鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

もしも「はりまや橋」交差点の真ん中に電停があったら

土佐電鉄の高知市内のはりまや橋交差点の線路配置は,複線軌道が十文字に交差し,左右方向に短絡線があるという配置になっている.ただし,北側と西側との間の短絡線が複線になっているほかは単線の短絡線である.

さて,この交差点のど真ん中,つまり線路が交差しているあたりに電停を設置したらどうなるだろうか.こうなる.地図で見ると…

と,まぁ,イマイチどうなのかわかりにくいが,地上ではこんなカオスな状態.まずは,電停というか交差点の中心地.

IMG_3350この複線を相互に結ぶ斜めの短絡線があるわけで…

IMG_3349斜めの短絡線やクロスしているところも含めてほぼ全てが電停として使用されており,線路の隙間の三角形のところなども含めて全てホームであり,停まる場所によってはホームがあったりなかったり.他線をふさぐ形での停車もお構いなし.カオスである.

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便利といえば便利だが,これでええのか?

なお,この交差点,トランジットモールではなく,一般の自動車も(通行方向は制限されているようだが)処理している.

 

ダブルスリップ×10以上

またまたバーゼル駅である.この写真にヨーロッパの駅の独特の構内配線が写っている.便利でもあり,遅れの原因でもあり.

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この線である.端っこから端っこまで斜めにゴリゴリと全線路を横切る渡り線.そして横切る際にはご丁寧に全箇所ダブルスリップスイッチ,つまりどちらから進入してもどちらにでも出て行けるという便利な分岐器が設置されている.この駅は左手前から右奥方向だけだが,駅によっては右手前から左奥方向にも設置されていることがある.

IMG_3315便利な分,高価であり,複雑である.そしてなによりも,これを使って端から端までゴリゴリと列車が駅に出入りしている最中は,他の路線の列車の発着が一切できなくなるので遅れの原因にもなる(高価でメンテが大変で遅れの原因になるので,日本ではまずやらない使い方らしい).

でも,これ見るとヨーロッパに来たなという実感があるよね.

 

 

フランスあるある(その4)

フランスあるあるシリーズの最新版である.旧版はこちら(その1)(その2)(その3

  • 入国管理の列が長いと,「はーい,日本人はこちら」と言って,なぜかEU住民の窓口へ誘導される.滞在期間もどこに行くのかも聞かずに判子を押してくれる.
  • 主要駅には兵士が自動小銃を持って警戒している.しかし,駅前広場には誰のものかわからないスーツケースが数個積み上げられて放置されている.
  • 田舎の小都市で,おばちゃん一団がなぜかローカル列車の乗り換えについて質問してくる.どうしてデカい荷物を持った東洋人が知っていると思ったんだろう?
  • フランス語で「私はフランス語をしゃべれません」と言うと,なぜか納得してくれる.
  • 中心街でバスや電車や交差点の標識にカメラを向けていると,「あの丘の上の要塞から写すといい写真が撮れる」と優しく教えてくれる.(まぁ,変な観光客だわな)
  • チューリヒ行きのTGVは定刻にパリを出発する.珍しく順調に快走.途中駅に5分早着する.
  • ローカル列車も例のごとく,30秒前には車掌は笛を吹く.客が少ないのでドアは早々に閉まる.そして定刻前に出発する.
  • 地域急行TERの車内が混んできても,最後まで東洋人の隣の席は空席.そして,よくしゃべるおばちゃんがそこに座る.
  • 車内検札の巡回がさっぱり来ないのに,なぜかピンポイントで検札される人がいる.

二階建て列車(ダブルデッカーとは言ってない)

大きな駅付近で線路を眺めていると,いろんな列車が出入りして面白い.特にここ,スイスのバーゼルはスイス国内の要衝であるほか,ドイツやフランスからも路線が乗り入れており,さらに車両基地まで隣接しているという立地である.お弁当を持って一日中観察したいくらいだ.

