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続・新幹線札幌駅の件(駅の東側編)

札幌駅の東側,つまり旭川方に出てみる.

下の写真は右側が駅の高架橋,左側がホテルに併設された駐車場棟である.近接しており,その間はせいぜい1メートル程度.このままじゃぁ何も設置できない.現1番線を新幹線に転用して,ホームを南に設置し,これらの上階に新幹線の線路とホームをさらに設置するのは難しそう.

何でこんなアホな設計したんや? 本当に新幹線が来るとは思ってなかったんだろうな.

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下の写真は駅東側の線路に隣接する空き地である.今は駐車場として使用されている.

中央奥の茶色のマンションまで約370メートルあるので,10両編成の新幹線は十分収容できる.現在の1番線を上下線共用の本線としてこの空間への出入りに使うのなら(名鉄の新岐阜駅のような感じ)さほど問題は無さそうだが,在来線のホームや地下鉄までが遠い.

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東側はアカンな.

あの渡島大野が新幹線駅に

北海道新幹線の現在の終点は「新函館北斗」駅だが,ちょっと前まで「渡島大野」と名乗っていた.その時の様子はこちら.いちおう,After編である.

まずは,新幹線の線路の終点であることを確認.確かに今はここで終わり.

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改札を出て,右に曲がる.

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在来線ホームの上に出てみると,ホームがまっさらに更新されている.だが,まだかつての面影がある.

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向きを変えて,正面に出てみる.かつての駅舎からは想像もできないくらい立派だ.

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駅前広場も整備されており,駅を出たら田舎の風景が広がっていたのは今は昔.

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では,今度は反対側の駅前広場に行ってみよう.かつての渡島大野駅は西側にしか出られなかったが,新函館北斗駅には東側駅前広場も整備されている.

こっちは何にも無いが,小ぶりながらきれいな駅前広場が完成している.一台停まっている車の向こう側で何かがうごめいている.何かな?

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ん?

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う,馬だ.野良馬?

なんだか,ちょっと安心した.

ナゾの交通規制

さて,この街路.横一文字の標識が出ているので,こちら側から向こうへは行けない.一方通行だ.

よく見ると,白色のポールが3本ほど並べられて,1車線つぶされている.

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じゃぁ,向こう側からこちらを見た場合はどうかというと

何と,向こう側にも横一文字の標識が出ている.これじゃぁ,この部分は実質的に通行禁止だ.

ただし,副標識がくっついていて,「SAUF BUS」と書いてある.つまり,バスだけが向こう側からこっちへと通行できて,それ以外の車両は通行禁止というわけだ.

日本ではなかなかこういう交通規制は見ないね.知恵がないというか,言い訳が多くて何もできないというか.

(フランスなので,規制を守ってないクルマも多そうだけど.)

新幹線札幌駅の件

新幹線札幌駅のホームの位置が決まらないという.元々あった新幹線駅候補用地に商業ビルを建ててしまったからだという.

ここまでアホな案件も珍しいが,目先の利益に走ってしまったんだろう.どうしても現駅西側の用地に建てたいのか? なぜ? 今ひとつ合理的な説明はなされていないようである.

巨大商業ビルをどうしても建てたいのなら,新幹線駅ホームになる階は準備工事をしておいて壁をぶち破りさえすれば力学的に何の問題も無くホームにできるようにしておくべきだったが,そういう先見の明も無かったようである.

さて,駅とビルの間を詳しく見ると,現1番線,およびビルとの間の空間を活用すれば,線路1線とホームくらいは設置できそうである.じゃぁ,(1面1線)×2を狭い空間に作る地下鉄駅のように,垂直方向に縦に並べてしまえば(2階と3階)一応収まるんじゃないかな.

神戸市営地下鉄三宮駅とか,京都市営地下鉄御陵駅(ここは2面4線)とか,縦に積み上げている例はいくつかあるぞ.地上なら京急蒲田駅(ここは2面6線)とかもそうかな.

