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小浜線

東舞鶴から小浜までは2両編成の新しい電車だ.舞鶴線からの直通客も少なくないようだが,運転系統が分断されており,遅延が生じても待ってくれないようである.

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ゴトゴトと走るが,途中駅ではホームと線路が1本ずつしか無い箇所もある.

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よく見ると,元々あった線路を引きはがしているようだ.下の写真は,構内踏切の跡地のようだ.運転本数の減少に応じて不要な線路を撤去したということだろう.臨機応変なダイヤの変更,などというものは,もはや望むべくもないのだろう.

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沿線人口の減少+高速道路の整備+対抗意識なしというトリプルパンチ.

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小浜駅到着.

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敦賀方面,東舞鶴方面とも毎時1本が基本のようだが,東舞鶴方面については9時台,10時台,11時台の運転がなく,8時47分を逃すと12時04分まで無い.ひでぇ.

敦賀方面も運転の無い時間帯が複数ある.

これじゃぁ,「おでかけはお車で」と言っているようなものだ.

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積極的な営業をしたくない,という気持ちがひしひしと伝わってくるダイヤだ.これを北陸新幹線の並行在来線というのは無理がありすぎだ.すでに地域間輸送の機能を失っている.営業する気力が無いのなら,はっきりそう言って議論すべきであり,見え見えの方便は止めるべきだろう.

小浜線は北陸新幹線建設とトレードオフの関係にはありませんね.

電化区間のちっちゃいトンネル

比較的最近になって電化した区間に,古いトンネルがあるとこんな感じになっていることが多い.

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以前,予讃線のトンネルを紹介したことがあるが上の写真の舞鶴線のトンネルも同じような感じだ.

高度成長期頃までに輸送力増強の一環として電化するような場合には,狭小トンネルは掘削し直すなどの対応がとられることが多かったが,近年の電化では線路の下の地面を掘って高さを稼ぎ,上部の電線についても高さがギリギリになるのでパンタグラフの押し上げの力が強くてそれに対応できるようにトンネルの部分だけ別の電線が添えられている.

上の写真もよく見ると,本来の給電用の架線の左右にパンタグラフの押し上げ対応の電線が添えられている.

まぁ,一応は電化という所期の目的を達成しているが,かつてはそれに合わせて行われることの多かったインフラそのものの更新が行われなくなってしまったわけであり,この先,いつまで使えるのかといった点が少々心配ではある.

もっと鉄道のインフラ投資しようよ.

#今日は「架線」の話でした.

かせん

電車の上の電線の話だったと思ったでしょ?

残念でした.別の話.

日本のバスや路面電車に乗ると,運転席の横に必ずあるのがこの装置.まるで要塞である.

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この運賃箱のメーカー,日本には2社しか無いらしく,機器の値段が高い原因になっているとか.

ICカードシステムも少数の会社に占められており,導入コストが高いらしい.

「架線」ではなくて「寡占」のお話.

今のところ専用システムでないと使い物にならないが,汎用電子マネーによる決済方法が,いずれこういった交通系システムにも導入されるようになるかもしれない.

「かせん」にあぐらをかいていると,ある日突然,一気に市場を失うことになるかもしれませんよ > 日本のガラパゴス交通系機器会社のみなさま

 

南海高野線で「普通」に乗った結果…

抜かれまくり.

クソ暑くてたまらんと思っていたところ,堺東駅に「普通」が入線してきた.ホームより涼しいからこれでいいか,などと考えて乗ってみると,しばらくして隣に電車が入線.面倒なのでそのまま「普通」にのっていたら,さっそくこの駅で2本に抜かれる.

しばらくゴトゴトと走って,住吉東駅.ここでは10分弱停車して2本に抜かれた.

田舎の単線路線で対向列車待ちで10分停車,というのは時々あるが,大都会の中で通過待ちを10分もするとは.対なんば輸送優先ダイヤなわけだな.

