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西九州新幹線フル規格佐賀県負担1400億円のカラクリ

このお話.

新幹線フル規格化“県負担1400億円程度か” 県立大学設置は「座談会」開催へ【佐賀県】

情報源: 新幹線フル規格化“県負担1400億円程度か” 県立大学設置は「座談会」開催へ【佐賀県】|佐賀のニュース|サガテレビ

 

これに関して,こういう話もある.

佐賀新聞:西九州新幹線(武雄温泉―長崎) 佐賀県負担額は約360億円 県が見通し

武雄温泉-長崎間のうち,佐賀県下での路線延長は17.2km程度であり,これの佐賀県負担が360億円(交付税措置前)なので,単純計算20.9億円/Km.建設期間が2007-2021年であるが,2015年の建設物価指数を100とすると,現在は125程度のようなので,20.9✕1.25=26.2億円/Km.

新鳥栖-武雄温泉間のJRの路線延長は50.4kmなので,これを使ってかけ合わせると1318億円になる.

つまり,「佐賀県の負担1400億円」というのは,交付税措置前の値と推定できる.

ところで,「交付税措置前」の件だが,新幹線の地元負担については,その額の9割を起債することが認められている.

福井県:財源等

起債の50-70%については交付税措置という国からの穴埋めをしてもらえるので,最大限穴埋めしてもらうとして,実質負担はこうなる.

1318億円✕90%✕(100-70%)+1318億円✕10%=488億円

ということなので,「新幹線負担1400億円」というのは,政治的メッセージの強い数値のようである.実負担は500億円程度以下のようである.

まぁ,県知事はこう発言しているけど,県職員は知ってるよね.