こういう記事があった.
- 14日に金沢延伸する北陸新幹線は、2023年春ごろ開業予定の金沢-敦賀(福井県敦賀市)より西の未着工区間ルートが決まりそうにない。政府は1973年の整備計画で路線を東京-大阪としたが、敦賀-大阪は小浜、湖西、米原の3ルート案があり、議論は足踏み。国の財政状況は厳しく、着工は見通せない。(情報源: 北陸新幹線、「敦賀-大阪」どうなる? 3ルート案、議論は足踏み (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ))
北陸新幹線の工事は東側から「片押し」で進められており,2015年に金沢まで開業したあとは(現時点の公式予定では)2025年2022年に敦賀まで開業する.
このとき,その先の工事予定が具体的に決まっていないとどうなるかというと,建設予算は毎年毎年予算確保されるものであって積み立てられるものではないので,その時点で工事中の路線,つまり北海道新幹線(函館-札幌間が2030年開業見込)の早期開業にまわされたり,九州新幹線長崎ルートの全線フル化にまわされたりする.あるいは四国や東北方面の新規フル規格新幹線の着工にまわされたりする可能性もあり,これらの新規区間の完成が2040年代ということになることもある.
そうなると,それらの新幹線の完成を待って北陸新幹線の敦賀以西の工事が着工されることになり,北陸新幹線の全線開業が2050年代以降,などという,にわかには信じがたいほど遅くなってしまう可能性もある.
もっとおそろしいことは,北陸新幹線整備を担っている組織がいったん解散してしまい,具体的な整備担当組織自体が無くなってしまう可能性もなきにしもあらず.
関西の人って,その辺の意識薄いよね.