さて,しばらく見ていると車両基地からバーゼル駅へと向かう列車がゆっくりと足下を通過して行く.ゴトン,ゴトン.

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ん?

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なんか変だぞ.

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二編成併結の「二階建て」列車である.

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日本の感覚では編成の途中に機関車がはさまっているのは変だが,こちらの機関車は機関車のようで機関車ではない.遠隔操作できる電動ユニット車と表現した方が分かりやすいかもしれない.

そういうわけで,進行方向の先頭の運転台で2つの機関車を同時に制御すればこういうこともいとも簡単にできてしまう.

ま,TGVやICEも電車のようなフリをしながら,その実,機関車が客車をPush&Pullしているわけなので,TGVやICEが2編成併結できるのなら,上の写真のような光景も別に不思議でも何でもないわけだな.

分岐器の転換不良はツールで対処

路面電車の分岐器は架線に付けたトロリーコンダクタで電車を検知して切り替える.

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わかりにくいが,写真の「Λ」印の左側に小さなハシゴ状のものがあり,どうやらこれがトロコンの模様.

ところが,時折分岐器が転換不良になることがあるようで,そういうときには運転席常備?の高性能ツールを持って当該分岐器に赴く.穴に突っ込んで,ガチャンこ.

IMG_3095そして無事?通過.

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まぁ,要するに鉄の棒なんだけどさ.

バーゼルも宿泊者は公共交通機関がタダ

以前,スイスのジュネーブに泊まった際,宿泊中は市内の路面電車やバスが無料(ホテルで無料チケットをくれる)だった.

今回はバーゼルに3泊するんだが,チェックイン時に,なんと4日間,市内の電車とバスがタダになるチケットをくれるではないか.太っ腹!,思わずフロントで確かめた.

IMG_1390市内をタクシーでウロウロされるよりは,環境にやさしい交通政策,ということだろう.日本でも観光とかコンベンションで食っていこうと思っているのなら,これくらいのことはしてもいいのかもしれない.(…が,すぐに「財源が」という話になってポシャってしまいそう)

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ブザンソンの関所

前回フランスのブザンソンを訪問した際には,開業直後ということもあってか,まともに電車が動いておらず,「金返せ」というレベルであったが,今回はまともに動いていた.

沿線の施設等は,もはやフランスの沿線開発の教科書通りといった感じで,日本のJRに相当するSNCF駅から中心街を通って郊外へ.沿線には大学,大学病院,ショッピングセンター,集合住宅,パークアンドライド等々,目新しい工夫は無いが卒の無い出来である.

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中心街は意外なことにトランジットモールは存在せず(厳密にはごく短区間だけあるが),入ろうと思えばクルマが中心街に入れる構造になっている.ところが,実際にはクルマの交通量は非常に少なく,一部の街路を除いてほとんど気にならないレベルである.

その秘密は,これである.

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中心街の街路は原則として一方通行であり,中心街に侵入する箇所には可動式の「ボラード」が設置されている.ここは右側が中心街の住民専用ボラードで,リモコン操作で邪魔な円柱を下げて通ることができる.左はバス専用レーンであり,同じくリモコン操作で通れる.

斯くして,中心街に用のあるクルマだけが進入できるようになっている,ということである.

なお,中には通行方向や進入禁止を無視して通過する不届き者のクルマも少数ながら存在している.

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RERのバリアフリー度

仕事柄,欧州等に出かけて写真を撮ってきては「ヨーロッパのバリアフリーは進んでいる」などと説明する機会が多いが,中にはイマイチなバリアフリー度のものもある.

写真はフランスのシャルルドゴール空港に乗り入れているRERという近郊鉄道の出入り口であるが,大きな荷物を持っている人が多いにもかかわらず,バリアフリー度は×である.

DSCN8437何でもかんでも欧米の方が進んでいるわけではない,という例.

追記:

上の写真はB線(空港から市内まで乗るときに使う路線)だが,下の写真のD線も別の意味で「落とし穴」だったゎ.

 

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