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米国だに・すら・さえバリアフリー

米国すらLRTを導入して,ちゃんとバリアフリーに配慮するご時世である.

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これなら,いちいち係員呼んで板を渡さなくても,車イス,ベビーカー,足があまり上がらないご老人等々,心配なく乗降できる.

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欧州の話ではない.クルマ社会の権化,米国のお話である.

DSCN3882(米国ポートランド)

UNION PACIFICの貨物列車

脱線ポイントの近くで待っていると,来た来た.

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通過に要した時間,約10分.機関車3両+貨車70両.まぁ,短めだな.

Canadian Pacificとか,CN (= Canadian National)の文字が書かれた貨車があったり,積み荷が木材の貨車が多かったのでカナダから来た貨物列車かな.

CALTRAIN

Caltrainという鉄道線がある.Calforniaの列車なので,そう呼ぶのだろう.

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ガラス張りの駅は頭端式のホームを持っており,各入り口には出発時刻と列車種別を示す色印つきのプレートが出ている.面白い光景だが,これだけしか列車が出発していないということでもある.

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列車はフルダブルデッカーで,向こう側に機関車が付く.一番手前は運転席付きの制御客車である.

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とにかく背が高く,日本では建築限界にすぐに引っかかりそうなレベルである.貨物列車でコンテナを発てに2つ積み上げるような国なのでできるワザである.バリアフリーのことはほとんど何も考えていなさそう.

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坂を登るのはケーブルカーだけじゃないョ

サンフランシスコは坂のまち.ケーブルカーが有名だが,坂を登るのはケーブルカーだけではない.

DSCN3517だが,さすがに坂を正攻法で登るほどの登坂力は無いので,坂を横に迂回しながら登る.

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線路を見ると,途中で踊り場のように見えているが…本当に踊り場である.

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ぐいぐい登ってゆく.

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右へ,左へ.

DSCN3494これ,ブレーキが壊れると悲惨だよね.

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そして,坂の上へ.

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LRTと路面電車の違いは,街づくり以外にもこの辺の基本性能の差も大きい.

BARTの沈埋トンネル

サンフランシスコに走っている「BART」という鉄道,例の券売機の使いにくい鉄道である.

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比較的高速運転しているが,第三軌条式の地下鉄である.

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この高速地下鉄BARTは,サンフランシスコ市街だけでなく,海峡を渡って対岸の郊外まで続いている.地図上は下の写真の長い橋に沿って敷設されているが,BART用の橋はなく,海底トンネルで結ばれている.そんなわけで,海底トンネル通過中は数分間トンネルを走り続ける.(写真左の陸は島であり,対岸は奥の方に小さく写っている建物のあたりである.)

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場所はここですね.大きな地図はこちら.

この海底トンネル,日本の青函トンネルや関門トンネルとは違い,沈埋トンネルである.結構長いトンネルでも沈埋トンネルで建設できるということのようで,日本でももっと活用されてもいいのではと思う.(長大トンネルは無理だけど)

米国だに・すら・さえLRT

サンフランシスコの「地下鉄」.

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妙にパンタグラフが大きいが「地下鉄」というよりは路面電車が地下線に乗り入れたような形態である.

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諸量が小さい以外は,地下鉄として機能している.

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そして,長いトンネルを抜けて郊外に出ると,そこは路面電車である.

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米国だに路面電車を活用しているというのに,日本は何をしているんだろうか.乗り遅れてますよ.

青信号につき1台だけ

米国の高速道路の入り口である.日本のように料金所があるわけではないが,代わりに信号機が付いている.

信号機には「青信号につき1台だけ」と注意書きがあり,左の標識には「赤信号の時にはここで停まれ」とある.

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前方の高速道路が渋滞しないようにするための流入制御であるが,見たところ渋滞そのものはまだ発生していないようである.

日本でも都市高速の入り口でランプ閉鎖によって流入規制をしていることがあるが,日本の場合はそういうときには,たいてい渋滞がひどくなっている.

この信号機では渋滞しないように制御しているようである.

…だが,よく考えてみると,道路というのはみんなが使おうとすればするほど不便になる交通システムである.こう言うのも何だが,人口密集地域には向いていない,田舎向けの交通システムである.使う人が増えると利便性のブレーキがかかるネガフィードバックつきの交通システムである.

ここ20年,30年,日本でも高速道路を作りまくってきたが,未だ高速道路によって地域発展を遂げ,(IC附近だけ多少の賑わいはできたかもしれないが)疎な状態を脱したなどという話は聞いたことがない.

そして最近になって,あちこちで新幹線整備をという声が大きくなってきつつある.高速道路と空港だけではダメだということに気づき始めた地域が多いということだろうか.

路面ケーブルカー

「路面ケーブルカー」と書くと何のことかわからないが,何のことは無い,サンフランシスコのケーブルカーである.

動力がケーブルであることを横に置いておけば,一種の路面電車である.観光資源になっていることで有名.

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なんで,路面電車じゃ無いかというと,今さら説明するまでも無いが,これじゃぁ,さすがに登坂能力の高いLRTでも無理.

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ケーブルカーに乗るほどでもないので,徒歩でホテルまで歩くと…

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ひぃぃぃぃ.きつい.乗れば良かったかも.

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軌道敷に「KEEP OUT」と書いてあるので,日本風に言い換えるなら軌道敷内乗り入れ禁止である.

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レトロ風車両になっているが,今風の居住性良好な車両にすると,立派な都市交通機関になると思う.が,しかし,米国人にはそういう発想は無い模様.

世界最難関級の券売機

サンフランシスコの空港から市街まではBARTという鉄道に乗る.

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この鉄道の券売機がくせ者であった.見かけは特に異常なし.

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画面どアップ.

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どやって使うんだ? とりあえず日本式に現金を入れてみるが,中心街までの切符はどうやったら発券されるのかわからない.どうやらテンキーで額を入力する方式のようではある.しかし,なかなか思うような切符を発券できるような状態にならない.試行錯誤してわかったその結果は…

…テンキーで「おつりの額を入力する」であった.

上の画面をよく見ると,「Max Change $4.95(=おつりは$4.95まで)」と書いてある.こんなところにヒントがあるとは.

わかんねぇよ.

#さらにその後,切符はチャージ式であることがわかった.