新函館北斗駅付近探訪した時の話の続き.
駅から概ね線路に沿って南下すると,あった,あった.線路予定地を表す杭.
木古内方面はこっちの方向.
逆方向.左はしにくいが写っており,右端奧に駅が写っている.
再び,木古内方向.何か工事しているぞ.
「北の大地に新幹線」?
つづく.
ほーらね.予想通り.言わんこっちゃない.
昔から知的財産に関する意識の薄い自治体などが,コンサルタントにプロポーザルをつくらせるだけつくらせて,実際の発注を単なる価格の安いところにしてしまって,アイデアを盗まれるというケースは良くあったが,これはその国際版だな.
こういうことを防止したいのなら,肝心な部分の手の内は見せないようにしておいて,他国のシステムでは実現できないようなプロポーザルを書いておくこと,ですね.
日本の新幹線では実現できるが,中国の高速鉄道車両では実現できないこと,それを考えて計画に盛り込んでおくこと.でないと,こういうことはまだまだ続く.
中国でできなくて,日本でできそうなことは,ハードウェアではなくて,メンテナンスのノウハウとか,人材育成あたりかな.
かなりマニアックなお話.
地下鉄を掘るとき,深いところなら山のトンネルと同じような丸いトンネルになるが,地表から浅いトンネルの場合は,四角い箱形のトンネルになる.
なぜそうなるかというと,地上から電車が走れるだけの大きな溝を掘り,コンクリートで溝の底と側壁を作ったらフタをして表面を舗装して道路にしてしまって終わり,という工法になる.そんなわけで,四角い形になる.
この写真は,地下鉄ではなくて地下高速道路の建設現場だが,同じ方法なので,写真の上の方の地上は道路である.そして,その下で大きな溝が掘られている.
さて,もしもその四角いトンネルを外側から見ると…四角いコンクリートの塊.実は,別の地下通路が露出したものがこの写真.
下側に潜ると…つまり,開削工法で高速道路を作ろうとしたら,そこには別の開削工法で作った地下鉄状の線路があったので,仮支えしながらその下を掘っているところ,という状態である.
この「地下鉄状の線路」は正確には地下鉄ではなくて,地下を走る工場間の物資運搬トロッコ線とのこと.大きな工場にはそんな秘密の貨物線があるということも驚きである.時々,ゴロゴロという何かが走っている音がする.
「質より量」と言い切ってしまうドイツのカールスルーエのトラム.さすがに量が多すぎてトラムの渋滞が問題になり,地下化することになった.この光景ももうすぐ見納めになる.
市内中心街は工事のまっただ中で,日本の土地区画整理なら曳家という方法で建物を移動させますが,ここドイツでは…
おおおおぉぉ…すごいことやってる.カナダで小さな家をトラックで運んでいるのは見たことがあるが,クレーンだ.ん?
なんだ,これは??? 家に根っこが…
この工事現場の角を曲がったところには…ん?
どうやら,殺風景になりがちな工事を楽しくやり過ごしてもらえる工夫,アートのようである.
日本の工事現場も昨今は「○○の工事をしています」という看板を掲げたり,遮壁の一部を透明にしたりしている努力をしているが,こういった工夫もありなのかもしれない.
夜には明かりも灯ります.