日本では三菱重工が三原市に鉄道車両のテストコースを設置したようだ.三菱重工,鉄道といえば,ちょっと詳しい人なら電気機関車を思い出す.一時ほとんど鉄道関係はやめてしまっていたかと思うが,本格的再参入の意思の表れだろうか.
さて,鉄道のテストコースだが,海外メーカーはもっとすごいのを持っている.
ここはドイツのSIMENSのテストコース.欧州では新規形式の鉄道車両はすべて実際に走らせて問題が無いことを明らかにしないと,営業線では走らせてくれないそうである.そんなわけで,最近がんばっている日立も英国で新規参入する際にはいろいろと苦労している.
10年ほど前の話であるが,見学させてもらえた際の写真である.自社車両のテストも行うが,依頼があれば他社の車両の試験もすることのこと.
この際には,英国向けの第三軌条集電式の電車の試験中であった.
乗せてもらえるとのこと.確か160km/h運転まで対応のエンドレス線があり,乗車させてもらってぐるぐるグル.
三周くらいしてもらううちに,さすがに風景に飽きてきておろしてもらった.
場所はここですね.英国軍基地跡地の模様.日本も本格的に輸出ビジネスにするなら,もっと大きなテストコースが要るかも.
月別アーカイブ: 2014年11月
バスは50人くらい乗れますが,LRTは・・・
「鉄の男広場」の地下は,実は・・・
BRTだとこれができないんだよなぁ
姫路駅前の「トランジットモール」
国道は付け替え,じゃぁ線路は?
実家附近は津波で危ないという話をしたが,その際に国道は付け替えることになっているという話もした.じゃぁ線路は?
紀伊半島の道路や線路は海岸沿いにへばりついた箇所も多く,例えば下の写真は斜面に右上から国道,南行線路,北行線路の順である.
こういう箇所であるので,津波どころか,大雨が降ると道路も線路も通行止めになることがある.津波を理由とした国道の付け替えはこの箇所もバイパスできるが,線路はそのままであり,津波危険箇所もそのままである.
「民間会社」に任せている限り,自主的に改善される可能性はほぼゼロだが,一体誰の責任でこの線路を改善するのだろうか.
ちなみに,この写真の箇所はかつての通学経路で,数千回通過したことのある場所である.
空港の変な乗り物
尼崎港線の残骸
今も存在するのかどうかは知らないが,JR尼崎駅の西側には写真のような堤が残されている.かつての尼崎港線-正確には福知山線の一部の残骸である.
写り込んでいるマンションを頼りにすると,この辺ですね.
バリアフリー法の盲点:踏み切り
交通バリアフリー法では,例えば駅周辺の街路を整備し,駅構内を整備し・・・といった具合いに上下移動などがあればそれらを除去して行く.
ところが,意外な盲点がある.踏み切りである.上下移動はないのでバリアフリーの除去対象には入らないことが多く,私鉄の小駅などでは上下線のホームそれぞれに改札が付いてしまっていたりすると,この踏み切りがバリアフリーの経路に含まれてしまったりすることもある.
上下移動はないのだが,車イスの前輪やベビーカーの車輪などがはまりやすく,実質的にはバリアフリーとは言い難い.足の遅いお年寄りの場合,大きな踏み切りでは取り残されてしまう心配もある.
本格的に踏み切りを除するには,立体交差にするかエレベータ付きの歩道橋を造るかしかないのだが,どちらも大がかりで解決されずに残ってしまっていることが多い.
バリアフリー対応バスのバリアフリー度
バリアフリー対応バスとしては,「ノンステップバス」と「ワンステップバス」がある.いずれも,昔のバスに比べるとバリアフリー度はマシだが,いずれもこういう点はまだまだ改善の余地あり.
まず,電車でのホームに相当する歩道と,バスの間に隙間が盛大にある点.次に,隙間があることで,上下移動が生じてしまっている点.歩道から降りて,もう一度バスに乗らなければならない.
それから,ワンステップバスは車内に「ワンステップ」あり.ということで,物理バリアは取り切れていない模様.
しつこいようだが,海外には車両とバスとの間の隙間がほとんどないバスや,渡り板が自動で出てくるバスがあるので,日本のバスはまだまだだなぁ,と感じる今日この頃.これで日本のバスの進化は終わりか?