どおりで空いているわけだ.

 

ヨーロッパ怖いよぉ〜(追伸)

ヨーロッパ怖いよぉ〜の追伸.

そう言えば,男が電車の中で刃物を振り回してたビュルツブルグ(Würzburg)も行ってたわ.

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こんな電車がテレビに映ってたよね.ICEだけじゃなくて,たまにこういうのにも乗るんだけど…

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やっぱりヨーロッパ怖いよぉ.

ヨーロッパ怖いよぉ〜

10年以上前に使ったブリュッセルの空港.最近,ターミナル内で銃乱射(↓).まぁ,これはずいぶん前の利用.

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タリスには去年,久しぶりに乗車したが,この半月ほど前に車内でマシンガン持った男が拘束された(↓).

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ケルン駅の近くに去年泊まったが,帰国後しばらくして移民の暴動発生(↓).この写真の時点で,既に厳戒態勢.

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パリ市内のこの近くで晩飯を食ったが,半年せずしてワンブロックほど先で銃の乱射事件発生(↓).

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トラックが花火見物の群集に突っ込んだ南仏のニース.その映像にはこの写真の奥側(メセナ広場)から手前に大勢の人が走って逃げてくる姿が…(↓).

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今年の調査では,ミュンヘンを旅程に組み込んでいる.旅費を節約するために,よくショッピングセンターに行ってハンバーガーショップとかフードコートなんかに入るんだが… (ちなみに,前回訪問時のここは,銃の乱射事件の場所から直線距離で5kmほど.)

ヨーロッパ怖いよぉ〜

 

寄ってる?

チューリヒ市内の電車である.さて,どこか普通ではない箇所があるけど,わかるかな?

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こっちは,分かりやすい.

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電車の上にある架線が片方にナゼか寄っている.

電源電圧の異なる路線と線路を共用する場合,架線の位置によって供給電圧を変えることができるらしい.

日本だと,架線の電圧そのものを切り替えてしまいそうだが,こういう対応方法もあるようだ.

 

DBマークの貸し自転車

日本でも駅に貸し自転車屋が増えてきており,「駅りんくん」などという名前になっている.

ドイツにももちろん貸し自転車はあるが,どこが事業主体になっているか,わかりやすい,

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「DB」印の自転車.ドイツ鉄道である.(アウグスブルグ)

鉄道の末端交通が自転車である,という位置づけであろう.日本ももうちょっと増えてもいいと思うが,各自転車が2往復くらいしてもらわないと割に合わないそうな.

そうすると,「土地利用の純化」が進んだ計画的な都市よりも,職住一体渾然とした日本の都市圏内の方が貸し自転車事業には向いているということか.

あるいは,観光地と住宅地の近い場所なども向いているかも.

朝,住宅から駅へ出勤・登校,その後駅から事業所等に駅から出勤,あるいは観光地へ観光客が移動,夕方はその逆の移動で自転車2往復かな.

自動車のスピードを抑える

自動車にあまりスピードを出してほしくない街路では,こういう工夫がある.

ハンプと言って,わざと路面に凸凹を設けて,高速で通過するとクルマに大きな振動が生じる,なので,低速運転するようになる,というものである.

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ところが,日本ではなかなか導入されない.理由は,ガタガタとクルマがうるさいので,沿道から苦情が出やすいそうな.

じゃぁ,ここはと言うと…

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…んん?

よく見ると,タイヤが通過する部分だけハンプの部品を外してあるぞぉ.

ダメじゃん…

(プラハ)

 

ガラパゴス交通システム

日本では,これを「BRT」と呼びたいらしい.

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どう見ても,「バス」だよね.

かつて鉄の塊に「お前は鳥だ,飛べるんだ」と何度も語りかけていると飛行機になったという漫才のネタがあった.

バスに「おまえはLRTだ」と何度も語りかければ,何万年か経過するとそうなるんだろうか?

(写真は,プラハのバス)