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14両編成(続・ハインリッヒの法則)

学研都市線こと片町線.6/26の午後9時頃に「車両トラブル」で停まってしまった.故障が直らず,線路上で客を降ろして後続電車に押してもらって長尾駅方向に移動.

これがその故障車である.先頭の4両の室内灯が消えており,これが当該編成の模様.その後ろの3両は室内灯が点いている.

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踏切ごとに警笛を鳴らし,かなりゆっくり通過して行く.

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室内灯の消えた4両の後ろに3両.この前7両が故障した電車.

その後ろに室内灯の点いた7両が続く.これが後押ししている電車.

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全部で14両編成.この路線では見たことの無い長さだね.

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午前2時半頃の光景.

このあと,10分おきくらいに長尾方面に電車が走っていった.午前3時頃までは観察してみたが,さすがに眠いのでそこまで.たぶん,押されていった故障した電車は,ふたたび押されて放出の電車の車庫に戻ったのではないかと思うが,さすがにそこまでは確認できず.

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さて,以前指摘したお話を思い出してみよう.最近,JRの電車の車内では球の切れた室内灯が多くなったという話をした.小さなトラブルが数多く発生するような状況下では,いつか大きなトラブルが起きる.

そして大きなトラブルが,また頻発するようだと,より大きなトラブルが起きる.学研都市線のトラブルは4日連続らしいが,大丈夫かしら,この電車.

#「非常ブレーキが誤作動」などという情報があるようだが,編成に引き通されているブレーキ管から空気が漏れて緩解しなくなったのかしら(故障列車がゆっくり通過する際にも,なにやら空気が抜ける音がしていたような気がする).とすると,ブレーキ系統のかなり基本的な整備不良なんだが…大丈夫かしら,この電車.

#その後,原因が公表されたが,雨水侵入による電気配線のショートらしい.それはそれで,大丈夫かしら,と思うわけだが.

LRTにも「踏切」

LRTというと,歩行者とLRVが混合交通状態であるトランジットモールを思い浮かべがちだが,そういったところは速度が非常に低速運転であり,安全がちゃんと確保されている.

じゃぁトランジットモールじゃ無いところはどうかというと,「踏切」があったりする.

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横断歩道の信号の一種だが,LRVが近づいたときだけ,2個1組の黄色のランプが交互に点滅する.ただし,音の出る警報器は無い.

ということなので,LRTを導入したら全区間混合交通状態にしなければならない,などと勝手に思い込まないように.念のため.

(写真はドレスデン)

ICEのATS

ドイツ版新幹線と言われるICE.高速新線を走っているよりも,在来線相当の線路を走ることの方が多いので,実は「ATS」がついている.

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先頭車の,最初の台車の進行方向右側に車上子がついているようで,ホームからでもわかる.

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こういう位置についているので,地上子も線路のレールの外側についている.

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まぁ,そんだけ.

なお,高速新線を走る場合は日本のATS-P形相当やATC相当の保安装置も積んでいるので,そっちを使って走る模様.

 

スーパーカー

京阪電車の京津線用の電車.

地上の線路も走れば…

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路面軌道も走るし…

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地下鉄も走行する…

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…教科書の「LRT」の特徴をそのまま日本国内で表現したような電車だが,海外のトラムが地下線を走るのに比べて重装備で電車の値段が高いらしい.

運転席のランプには「ATO」の文字が.自動運転対応である.

「TASC」は定位置に停止させる装置だったっけな.

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ホームの監視カメラ画像を電車に伝送する装置もついている.

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トラムにしては重装備だな.

耳つき?

いつもの電車がやってきた…が,なんか変なものが付いている.

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耳つき? 耳というよりは口元に両手を添えている感じか?

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連結面間にホームから転落する人もいる.目が不自由だったり,酔っていたり.

運転席の無い連結面間なら板を付けると良いが,運転席のある先頭車同士が頭を突き合わせる部分はどうするのかと思っていたら,結局こういう解なのね.

後付けだと何かとデザイン的に難アリになるので,最初から織り込み済みの設計にするという手もある.例えば,極端なのだと,こういうのもあるぞ.連結するだけで,転落防止も通路もセット完了.

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#チャウチャウ犬ではありませんので,念のため.

散水装置

線路の散水装置というと,関ヶ原や上越新幹線などにある新幹線の消雪装置のことを思い出すが,それ以外にも散水装置はある.

それは,急カーブである.レールと車輪の摩擦を小さくすることが目的であり,似たような目的では塗油器というのもある.

写真の曲線は半径80メートル! 路面電車級である(…というか,京津線は元々路面電車だね).京阪京津線の大谷駅の北側である.

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京津線にはここ以外にも何カ所かに散水設備がある.

転落検知マット

カーブにホームが設置されている場合,車両とホームの間が空いてしまうことがある.そのままズボッと人が落ちて,気付かずに列車が出発してしまうと事故になってしまう.

駅によっては写真のような転落検知マットが敷かれている.

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このマット,結構感度が高いらしく,猫がこの上を通っても反応してしまうそうな.へぇ〜っというお話.そんだけ.

京田辺駅のホームの途中の信号機がなくなったワケ

今は撤去されてしまったが,以前は学研都市線の京田辺駅のホームの途中に信号機があった.もちろんホームに入る前にもホームからの出発用にも信号機があった.

今はこの信号機は無い.

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なぜこの信号機があったかというと,京田辺駅前後が単線,つまり線路が1本しか無かったからだ.

単線区間では正面衝突を防ぐためにいくつかの安全策が講じられる.

まずは,一方の列車が駅に停車したことを確認して反対方向の列車を入線させれば衝突が防げる.単線区間で駅の手前で待たされることがあるのは,この方式のことが多い.

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これだとロスの時間が多いので,何とか両方向から同時に列車を駅に入れたいところ.

そこで,駅に構内をとっても広く確保しておいて,ブレーキを多少かけ損なっても正面衝突しないようなほどホームを長〜〜〜〜〜〜〜〜〜くしておく方法.跨線橋の近くに停車してほしいのに,なぜかかなり手前で列車が停まって降りてから歩かされるような駅は,このタイプ.

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もっと積極的に設備投資をするなら,安全側線という設備を導入する.ホーム部分の複線区間からホームの先で単線へと合流する直前にもう一基分機器を入れておいて,むやみに出発した場合はその挿入した分岐器であらぬ方向へと脱線させられるようになっているというもの,安全側線という名前がついているが,「大事故起こすくらいなら脱線した方が安全」という代物.

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そういう安全側線が設置できない場合は,駅への進入速度を信号機で大幅に制限してゆっくり進入させる.この方式が昔の京田辺駅.つまり上の写真は速度を大幅に制限する表示をしているというわけだ.

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さて,じゃぁ,信号機がなくなった今はどうなっているかというと,別の方法を採用している.保安装置(ATCやATS)を使って停止するまでの速度管理を厳重にすることで信号機がなくても良いことになっている.いわゆる新型ATS(P形)がこの駅に導入されて,速度管理が厳重になることで信号機が廃止された模様.

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何に使うのかわからない電光掲示板2

例の「何に使うのかわからない電光掲示板」であるが,再び使われている場面に遭遇.今度は…

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交互に「整理」「1’00」と出ている.1分停まってろ,ということか?

その後,しばらく走ると,ついに赤で停められた.どうやら前を走る電車に追い付いてしまったようだ.

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前を走る電車がなぜ遅かったのかは不明.3分遅れで天王寺駅に到着.