・現1番線線路は新幹線用の線路に転用
・1番2番ホームは2番専用ホームに
・新幹線1番線線路用に南側にホームだけ設置
・新幹線1番線線路上空に新幹線0番線線路を設置(*)
・新幹線1番線ホームの上空に0番線ホームを設置(*)

(*)新幹線1番線の上空は0番線ホーム,新幹線1番線ホーム上空を0番線線路にする方が建設は楽かも.

3階部分を造ると,駐車場棟から現駅屋上の駐車場に車が出入りできなくなるとか言いそうだが,鉄道会社が「クルマが…」と言い出したら,終わりである.

なお,桑園駅の南側も狭そうなので,ここも縦に積み上げてしまえばいいと思う.

#今月末に札幌に行くので,詳しく観察してこよう.

準備工事?

インフラ整備の際,こっそりと準備工事なるものがされていることは多い.些細な仕様変更さえしておけば,後々関連施設が拡張される際に出戻り工事が不要になっている,という類である.評論家が好きなネタだね.針の穴ほどの話を膨らませて本を書いたりするやつ.

例えば有名どころでは新大阪駅の在来線ホームや地下鉄御堂筋線ホームには新幹線ホームを増設する際の橋脚が準備されていたり,上越新幹線の長岡駅には羽越新幹線用のホーム空間があったりとか,そんな感じである.

そこまでたいそうでなくても,地味な準備工事はあちこちで見かける.例えば,この道路が線路を越える陸橋.単線なら線路を通す穴はもう少し小さくても良さそうなものだが,線路をどちらかに寄せれば複線が通せそうなだけの大きさにしてあるように見える.

どうせ陸橋を作るなら,線路を越える部分の橋の長さが3〜4m伸びたところで,大して工事費は変わらない,ということだろう.

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ところが,準備工事実施時には想定していなかった事態が起こると対応させるのに苦慮することもある.上の写真の陸橋に近づくと…

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線路の上空の架線がちょっと変である.陸橋の下をくぐる部分だけ上空の電線が3本になっている.電線を通すには高さが足りないようで,ぎりぎりまで電線を低くしている.

電線を低くすると,電車側のパンタグラフの電線を押し上げる力が強くなる(基本的にはバネなので)ので,その力強くなってしまったパンタグラフに「対抗」するために電線側を3本にしてあるわけだ.

つまり,陸橋の下の空間は,複線化は想定していたものの,電化はあんまり考えていなかった,ということだろうか.

将来を見越してインフラ整備をする,っって,言うのは簡単だけど結構難しいね.

「やりとかぶとで排除する!」奈良知事が京都けん制 リニア誘致巡り発言は敵対心あらわに – 産経WEST

こういう記事があった.

荒井正吾奈良県知事は25日、リニア中央新幹線の名古屋以西のルートを巡り、京都府内の自治体が誘致活動を続けていることを踏まえ「京都は『やり』と『かぶと』で排除する…情報源: 「やりとかぶとで排除する!」奈良知事が京都けん制 リニア誘致巡り発言は敵対心あらわに – 産経WEST

えーと,気持ちは分かるが,そろそろ次のステップに入ろうよ.空港建設や工場誘致と違って,鉄道は駅の前後に線路が必ずくっつく上に,広域交通インフラは単なる1都市の玄関口ではなくて,かなり駅勢圏が広くなるので,1地域単独ではあんまり良いインフラ整備が出来ないんだが.

リニアの整備計画格上げから数年,他の新幹線整備の話も進みつつあり,世の中,次のステップに進みつつありますよ…

どうして階段上がったり下がったり?

名古屋の地下鉄久屋大通駅の構内には,こういうスケルトン模型が置いてあった(今はどうだか知らない).

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地上には交差点とその上に歩道橋があり,これだけでも十分ダイナミックな空間の使い方だが,その下では地下鉄が十文字に立体交差しており,さらに地下通路や巨大配管類も通っている.

