものが多かったが,最近はレベルが上がってきており,なかなかきれいである.
鹿児島では鹿児島中央駅前だけやってみて,市民の反応がよかったので,ケーサツがゴチャゴチャ言ってくる前に全線一気に緑化軌道にしてしまったらしい.
この緑化軌道,なかなかきれいなので,この際全部しちゃえば?
(誰が緑化費出すか,という話もあるが)
路面電車の線路はレールの頭部分だけが路面に出ているのでどうなっているのか構造が分かりにくいが,最新式のコンクリート板に溝を掘ってレールをはめ込むタイプでない限り,通常の線路と基本的には同じである.
通常の線路は道床,マクラギ等むき出しなのでそのまま保守できるが,路面電車は舗装されているので厄介である.そもそも運転速度が遅いので,少々軌道が傷んでいても脱線はしにくいのだが,時折こういうレベルの線路を見ることがある.
よく脱線しないな,と感心してしまう.
こっちはレールはマシだが,表面がぼろぼろだね.
構造的に保守しにくいのが一因,あと,保守にお金をかけられないのがもう一因.
道路へのダメージが大きい交通というと,実はトラックやバスもあり,こちらは保守は行政がやってくれる.一応,トラックやバスは自動車重量税というものを払っており,道路保守費用を負担していることになっている.だが,道路舗装へのダメージという点では実はトラックやバスの与えるダメージは一般の乗用車の10倍くらいなので,形式的には保守費用を払っているが実はちゃんと払っていない.一種の産業政策,国策なのである.
じゃぁ路面電車はというと自動車が踏みつける部分については行政が保守費用を負担する制度が大正時代からあるのだが,上の写真を見ると十分とは言えない.実態としてトラックやバスとは扱いが違っているのである.
この際,路面電車のトラックやバスなみの重量税を支払う代わりに,軌道の保守費用は道路保守の完全な一部として取り扱うようにしてしまう,などという方策はないものかなと考えてしまう.
今年も欧州調査に行くわけだが,立ち寄り先がその後暴動現場になったり,テロ現場になったりすることも多くなっており,ちょっとビビってる.基本的には貧乏旅行の一種なので,必然的にそういう場所に近づくケースは少なからずある.
大学の事務方からも「行くか行かないかは先生の判断ですけど…云々」というような注意喚起とも『事務方として責任を果たした!』的証拠づくり的注意ともとれる連絡を受けているが,まぁ結局行かないわけにも行かないので,今年も行く.
今年の訪問都市はこんな感じ.ただし天候によっては近隣都市に急遽変更する可能性あり.
という,なるべくややこしい都市を避けたつもりだが,行程確定後にMünchenのショッピングセンターで銃乱射.
どうぞ,何事もありませんように.
広電の問題というよりは,一日券等への対応をあんまり真剣に考えていないソニーのフェリカシステムの問題なんだけどね.
広島電鉄に乗って一日券を買うと,以前は磁気カードだったはずだが,昔と同じスタイルの紙の一日券が出てきた.
広電とは別の事業者の方に聞いた話だが,磁気カードの乗車券システムは,カードへの磁気情報の記録装置が製造中止のようで,発行できなくなりつつあるらしい.
ICカードシステムに移行したいところだが,いちいち高額なシステム改修費用を取られるとか,そういった理由で一部の事業者を除いて一日券の発行が難しくなりつつあるそうだ.
バスや路面電車はその点,必ず乗務員が乗っているので,時代を逆行するようだが紙タイプの一日券に先祖返りせざるを得ないそうな.…という話を聞いたのは先月末のことだったが,早くもその先祖返りの紙券に遭遇.
顧客のニーズを実現してこそ仕事人.仕事してますかぁ? バカ高い費用とってると,そのうちに汎用システムに取って代わられる日が来ますよぉ.
アウグスブルグ市街にある交通広場.中心繁華街では無いが,トラムやバスなど,いろんな路線が集まっており,ややこしい.
上の見取り図の右上から図の中心方向を見た感じ.
ちょっと引いてみる.自動車交通を禁止にしているわけでは無いので,車道もすぐ側にある.
中心がわから最初の見取り図の右上を見るとこんな感じ.右奥が中心繁華街になる.
見取り図の中心の三角形の広場の内側は売店や券売所になっている.日本の路面停留所には,路上営業の規制が厳しいせいかこういった店舗類は少ないが,欧州の大きなバス停・電停にはこういった施設が多い.
再び,見取り図右上から中心方向.
電停にはバスも発着するので,中心街へはこれに乗ってもOK.
日本の路面軌道はバスと共用のところはほとんど無い(もしかして皆無?)が,客の利便を考えれば,こういうタイプの方が非常に便利である.