投稿者「hatoko」のアーカイブ

阪神淡路大震災から20年

布団に入れば一瞬で寝る特技があったはずなのだが,振替休日だった1995年1月16日の夜は一睡もできず,当時住んでいた京都市山科区の賃貸マンションから,妙に明るい満月を1時間おきくらいに眺めていた.

もうすぐ夜が明けそうだなと思いながら,うつらうつら眠気が差したその時,カタカタカタ・・・あ,地震だ.

カックン,カックン,カックン・・・これ,マズいやつや.和歌山県北部育ちなので,直下の地震の様子はよくわかる.震度大きめでも小刻みに揺れて,割と短時間で終わる.希に遠くで大きな地震があったときには揺れは小さいながらもユッサユッサとゆっくり揺れて長い.で,この揺れはユッサユッサで,しかも揺れが大きい.これ,マズいやつや.遠くで大きな地震が起きてる.

揺れが収まると同時にテレビをつける.テレビ台の上のうっすら積もった埃のせいで,10cmほどテレビがずれ動いているのがわかった.後は皆様の知るとおり.

3日後に阪急電車が西宮北口まで動いたというので,そこから徒歩で神戸に向かった.

E3 E1 D5
D4 D3 D2
D1 C6 C5
C3 C2 C1
B6 B5 B1
A4 A3 A2
A1 B2 B3

#上から三段目右端のシュプール号は,直前にキャンセルした乗車予定列車だったことが,後に判明(京都で降車予定だったが).ひぇーっ.

地震動予測地図とリニアの近畿圏サブターミナル

全国地震動予測地図2014年版の観察はまだ続く.このファイルのp.72やp.108を参照.今回は近畿編である.

以前にも書いたように,全国新幹線鉄道整備法が想定する新幹線網の最大の弱点は大阪だ.具体的には新大阪駅になろう.かといって,リニアが近畿まで達した場合に終点を大阪(新大阪駅)にしないわけにはいかない.つまり,ネットワークのリタンダンシーを考慮する場合は,それ以外の面で工夫することになる.つまりサブターミナルだ.

東西間交通のリスクを避けるためには,東海道新幹線とリニアは完全に別経路にすべきだという意見があるが,両者とも地上線ならそういう話になる.だが,リニアは都市部では大深度地下線が基本だ.つまり,地下鉄.阪神淡路大震災では,ごく浅いオープンカット工法で作られた地下鉄駅がつぶれた例はあるが,それは例外で,一般的には今でも地下構造物は地震に強いと言える(ただし,水没に強いかどうかは別問題なので,リニア名古屋駅とリニア品川駅については,慎重な対策が必要).すなわち,地下駅なら東海道新幹線と交差してもさほど地震リスク上は大きな問題はない.逆にリニアと新幹線が別経路でも,地上駅だと影響が出る可能性がある.

さて,リニアの近畿圏サブターミナルの要件としては,東海道新幹線途絶時にも京阪神圏に出やすく, なおかつ広域的なアクセスにも使えることである.

前者については,サブターミナルが京都の場合はJR線,阪急,京阪などいくつかの方法で大阪平野に達することができる(ただし,淀川水系付近の低地は地震のリスク高め).京都でも奈良でもない中途半端な位置でも,JR片町線や近鉄線を使って大阪平野に達するのは可能(ただし,大阪平野東部は地震のリスク高め).奈良であってもJR関西線や近鉄線で到達できる(ただし,大阪平野東部と奈良盆地やや南側は地震のリスク高め).ということで,大阪平野へのアクセスではさほど決定的な差はない.

次に広域利便性という観点では,京都については山陰新幹線や北陸新幹線が京都経由で整備されていれば広域的なサブターミナルになり得る. 京都でも奈良でもない中途半端な位置の場合は,山陰新幹線や北陸新幹線が京都経由で整備されるとともに,京都-奈良間にも高速なアクセス鉄道でも整備されていないと少々辛いかもしれない.奈良の場合はさらに広域アクセス性は低下するので,サブターミナルの性能は低下する.

そして,もしも副首都機能が近畿にやってきて,大阪の東隣のリニア駅がその地区に隣接するのなら,それもまた良し.

こういう議論が審議会であっても良かったと思うのだが,自由な議論ができるような雰囲気ではなかったのかしら.

4+3=7

片町線(学研都市線)では,次の3月から列車本数削減をすることで輸送力調整をすることになったが,ちょっと前までは列車の長さを調整することで輸送力調整が行われていた.乗客にとっては列車の長さは利便性と直接の関係がないので,こちらの方が輸送力の調整方法としては優れている.

10年くらい前の京田辺駅の風景.

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7両を4両に減車すると,4÷7=0.57,つまり43%減.四條畷以東で本数削減じゃなくて,普通列車か快速列車だけ4両に減らせればちょうど良いかもね.面倒なことはやりたがらないね.国鉄も面倒なことはやりたがらなかったけど.

(まぁ,ガチャンこすると車両が傷みやすいんで,あんまりやりたくないらしいという話は聞くけど,近鉄とか南海はやってるよね.阪神電車もしてたっけ.)

なぜ「遷都」や「首都機能移転」ではなく「バックアップ」なのかをゲスる

今から20-30年前には「遷都」についていろいろと議論があった.「首都機能移転」と言葉を変えても,基本的には首都を移すという意味では同じである.リニア新幹線整備とともに,首都を移転させたり,あるいは沿線に首都機能を分散させたりといった案が様々に議論されてきた.

ところが,実際に巨大地震が東北で発生し,全国地震動予測が改訂されて首都圏が大地震に襲われる可能性が高いことが明確になってきたにもかかわらず,「バックアップ」の議論しかできていない.そのバックアップも,なぜか立川らしい.それって,意味あるのか?

