鉄道で国づくり」カテゴリーアーカイブ

LRTでよく見る意外な設備

それは「警報器」.

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日本の踏切のように「カンカンカン」とは鳴らないが,トラムが近づくと一つ目のランプが赤く点滅する.

フランスの他に,ドイツやスウェーデンでも見たことアリ.

何でもかんでも「LRT=トランジットモール」ではなくて,要はTPOということ.危ないと思えば警報器も付けるし,大丈夫だと思えば混合交通にもするということ.

 

整備新幹線の建設財源をたどると…

確定申告の書類作成終了.毎年この時期になるとめんどくさくて,いつも出来上がるのはギリギリ.

そして,毎年納税額を確認するいい機会でもある.

さて,その税金は回り回って,整備新幹線の建設費用にまわっている.公設民営なんだから…と思っている人は(マスコミを含めて)多い.

確かに全く間違いでは無いのだが,公費建設の内訳は,国:地方=2:1で,国費が多いように見える.

だが国費のほぼ半分は,既設新幹線の譲渡収入(国鉄時代の新幹線をJRに売却した分割払い収入)なので,直接的にはJRからの資金である.JRの資金と言うことは鉄道利用者のお金,つまり利用者負担と言うことである.

国鉄時代の新幹線を売ったのなら,やはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,国鉄時代の建設費は鉄道債で建設して運賃で返済が基本なので,やはり利用者負担であった.

いやいや,国鉄は破綻して,税金で穴埋めしてるからやはり原資は税金じゃないのかという見方もできるが,高利の郵便貯金や厚生年金が原資で,低利借り換えもさせてくれない資金だったから,こういった金融等の利用者で食いつぶしたという見方もできる.…ので,穴埋めは国民で開けた穴を国民で埋めているだけ,という見方もできる.

国費の残り半分のうちの大半は,国鉄民営化時のJRの資産を再評価した際の差額を60年分割払いしているのを資金にしているという話もあるので,やはりかなりの部分はJRを通しての利用者負担のようである.

地方分は,交付税措置されている部分を含めて税による負担だね.

斯くして,納税したお金が新幹線建設にまわっているのは,やはり大気汚染物質レベルの濃度しか無いようである.税金の大半は社会福祉関係にまわっているようだ.

LRT軌道掃除機の機能分析

ボルドーのLRT軌道にも「掃除機」がある.

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後ろ姿はこんな感じ.

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タイヤ間には樹脂製?の回転ブラシがあり…

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後部の複雑なメカ部分は,左から順に,案内輪(大),溝用のバキュームクリーナー,案内輪(小),ワイヤブラシ.

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…かな.

ちなみに,レールが無くても走れます.

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北陸新幹線の増収効果想定の2倍以上

「北陸新幹線の増収効果想定の2倍以上」らしい.開業1年の北陸新幹線のお話.

じゃぁ,リース料上げてもいいよね.「想定」が間違っていたんだから.

こういった事前予測に基づく設定が事実と異なっていた場合,見直す条項があってもいいと思うが,そういうシステムは事前には準備されていない模様.

鉄道会社はリース料決めるまでは「儲からない」を連発すると後で大もうけ出来るという構造か??

何かの契約のように,固定部分と出来高払いの部分があってもいいんじゃないかなと思う今日この頃.

大もうけしているのなら,以後建設する部分では「調整」してもいいよね.

地表集電

ボルドーのLRTは中心市街では架線から集電するのではなくて,地表の電極から集電することは有名だが.架線によって都市景観を乱さないようにすることが目的だ.

ところが,さほど景観が優れているというわけではない区間にも地表集電の区間がある.

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架線柱を立てるには路側の歩道が広いワケではなく,かと言って沿道の建物からワイヤーを張って給電線を支えられるほど建物が立派というわけでもない.

…ということで地表集電になっているのだと思う.地表集電はややコスト高だという話もあるが,終電インフラの設置まで考えると,これが一番ローコストなのかもしれない.

「3.11」から5年経過

5年経過してしまった.

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復興「事業」は進んではいるものの,「復興」したとは聞かない.

阪神淡路大震災の時,インフラの復旧は,まぁ結構かかったが数年〜10年ほどで一応出来た.だが,ハードウェアを整備するのとは異なって,そこでの生活を元に戻すのは至難の業である.20年以上経過した今も,神戸がかつての輝きを取り戻したとは言い難い部分が多い.

「3.11」から5年,ハードウェアの復旧すらまだであるのに,生活を元に戻すにはどうすればいいんだろう.何か新しい仕事をつくり出すような事業がいるのかな.

さらには,今後やってくるであろう別の災厄への備えについても,進んだとは言い難い.悪夢うなされそうである.

大学の構内

日本ではまず見かけない大学の設備が「構内を走る路面電車」である.

日本でも最近はたまに「構内を走るバス」は見かけるようになったが,路面電車はまだ見ない.

この大学の構内には…

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写り込んでいる建物は,大学の施設である.

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電停からまっすぐ進むと,校舎,という感じか?

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時折,構想としては日本でも聞くんだが,まだ実現した大学はない.

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写真はボルドー大学の構内.電停が5−6箇所ある.

バス逆行レーンという専用レーン

大学の交通系の教科書には,「バス逆行レーン」というのが載っていることがある.

バス専用レーンの一種なのだが,通常の自動車用の車線とは逆向きに設置されているというのがミソ.

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こんな感じやね.逆にすると「専用」であることを無視してこのレーンを走ろうとする輩が激減するというのがミソやね.正面衝突したくないから.

この程度のことは日本でもできるハズなんだが,やらないね.言い訳ばっかりしていて,何もやらないね.日本て.

写真はフランスのトゥールーズ市内.

併結列車?

海外では日本の常識ではなかなか理解できない列車に遭遇することがある.

下の写真は,とっさに撮った併結列車なんだが…

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前の方は電車タイプの列車,後ろの方は機関車が客車4両を牽引している列車,それが連結されているように見える.

バーゼル駅で見た「二階建て列車」は機関車牽引列車×2だったが,上の写真はさらに一歩進んでいる.電車が機関車列車を総括制御できるんだろうか? いや,できたとして,それを連結して問題ないんだろうか? それとも,前の方の電車が後ろの方の機関車列車を引っ張っているんだろうか?

ナゾである.

フランスのトゥールーズ駅にて.