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ICEの中でお腹が空いたら

日本の新幹線でお腹が空いたら,車販がやってくるのを待って弁当でも買う.

じゃぁ,ドイツのICEでお腹が空いたら…食堂車が付いていればそこに向かう.あるいは,日本ではあまりなじみの無い方法で食事にありつける.

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一等車の座席には,こういうメニューが置かれており,車掌がやってきたらスープやパンやサンドイッチなどの軽食を座席でオーダーできる.支払いも座席で.

昔は日本でも一部の私鉄有料特急(知ってる範囲では東武の特急)で同様のサービスがあったかと思うが,今もあるのかな.

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日本の優等列車は,護送車に成り下がっているケースが多くなってきているが,ビジネスであれ,観光であれ,旅行では食事をどこでどのようにとるかというのは大事な課題だ.

 

在来線車販絶滅寸前

車内販売は電車移動での楽しみの一つだ(った).

コンビニや自販機の発達で売り上げが減ったのが原因か,売り子さんの確保ができなくなったのが原因かは定かでは無いが,在来線では今や観光列車であっても車内販売にお目にかかることはほとんど無くなってしまった.

これじゃぁ,列車の楽しみが一つ減って,乗る理由が少なくなるよね.

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最近車販で買ったのはどこだったかなと思い出してみると…新幹線を除けば,北海道の北斗,車販終了前のサンダーバード,九州横断特急,あとは何だったっけ?

車販の無い特急の停まる駅には,駅の売店も無かったりすることも少なくないので,飲食物や弁当等の調達を忘れると飲まず食わずの2-3時間になることも少なくない.観光目的の乗車なら「二度と乗るのはやめとこう,次はクルマね」と思わせること間違いなし.

通信の発達した昨今,駅前の商店と提携して客の注文を聞いて飲食物を積み込むとかできそうなもんだが,積極的な商売するつもりは無さそう.

車両が無駄ということで「BAR」や「ビュッフェ」も無ければ売店コーナーも無いし,在来線特急は目的地まで座っているだけの護送車と化しつつある.提供するのは輸送サービスだけじゃ無いんだけどなぁ.

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阪神なんば線

かつては西大阪線と呼ばれた阪神電鉄のなんば線.

今や近鉄の三宮行きや…

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阪神電車の奈良行きが行き交う重要路線になったが…

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奈良からなんば経由で三宮まで行けるということは,(車両のサイズ的にどうなのかということは横に置いといて)国宝で世界遺産登録されたお城のある姫路までも行けるということだよね.

あるいは,三宮駅始発でサミットで注目を浴びた伊勢行きとかも運転できるということだよね.

インバウンド観光客誘致云々といっている昨今,ビジネスチャンスだと思うんだけど,観光特急とか走らせないのね.もう,開通して7年になるんだけど.

 

地下鉄駅に見る文化の香り

ヨーロッパの地下鉄駅で時折感じる日本との違い.それは,文化の香りかな.

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要は内装が凝ってるわけである.

日本の地下鉄駅はとにかく安普請な感じになりがちだが,駅の周辺地域を感じさせる文化の香りのする駅が多い.「観光立国」を名乗るなら,これくらいのことはしてもいいよね.

上の写真はパリのメトロのとある駅に設置されていたステンドグラスである.…で,どこの駅だったかは失念.シテ島付近?

ここは駅でした

パリのオルセー美術館.広々としたドーム内の展示場は,かつての駅そのもの.

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「オルセー駅」の名残は,この大時計でわかる.

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駅だと言われて,あらためてエントランスを見ると,それっぽく見えるから不思議.

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この駅からどこに向かう列車が走っていたかというと,セーヌ川側の時計の下に答えが書いてある.

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「Paris-Orleans」つまり,ここからオルレアン行きの列車が発着していた.今は,オルレアン行きはセーヌ川に沿って5kmほど東に行ったAusterlitz駅になっている.

数十年前の時刻表を見ると,ちゃんと,このOrsay駅を出た列車はAusterlitz駅を経由してオルレアンに向かっている.(ということは,道路になっているセーヌ河畔は,昔は線路か? 加茂川沿いの京阪電車みたいだな.)

こういうのを見てしまうと,日本の駅って安っぽいの多いな,と思ってしまう.

Auto Train

フランスのニース駅の構内には,こういう貨車が停まっている.

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「車運車」という貨車である.日本では工場から出荷された車を運搬する際に使われる貨車だが,海外ではフェリーのような使われ方がされていることもある.

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どうやら,「Auto Train」というらしい.

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待合所のような所の入り口には,料金所のようなゲートもある.

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専用webサイトもあるようだが,ニースへはパリから運行されており,季節によって運転されている曜日が違うようだが,パリ発の場合は出発日の10-19時に車を預けると翌日の12-18時にニースで受け取れるようである.逆向きは9-17時半預けて翌日9時半-20時受け取りのようだ.カギを預けてしまって積み込みはプロがするんだろうね.海外のホテルで時折ある「バレットパーキング(Valet Parking)」みたいなもんだね.

運賃は119ユーロ,つまり1万5千円からのようなので,自分で運転しなくても良いことを考えると悪くないサービスかも.「客は運ばない」という注意書きもあるようなので,”宅急便の車運搬サービス”のようなものか(そんなサービス聞いたこと無いけど).荷物も車に積んでおいていい,みたいなことも書かれているようなので,結構便利かも.自転車も2台までOK,とも書かれているあたりは自転車好きのフランスならではかも.

日本でも,トラックの荷室だけ運ぶRORO船というのがあるが,それの自家用車列車版か.このサービス,日本でもできると思うんだけどなぁ.サービスレベルが微妙な寝台列車にする必要もなさそうだしね.

 

どうしたらええねん?

海外でLRTや街路の写真を撮っていると,時折こういう人々がカメラの前を訪れる.

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撮れという.撮ってどないせえっちゅうねん.撮ったら,連絡先を教えるでもなく,ただただ陽気に立ち去るのみ.

どうしたらええねん? もしかして,今日の記事更新のような内容が最適解か? 自動車交通では味わえない街歩きの醍醐味か?

なお,ビデオカメラの前で踊る人々もいる模様.それはまたいずれ.

 

「花」電車

日本で花電車というと,お祭り時に登場するイベント車であるが,フランスのモンペリエの花電車はこんな感じ.(有名だよね)

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日本の電車のデザインも,これくらいぶっ飛んでいてもいいと思うけど,無難なのが多いよね.

さようなら大阪「しなの」

特急「しなの」というと名古屋から中央西線と篠ノ井線を経由して長野に行く列車である.だが,1日に1往復だけ大阪までやってくる列車がある.

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大阪や京都と長野を直接結ぶ貴重な列車だが,来月のダイヤ改正でなくなってしまうらしい.

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名古屋で乗換さえすれば十分,という判断だろう.だが,ビジネス客はともかく観光目的の列車だろうと思うので,乗換を嫌う客がこれまで利用してきたのではないかと思う,

大阪-長野間は乗り換え無しで,4時間56分,10770円.
名古屋乗換で,4時間6分,12000円.
金沢乗換で,4時間14分,14290円.

また1つ,都市間移動の選択肢が消えてゆく.