先日の「寄ってる?」の続きである.
パンタグラフが片側に寄っているチューリヒの電車が地下線を走るとこんな感じ.
天井の剛体架線のうち,壁側の方で偏ったパンタグラフが集電している.(暗部を確認するために色がおかしいのはご容赦を.)
後ろ側にまわると,こんな感じ.
剛体架線が壁側と中央の2つ準備されている.
中央と壁側とで,供給する電気の種類を変えることが可能なようである.
なお,元画像はこちら.
先日の「寄ってる?」の続きである.
パンタグラフが片側に寄っているチューリヒの電車が地下線を走るとこんな感じ.
天井の剛体架線のうち,壁側の方で偏ったパンタグラフが集電している.(暗部を確認するために色がおかしいのはご容赦を.)
後ろ側にまわると,こんな感じ.
剛体架線が壁側と中央の2つ準備されている.
中央と壁側とで,供給する電気の種類を変えることが可能なようである.
なお,元画像はこちら.
レールのクリップ留めというと,昨今のパンドロールあたりを思い浮かべるが,中にはこんな変わったクリップ留めもある.
木製のマクラギに,特殊な金具を打ち込んで,その金具の一部を曲げてクリップ代わりにしてレールを固定しているのかな?
使用箇所はこんなところ.
行き止まり式の駅の線路.必ず低速運転するので,こういった簡易なタイプでも問題ない,ということだろうな.
(ドイツ シュツットガルト中央駅)
ドイツ版新幹線といわれるICE.日本の新幹線なら駅に着けば車掌がスイッチ操作で一斉にドアを開けてくれるが,ICEは半自動である.
ドア横にはボタンが付いており,駅に着いたら自分でボタンを押して開ける.出発時は車掌の操作で一斉に閉じる.
車両の外側にもボタンが付いており,降りる人がいなくても,ホーム上の人はボタンを押せばドアが開く.
下の写真のドア横に上の写真とほぼ同じボタンが付いている.
市内を走るトラムの電車とほぼ同じシステムだね.
日本のようにどの駅でも大なり小なり乗降客がいるような路線だと,このような押しボタンシステムはあまり意味がないが,ICEは時として閑散路線に1日数本だけ直通するようなこともあり,小駅では車内保温などに有利かな.
学研都市線こと片町線.6/26の午後9時頃に「車両トラブル」で停まってしまった.故障が直らず,線路上で客を降ろして後続電車に押してもらって長尾駅方向に移動.
これがその故障車である.先頭の4両の室内灯が消えており,これが当該編成の模様.その後ろの3両は室内灯が点いている.
踏切ごとに警笛を鳴らし,かなりゆっくり通過して行く.
室内灯の消えた4両の後ろに3両.この前7両が故障した電車.
その後ろに室内灯の点いた7両が続く.これが後押ししている電車.
全部で14両編成.この路線では見たことの無い長さだね.
午前2時半頃の光景.
このあと,10分おきくらいに長尾方面に電車が走っていった.午前3時頃までは観察してみたが,さすがに眠いのでそこまで.たぶん,押されていった故障した電車は,ふたたび押されて放出の電車の車庫に戻ったのではないかと思うが,さすがにそこまでは確認できず.
さて,以前指摘したお話を思い出してみよう.最近,JRの電車の車内では球の切れた室内灯が多くなったという話をした.小さなトラブルが数多く発生するような状況下では,いつか大きなトラブルが起きる.
そして大きなトラブルが,また頻発するようだと,より大きなトラブルが起きる.学研都市線のトラブルは4日連続らしいが,大丈夫かしら,この電車.
#「非常ブレーキが誤作動」などという情報があるようだが,編成に引き通されているブレーキ管から空気が漏れて緩解しなくなったのかしら(故障列車がゆっくり通過する際にも,なにやら空気が抜ける音がしていたような気がする).とすると,ブレーキ系統のかなり基本的な整備不良なんだが…大丈夫かしら,この電車.
#その後,原因が公表されたが,雨水侵入による電気配線のショートらしい.それはそれで,大丈夫かしら,と思うわけだが.
アウグスブルグ市街にある交通広場.中心繁華街では無いが,トラムやバスなど,いろんな路線が集まっており,ややこしい.
上の見取り図の右上から図の中心方向を見た感じ.
ちょっと引いてみる.自動車交通を禁止にしているわけでは無いので,車道もすぐ側にある.
中心がわから最初の見取り図の右上を見るとこんな感じ.右奥が中心繁華街になる.
見取り図の中心の三角形の広場の内側は売店や券売所になっている.日本の路面停留所には,路上営業の規制が厳しいせいかこういった店舗類は少ないが,欧州の大きなバス停・電停にはこういった施設が多い.
再び,見取り図右上から中心方向.
電停にはバスも発着するので,中心街へはこれに乗ってもOK.
日本の路面軌道はバスと共用のところはほとんど無い(もしかして皆無?)が,客の利便を考えれば,こういうタイプの方が非常に便利である.
ドイツにも新幹線のような高速専用線は存在する.ところが,全国的にICEのサービスを展開している割には高速新線は非常に少ない.
その理由は在来線改良にある.
元々200km/h近くで走行できる路線が多いため,ちっと改良するだけで300km/h運転は無理だけれども,200km/h台の運転は簡単にできてしまう.
そんなわけで,結構あちこちで線路改良工事を見ることができる.
これは,ミュンヘン-アウグスブルグ間の区間.ここは線増で遅い列車と早い列車の線路を分離しているように見える.
線路自体はほとんど真っ直ぐなので,緩急分離するだけで十分高速運転対応の路線になりそうだ.
もちろん,信号システム等は高速運転用のものが導入されていると思う.
駅はというと,構造が複雑で建設費が高価なため,そのまま使い続けていることが多い.
日本では,「高速鉄道=高架の高速新線」になっているが,いろいろと創意工夫の余地はあると思う.現時点では,知恵が足りないかも.