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自動車の自動ブレーキ装置を路面電車に積めば…

最近,自動車に自動ブレーキ装置が搭載されることが多くなってきたが,これと同じものを路面電車に登載すれば,自動車と同じく事故を減らせるはず.

とすると,”歩行者との事故が心配”なトランジットモールについても,事故の心配が無くなるわけで,課題解決となるかも.

自動ブレーキ装置の搭載を条件に,トランジットモールを正式に認めても良いのでは?

歩道と軌道を明確に区別する方法

日本でなかなか実現しないトランジットモール.歩行者が軌道に入ってくることを問題視しているわけだが,不用意に軌道に入り込まないようにするためには,こういう方法もある.

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つまり,軌道部分をマウントアップしてしまい,軌道を横断するのなら意思を持って10cmほど昇らなければならないようにしているわけだ.

…ま,これでも「足を引っかけて転倒する人ガー」とか言うんだろうな.日本人て,そんなにウスノロか?

 

Auto Train

フランスのニース駅の構内には,こういう貨車が停まっている.

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「車運車」という貨車である.日本では工場から出荷された車を運搬する際に使われる貨車だが,海外ではフェリーのような使われ方がされていることもある.

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どうやら,「Auto Train」というらしい.

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待合所のような所の入り口には,料金所のようなゲートもある.

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専用webサイトもあるようだが,ニースへはパリから運行されており,季節によって運転されている曜日が違うようだが,パリ発の場合は出発日の10-19時に車を預けると翌日の12-18時にニースで受け取れるようである.逆向きは9-17時半預けて翌日9時半-20時受け取りのようだ.カギを預けてしまって積み込みはプロがするんだろうね.海外のホテルで時折ある「バレットパーキング(Valet Parking)」みたいなもんだね.

運賃は119ユーロ,つまり1万5千円からのようなので,自分で運転しなくても良いことを考えると悪くないサービスかも.「客は運ばない」という注意書きもあるようなので,”宅急便の車運搬サービス”のようなものか(そんなサービス聞いたこと無いけど).荷物も車に積んでおいていい,みたいなことも書かれているようなので,結構便利かも.自転車も2台までOK,とも書かれているあたりは自転車好きのフランスならではかも.

日本でも,トラックの荷室だけ運ぶRORO船というのがあるが,それの自家用車列車版か.このサービス,日本でもできると思うんだけどなぁ.サービスレベルが微妙な寝台列車にする必要もなさそうだしね.

 

ほらな…

今ごろになって言ってもねぇ.首相がこうつぶやいているらしい.

読売新聞:消費税を8%に引き上げたら景気が冷え込んだ。上げなければ、税収は今頃もっと増えていただろう

元記事はこちら:http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160227-OYT1T50029.html

だから言わんこっちゃ無い.だれか,消費税の最適税率計算しないのかねぇ.ちゃんとデータハンドリングしている経済の研究者なら,できると思うんだけど.首相の周りの人でも「止めとけ」って言ってた人はいたと思うぞぉ.

金融緩和ばかりしても,適切な投資先が無ければ金がダブつくだけで,実体経済は良くならない.見かけの数字が変化するだけ.

じゃぁ,何が適切な投資先かというと,生活上の,あるいは経済活動上の具体的な困りごとを改善する政策が適切なはず.

日本の困りごとというと,エネルギーや食料生産が海外頼みだとか,国土面積の割に細長い形が故に意外と移動に時間がかかるとか,田舎が疲弊しているとか,いろいろあるぞ.

何が良い投資先か,目利きはセンスの問題かも.

LRTシステムの一要素…公衆トイレ

LRTシステムを構成する要素としては…

  1. 高性能低床式電車
  2. 優先信号システム
  3. 共通乗車券
  4. トランジットモール
  5. パークアンドライド
  6. …etc

実はあんまり語られない要素がありまして,それは,これ.

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公衆トイレである.

新規整備されたLRT路線を訪れると,主要電停に公衆トイレが設置されていることが多い.日本の場合はコンビニとか,各種商業施設とかのトイレを無料で使用できるが,欧州の場合はどこで大便小便するのかというのは,街歩き上のちょっとした課題である.もちろん有料だが,日本円換算で50〜120円くらいで用を足せるのなら安いという話もある.

電停をきれいに保つための工夫の一つ,なのかもしれない.

ニース駅の大屋根

ヨーロッパの駅のホームには大屋根がかかっていることが多い.最近では日本でもJR大阪駅のホームにかかっている.

多くの大屋根は角張っている…というか円弧が浅いのだが,フランスのニース駅の大屋根はまぁるい

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きれいなアーチになっている.

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架線柱が無くて,ケーブルでトロリー線を支えていることもスッキリ感に影響しているかな.

どうしたらええねん?

海外でLRTや街路の写真を撮っていると,時折こういう人々がカメラの前を訪れる.

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撮れという.撮ってどないせえっちゅうねん.撮ったら,連絡先を教えるでもなく,ただただ陽気に立ち去るのみ.

どうしたらええねん? もしかして,今日の記事更新のような内容が最適解か? 自動車交通では味わえない街歩きの醍醐味か?

なお,ビデオカメラの前で踊る人々もいる模様.それはまたいずれ.

 

「花」電車

日本で花電車というと,お祭り時に登場するイベント車であるが,フランスのモンペリエの花電車はこんな感じ.(有名だよね)

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日本の電車のデザインも,これくらいぶっ飛んでいてもいいと思うけど,無難なのが多いよね.

路面電車の線路に車が入って欲しくないときは…

トランジットモールに限らず,路面電車の線路に車が入って欲しくないことがある.そんな時には…

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その区間の入り口の舗装を外しておけばOK.ここは赤白ゼブラの棒を置いてあるだけだが,ここにローラーを設置してあるところもある.そこに知らないで進入したら,自力では脱出できないというトラップになってるわけだな.

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トランジットモールの別の使い方

トランジットモールというと,路面電車やバスなどの公共交通と歩行者とが通行を許された街路である.

日本では,公共交通と歩行者とが接触事故を起こすのでは無いかという懸念から,さっぱり導入が進まないというものである.

…まぁ,日本人がそこまでウスノロだとは思わないが,警察の懸念は大きそうである.

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さて,実際に実施されているところにおける事故の話はちょっと横に置いといて,歩行者優先街路としての使い方以外の使い方の話である.

自家用車の進入が禁止されているので,トランジットモールは基本的にはたまに電車が走ってくる以外はスカスカのガラガラである.ということで,その空いた道路を使ってパトカーや救急車,あるいは消防車の「Express Way」として機能している姿がしばしば見られる.

あんまり「反対,反対」ばかり言ってないで,こういう積極的利用の側面も考慮してみてはどうだろうかねぇ.

現場到達時間て,緊急サービスの結構重要指標だよね.