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皆さんなら何に気をつけますか?

さて,この公園,皆さんなら何に気をつけますか? (…などという,交通安全のクイズにありがちな質問をしてみる)

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何も無いと答えにくいので,選択肢を作っておこう.

  1. 奥の道路のバス
  2. 公園内を走る自転車
  3. 手前の道路を走ってくるクルマ
  4. 公園の木が倒れてくること
  5. 怪しい輩に絡まれること
  6. その他

では,答えです.

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「6.その他」でした.

よく見ると,公園から手前の道路に出るところにある柵に「Achtung Tram(トラムに注意)」と書いてある.そしてよーーーく見ると線路がある.

 

ドイツの「命がけの電停」

欧州の路面電車というと設備が行き届いているイメージがあるが,中にはあまりいただけないないものもある.

例えばこの電停.どこが電停かって? よく見ると右側の歩道上に電停の標柱があり,ご丁寧に液晶式の小型の接近案内まで付いている.

そして電車は客を見つけるとこの道路に停まり,客は車が来ないかどうか気にしながら電車に乗り込む.

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もっともこの道路,このまま奥に進むとトランジットモールになっており,交通量そのものは非常に少ない.

まぁ,全部が全部,日本の交通の教科書に載っかっているような状態だというわけではないという一例.

 

LRTの踏切

LRTというと「トランジットモール」などというイメージがあるが,場所によっては「踏切」が存在する場合もある.

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街路同士の交差点で,一方が通常の街路,もう一方がLRTの優先街路という組合せである.割と珍しい光景.場所はここ

高架道路よサヨウナラ

Düsseldorfの中心街のこの辺は,航空写真では工事中,ストリートビューでは高架道路が確認できる.

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2016年夏現在,現地に行ってみると工事真っ最中であり,高架道路は既に撤去されている.その跡地には路面電車が走っている.

上の写真と下の写真,よく見ると,右側にH&Mがともに写っており,中央やや左に各階に赤い張り出し看板が出ているビルが写っている.同じ場所だ.

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写真の奥側から反対を向くとこんな感じ.

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この線路の横には一方通行地下トンネル入り口(いや,正確には出口か)が口を開けている.まだ工事は完全には終わっていないようだが,一応共用されているようだ.

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トンネルの反対側は,ずーっと先で視界に入る範囲には無さそう.

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やや東には反対向きの一方通行トンネルの入り口がある.

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工事が各所で行われている段階だが,完成すると,付近一帯は自動車が排除されて歩行者と路面電車だけの,公園のような空間になるのではないかと思われる.何年かしたら再訪して完成形を確かめてみよう.

自転車ヤッホー

ケルンから例の「Inter City 2」に乗って1時間半ほど.ミュンスターに到着.この街,あっちもこっちも自転車だらけである.ぼやぼやしてると,チーンと鳴らされる.

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中央駅前には自転車駐輪場兼自転車貸し出し所があり,旅行者でも貸してくれるらしい.(…が今回の調査目的は歩行者空間なので,パス)

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交差点の「自転車専用レーン」はもちろんのこと…

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自転車専用道もある.幅員構成は「歩道+自転車道+歩道」である.日本の某役所が見たら「自動車道」の間違いじゃないか,と言われそうな幅員構成だ.

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他の道路とは基本は平面交差だが,交通量の多い車道との交差は一部立体交差になっている.

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あちこちに駐輪場があり,自動化された立体駐輪場もあったりするのだが,こういう変わった駐輪場もある.

何が変わっているかというと,自動車がすれ違えるだけの幅員のある道路の半分を使って,それもわざわざ交差点近くに駐輪場を設置しているのである.

「自動車交通の静音化+駐輪場」の一石二鳥やね.

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現地の自動車にはこういう金具?も付いている.自転車キャリアだ.

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よく見ると,このキャリアには自動車本体とは異なるナンバープレートが付いている.牽引車両扱いなのかもしれない.

廃トランジットモール?

Düsseldorfのトランジットモールの調査に出かけた.U-Bahnの出口を上がると,そこにはトランジットモールが…あれ? 無い.

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線路はあるが,架線がない.なんかおかしいぞ.

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レールの溝にゴムでフタがされている.廃線? 少なくとも運転はして無さそう.

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線路をはがすようなことまではしていないので,廃線ではなくて休線かもしれないが,営業はして無さそう.

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現地調査に出かけると,行ってはじめて分かることも多い.この都市では地下鉄(U-Bahn)の整備が進行中のようなので,この区間の路面軌道はこのまま廃線なのかもしれない.

路面なんだか,地下なんだか,わかんねぇ

ドイツの地下鉄は「U-Bahn」というが,地下鉄乗り場に行ってみると,ホームが低くて小型電車が走ってくることも多い.

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小型車両,と言うか,路面電車車両そのものといっても過言ではない.敢えていえば,低床式電車ではなく,古いタイプの路面電車といった方が正確か.

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中心街を抜けると,車道にはさまれた専用軌道を走るスタイルになり,地上を走る電車になる.

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まぁ,一種の「ライトレール」だね.

自動運転の自動車

自動運転の自動車が話題になっているが,忘れてはいけないことアリ.

運転が自動になるだけで,都市空間の利用効率が劇的に上昇したり,エネルギー効率が飛躍的に上がったり,環境負荷が顕著に下がったりするわけではないです.

以上,念のため.

Birmingham延伸開業 Before & After, SnowHill駅編

バーミンガムの延伸開業区間のBefore & Afterである.いずれも,Beforeが2013年3月下旬,Afterが2016年9月上旬である.今回はSnowHill駅.

この工事をしていた場所は…

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現在こうなっている.

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トラムが走ってくると,こんな感じ.

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ビルの下側に移動すると,まるでビルの中庭を電車が走ってくるようだ.

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教科書的交通静穏化

英国のコベントリ.街路関係では古典中の古典で,最近はこれと言って話題になることも少ない.…が,行ったことがないので行ってみた.

まずは,ゾーン30ならぬゾーン20,いやいや,速度の単位がmphなので,時速に直すと32km/hで,ゾーン30相当.ちゃんと区域外からの入り口は狭窄(きょうさく)にしてある.

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英国なので,もちろん横断歩道は黄色いランプつき.この黄色のランプがチカチカして,ここが横断歩道であることを知らせる.この程度の施設,日本でも導入すればいいのに,やらないね.

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別の横断歩道では,狭窄を兼ねて「石」を置いてある(奧の横断歩道).日本なら邪魔だとすぐに苦情が来そう.手前の石は速度を抑えるためにあえて進行方向の正面になる位置に置かれており,びゅーんと走り抜けにくいようにしている.

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下の写真は上のアーチに目が行きがちだが,下の舗装が変化している部分に注意.

左奥から右手前の道と,左下から右奥への道が交差する十文字が基本だが,舗装が変化している部分は十文字の交差点の斜め方向である.

よく見ると,右側の標識に「バス専用」と書かれており,この交差点を真っ直ぐ進めるのはバスだけ.一般車両は強制的に右左折させられる,という交差点である.

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このほかにも,様々な工夫がされており,まさに古典中の古典である.

だが,東洋の某国では,その古典が紹介されて何十年にもなるというのに,いまだにまともに導入できてないんだとさ.