ドイツのサールブリュッケンという都市のLRTのお話し.この都市のLRTも市内の軌道線と郊外の鉄道線が直通運転されるカールスルーエ方式が導入されているが,さらに一歩進んでいる.
中央駅から市街地を路面軌道で走り,市役所の前を超え…
市街地を抜けると,そこから先はドイツ鉄道の線路上を走ってゆく.
その先はそのまま国境を越え,終点はフランスのザルグミヌ市になっている.
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鉄道後進国ニッポン(ローカル電車もピッカピカ)
リニア新幹線整備の理由(名古屋-大阪間:混み具合編)
リニア新幹線の現行計画では,名古屋-大阪間を奈良経由で結ぶことになっており,結構大きな都市である京都をスルーすることになっている.リニア新幹線と既存の東海道新幹線の分担予想は,東京−大阪間全体で概ね半分程度とされているが,はて,ちょと待てよと思う.
この予測の内訳や計算方法等詳細については公表されていないが,例えばこういうことを前提にしてないだろうか?
- 京都発着の客は乗り換えが面倒なので,横浜や東京(品川)に行く場合も東海道新幹線を使い続ける
- 横浜発着の客は新横浜から東海道新幹線を使って西にゆく
- 山陽新幹線方面から来る客で名古屋までの客は東海道新幹線を必ず使う
1.について考えてみると…
S:京都→(のぞみ119分)→新横浜→(JR13分)→横浜:途中のロス込みで139分
L:京都→(のぞみ36分)→名古屋→(リニア40分)→品川→(JR16分):ロス込みで122分(17分早い)
S:京都→(のぞみ119分)→品川:134分
L:京都→(のぞみ36分)→名古屋→(リニア40分)→品川:ロス込みで91分(43分早い)
ということで,急ぐ人は横浜ですらリニア経由の方が早いので,大半の京都発着の人はリニアに乗り換えてしまいそう.そうすると,リニアの座席は新大阪-名古屋間で空席になりやすいということか?
次は2.について考えてみよう…
S:横浜→(JR11分)→新横浜→(のぞみ82分)→名古屋:途中のロス込みで107分
L:横浜→(JR16分)→品川→(リニア40分)→名古屋:途中のロス込みで71分(36分早い)
ということで,新横浜の次の駅の名古屋ですら東海道新幹線には乗りそうもない.
さらに3.については…
S:(新大阪以遠)→(のぞみ52分)→名古屋:52分
L:(新大阪以遠)→(リニア25分)→名古屋:途中のロス込みで40分(12分早い)
ということで,比較的近距離のはずが,リニアの方が早い.
時間だけで言えば,いずれもリニアの勝利.ただ,乗換1回あたり時間換算30分前後のロスと同程度という話もあるので,3.については新幹線乗り通しが標準かなぁ.大阪発着については,もちろんリニア一択.
そうすると見えてくるのは,全線開業時には「予想以上にリニア大人気!特に東京-名古屋間は席を確保しにくいPlatinumチケット!」という風景だが,その陰で,リニアの新大阪-名古屋間は割と空いているという感じだろうか? その空きは名古屋-新大阪間のリニア区間客で埋まるからいいんだろうか.
これを京都経由にするとどう変化するだろうか.京都から名古屋でリニアに乗り換える客の分,新大阪-名古屋間の空席は少なくなる一方で,名古屋-新大阪間の客の分が減る?…ちゃんと数字拾って計算しないと難しいなぁ.
まぁ,そんな難しいこと考えなくても,現状の東海道新幹線はピーク時でも無い限り毎時片道9本でリニアの片道本数と同じ.座席は普通車5列がリニアで4列になるが,どうせ「B席」はピーク時間帯を除いて空いていることが多いので,京都経由でも名古屋-大阪間は大半の時間帯は問題なし(現状の東海道新幹線と大差なし).
リニアの品川-名古屋間については,京都を通ろうが奈良を通ろうがPlatinumチケットということになるだろうか.