もし「遷都」あるいは「首都機能移転」が実施されると,東京のビル賃料や地価が下がり,不動産価値は低下するだろう.企業は土地や不動産を保有しているので,資産価値が減少すると含み損が増大し,何かと経済活動がしにくくなるかもしれない.

だが,まさかとは思うが,そんなことを考慮して,東京の会社に気配りするあまり,「遷都」あるいは「首都機能移転」をためらって東京の機能を残す「バックアップ」にとどまり,その「バックアップ」も骨抜き状態にしようとしているのなら具合が悪い.

そういえば,原子炉の資産価値低下を心配して,海水注入を躊躇して事故をこじらせた前政権と電力会社というのもあったっけ.

早急に東京の経済活動を「疎開」させ,少なくとも本格的な「バックアップ」,できれば「遷都」あるいは「首都機能移転」が実施されなければマズいぞ.

今の日本は「東京転けたら,みな転けた」になりかねないので,このままでは30年以内の日本の滅亡確率が70%なのかもしれない.

さようならゲロしお君

汚い話で申し訳ない.初めて,地元の紀勢線の特急に乗っけてもらった際,母は乗ってからしばらくしてトイレ方面に行って・・・そのまま降りる直前まで帰ってこなかった.あれから三十数年.さすがに,そろそろお別れの時期が来たようである.

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通常は窓際席は外が見えて気持ちの良いものだが,この車両はなぜか窓際足下にダクトのようなものが通っていて狭かった.座席によっては垂直に立ち上がるパイプの横の席があって,さらに狭かった.曲線でもないのに,車体が傾いたまま走っていることも珍しくなかった.

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当初は大阪方面は「天王寺」しか行き先がなかったが,今やほとんどが「新大阪」か「京都」で,隔世の感がある.反対方向は「白浜」「新宮」,たまに「周参見」なんてのもあったっけ.電化する前は「名古屋」も.

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今年の秋までかな? 代わりに北陸線からサンダーバード用のが来るのかな?昔からこの路線は他路線のお古が多いな.

#写真の新宮駅と言えば,タモリが「駅前の喫茶店に入っても,誰も気付かないんだよね.まさかこんなところにいるなんて誰も思わないから」と何かの番組で言ってたと思うが,寿司屋の二階くらいしか該当するのがなさそう.

【祝】濃度上昇,新幹線が787PPMに!

北海道新幹線と北陸新幹線の開業時期を前倒しするにあたって,来年度以降の新幹線整備費用の国費負担分は35億円づつ増額されるらしい.【祝】国費UP!整備新幹線,である.

本年度は確か719.5億円だったので,35億円上積みすると754.5億円に増額である.

ところで,来年度の国の予算は一般会計概算要求ベースで958,823億円.そうすると,国家予算に占める新幹線の費用の比率は,754.5÷958823=0.00078690227498

わかりにくいので%表記にすると,0.078690227498 %

まだわかりにくいのでppm表記にすると,786.9 ppm
だいぶ濃くなったぜ!!!

※%は百分率,‰は千分率,ppmは百万分率.

野田と海老江と玉川と・・・

ここに限った話ではないが,実質的な乗換拠点なのに,鉄道の駅が異なっていて接続していることが分からないというケースが少なくない.

DSCN7115大阪市内の福島区の駅.地下鉄千日前線の駅が「野田阪神」で,阪神電車の駅が「野田」,そしてJR東西線の駅が「海老江」.すべて「野田阪神前」交差点に面しているか,その地下である.「野田阪神」駅は単に「野田」と通称されることもあり,「野田」駅は「阪神野田」と呼ばれることもある.併設のバスターミナルは「野田阪神」である.

そしてヤヤコシイことに,この地図の下側(南側)にあるのがJR大阪環状線の「野田」駅であり,その駅との乗換駅は地下鉄千日前線の「玉川」である.

それぞれ事由があって,それぞれの駅名を名乗っているとは思うが,もうちょっと何とかならんかな.

#なお,阪堺電車では「南霞町」から「新今宮駅前」に改名した模様.

京阪神JRの色使いが破綻している件について

京阪神のJR線のお話し.一応,各路線ごとにラインカラーが定められており,駅名標の下部のラインの色はそれに合わされている.http://www.jr-odekake.net/eki/pdf/ubn.pdf

ところが,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしているものの,郊外側路線に合わせるのか,都心側路線に合わせるのかの統一された基準は無く,ごちゃごちゃ.乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが,そうでもない.

電車のボディーカラーは,かつてはラインカラーに合わされていたものも多かったが,今やラインカラーとボディーカラーは合わないことが多い.最近投入された電車に至っては,ボディーカラーが基本的に銀色で,電車に巻かれた帯の色は路線の色とは全く無関係である.

路線名 路線図上の色 駅名標 電車の色/帯の色 行先表示の下線
神戸線 青色,青色,桃色  青色  ,,白  青色,桃色
京都線 青色,青色,黄色  青色  ,,白  青色
琵琶湖線 青色,青色  青色  ,,白  青色
大阪環状線 青色,橙色,朱色,緑色  朱色  橙色,黄緑,,白  朱色,橙色,緑色
学研都市線 桃色,黄緑  黄緑    桃色,黄緑
大阪ひがし線 紺色  紺色  黄緑,  紺色
JR東西線 桃色,紺色  桃色    桃色
宝塚線 桃色,黄色  黄色  ,  黄色,桃色
大和路線 紺色,緑色  緑色  黄緑,白  緑色
阪和線 青色,橙色  橙色  ,,空色  橙色
嵯峨野線 紫色  紫色  ,  黒色
奈良線 茶色  茶色  黄緑,白  茶色

ああぁぁぁ・・・