一昨年できたディジョンのLRT.ピカピカである.
駅前に乗り入れ,中心街外縁をかすめながら郊外部まで延び,沿線にはショッピングセンターや病院,大学などを配置,もちろんパークアンドライドもあり.という昨今のフランスのLRTを使った都市開発の典型である.
さて,今日の本題はこれ.チケットのお話し.欧州のチケットは電停で購入するとそれをチケットキャンセラに突っ込んで使用開始というスタイルが多い.ここDijonも基本的にはそうなのだが,非接触式ICカードになっている.
ただし,紙製.他の乗客を観察していると,月極定期券はプラスティック製のような感じだが,訪問者向けの一日券や1回(1時間30分)券は紙製のようである.最初に乗ったときに専用機にかざして使用開始.
明るい光にかざしてみると,中にループコイルとチップのようなものが見えるので,紛れもなくICカードである.
日本国内でよく「ICカード化すると,一日券の発行がしにくい」「一日券発行するとICカードのデポジットが・・・」「複数社乗り継ぎのICカードの発行しにくい」云々,いろいろ聞くが,この程度の技術,日本にもあるよね.あ,ちなみに,上のICカード一日券は日本円で500-600円程度で,もちろんデポジットなし.
フェリカも世界で勝負しようとしていると思うが,デポジットなしのICカード,複数社で運賃収入山分けシステム,時間単位・分単位での有効期限管理,この程度の機能がないと,システムを買ってもらえないんじゃないかな.
多分,ご存じかと思いますが,念のため.
敬具
#追伸
Toursの運賃収受システムはDijionと同じシステムが入っているように見えますが,こちらはカード料を取っているようです.ただし,€0.1です.1日券でも再チャージ可能なようです.日本のように500円も取られるところには,まだ出会ってません.