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オレンジ色の部分が地下通路だが,青色の配管類(電力線類や通信線類,上下水道に点検通路?)を避けるために一旦階段で配管類の下まで降りて再び昇っている.

地下鉄駅の連絡通路類では,しばしば何故昇ったり降りたりさせられるのかというと,こういう事情があるからである.配管類をもっと深くに通せばいいかというと,なかなかそういうわけにもいかない.配管類は沿道の建築物に引き込まれているので,深すぎると工事が大変である.

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さらに目線を降ろすと,これは地下鉄の駅の風景だね.地下鉄駅の天井が低くて重苦しいのは,頭上の隠された空間にこういったカラクリがあるからである.

設計下手だなぁ,などと言わないでね.

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さぁ,この平凡な地下鉄駅の写真の受け取り方が変わったかな?

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新幹線の脱線した場所

九州新幹線の脱線現場は…さすがに手持ちの写真はないが,この写真のすぐその先,駅の南側の目と鼻の先のようだ.

九州新幹線全線開業 祝!九州縦断ウェーブ CMの,「祝!熊本」のテロップが出る少し前,小さなお堂の前の川沿いで人々が手を振り,旗と風車を持ったこども達が列車と併走するあたりのようだ.(3分版の1:02あたりから)

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J-SHISという地震リスクの計算結果を地図上で確認できるサイトを見てみると,熊本市およびその周辺自体が九州の中では比較的地震のリスクが高かった地域のようだ.

使い方は基本的には検索サイトなどで提供されている地図の閲覧サービスと同じなので,拡大してみると熊本駅のある地域とその南側とでは地震のリスクの段階が異なっており,南にゆくほどリスクが高そうだ.

サイトの画面の上の方に表示させる条件がいろいろ変えられるようになっているので変えてみると,概して熊本城とその周辺の城下町あたりは地震リスク低め,熊本駅はそれに比べるとややリスク高め,新幹線の線路に沿って南下すると,白川や緑川といった河川流域はかなりリスク高め.河川で運ばれてきた堆積物で出来た平野のようである.

わずか1分ほどの走行らしいが,その列車位置の差が原因で脱線してしまったのかもしれない.地盤は大事.駅の位置の選定や路線の位置の選定も大事,ということかな.

#なお,首都圏や京阪神圏あるいは太平洋岸などでは,今回の脱線現場と同程度の地震リスクの箇所をかなり長距離にわたって新幹線の線路が走っている.

歩道橋から電停へ

あべの橋界隈の再開発.阪堺線もリニューアルされつつあるが,気になるのはこの電停.

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地下道は整備されるようだが,歩道橋からのアクセスが無さそう.一応,この完成図をよく見ると,歩道橋からのアクセス階段が書かれているようにも見える.

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もしかして,この小さな出っ張りがその準備工事???

 

阪堺電車あべの橋界隈の様子

大阪のあべの橋界隈(JRの駅は,天王寺,阪堺線の電停も天王寺駅前)で再開発が進んでいるが,阪堺電軌軌道の線路もリニューアルされつつある.

元々の電停は,こんな感じだが…

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(まだ出来ていないけど)こんな感じに.

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最も印象が変わるのは,やはり緑化軌道か

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ついに大阪にも緑化軌道がやってくるのか.

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元々の軌道の状態がこんな感じなので,その差は格段に大きい.

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さてさて,路面電車の軌道工事というのは滅多に見られないので,よく観察してみよう.緑化軌道の芝生は下の写真のような普通の線路の上にスポッとはめ込むような形で置かれているようだ.

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そんで,この軌道が作られる前はというと,整地された路盤.この上にインターロッキングを並べればそのまま歩道になりそうである.

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さらに,その整地された状態の前はというと,古い舗装の単なる道路.つまりこの状態から順に写真を上にたどって行くと,きれいな緑化軌道が出来上がるというわけだ.

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そんなに難しい工事でもないはずなので,もっと緑化軌道があってもいいなと思う.