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U社あるある

アメリカの航空機で,アジア系のお医者さんが引きずり降ろされた件が話題になっているが,あぁ,やっぱりそういう体質なのねぇ,と思う今日この頃.

10年経過しても,社風は変わらないようである.

なお,新幹線の場合は,席が無いということはあっても,引きずりおろされたという話は聞いたことは無い.

 

続・トランプ「アメ車買え」

デジャブ感満載の「アメ車買え」というお言葉,そういえば前回の「アメ車買え」の後には,自動車そのものに関する圧力もさることながら,「日米構造協議」なるものの名の下に,公共事業430兆円,さらに積み増して結局は630兆円の実施が決められたんだったっけか?

630兆(実際にはそんなに使ってないが)のうち,交通インフラ投資は道路ばかりで鉄道投資が認められず,「アメ車買え」と対を為すものだったのかなと.

どうも新大統領は状況を正確に理解して無さそうなので,再びデジャブ感満載の事態に陥らなければいいんだけどね.

トランプ「アメ車買え」

ま〜た言ってるよ.

良い製品なら日本人でも買うだろうが,まともに現地ローカライズした製品が投入できてない以上,誰が買うねん,アメ車.

ちなみに,iPhoneは日本人大好きだよぉ>トランプ殿.(あぁ,そういえば,あれはカリフォルニア製の振りして実は上海製だっけ)

20年近く前にフォードのコンターGLに1年ほど乗ったことがあるが,渋滞の無い空いたまっすぐな道路を走るなら概ね快適.燃費は並み.

買ったときには,(カナダで)その辺走ってるクルマと比べて同程度か小さい方だと思ってました.帰国するまでは.でもこれって,日本車でいうとクラウン程度のサイズなんだよねぇ.

そういえば,クライスラーがネオンとかいう自称小型車を開発して「これで日本車は駆逐だ」とか息巻いてたっけ.ネオンもレンタカーで運転したことがあるんだけど,アクセルが「ON/OFF」という動作しかできないに近いフィーリングで,こりゃぁ売れないわ,という印象だったかな.

とりあえず,フォードのフェスティバと軽四トラックの再参入から始めたら?
(そういえば,あれも中味はマツダだったっけ)

 

TPPと新幹線

TPP参加で鉄道車両や鉄道システムが売りやすくなるぞ,なんていう幸せ回路が働いている最中かもしれないがこういうシナリオもあるかも.

TPP参加に伴い,外国企業(特に米国)が日本国内で自由に事業ができるようになるとしよう.

そうしたとき,「おや,日本の新幹線事業は公設民営じゃないか.オレにも事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

ついでに,「おや,日本の昔からの新幹線事業は地域独占させて特定企業が儲けているじゃないか.強制的に上下分離させて「上」に事業参入させろ」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

前者はヨーロッパでは当たり前.

後者も電力事業の発送電分離や,NTT独占だった電話事業の市外通話で事例があり,ネットワーク産業では珍しくない.むしろ鉄道事業は珍しい方.

「技術的な問題が…」と言ったところで「汎用的なシステムを導入していないのは障壁だ.ウチのシステムこそ汎用システムだからこれに変更しろ!」とか,「現行技術の公開・解放をしろ!」と言ってくるんじゃないかと想像してみる.

拒否したら「不公平な商慣行を許している国が悪い」とISDS条項発動で揉めるんじゃないかと想像してみる.

株主総会を開いて対抗策を審議しようとしたら,すでに株主の多くが日本の方ではなくて,方針に賛同してくれない事態に陥ってしまったりなんかする…と想像してみる.

ウチの事業は関係ない,などと「正常性バイアス」に浸って手を打っていないと,たいへんなことになるかも…と想像してみる.

#まぁ,TPPに米国が乗ってくるのかという話もあるが.

 

TPPと鉄道

TPP参加で貿易が盛んになると,農業等は大変になると言うが運輸部門はどうだろうか.

一応,輸送されるものが多くなるので,貨物輸送は盛んになりそうである.

一方で旅客部門は?

投資がしやすくなるので,資産の割には株価が安いといわれている日本の鉄道会社は,片っ端から株式が買われまくって,資産を切り売りされて…という可能性が無いではない.西武鉄道が(あまり事業に理解のない株主で)大変なんだったっけ?

それから,無いとは思うが,整備新幹線は公設民営なので「どうして特定の会社に国は便宜を図っているんだ.オレにも高速鉄道事業させろ」と言ってきて,新幹線事業に外国の会社が参入してきて,LCCの新幹線版みたいなのを走らせようとするかもしれない.

もちろん,整備新幹線以前の既設新幹線も安泰では無いかもしれない.「独占事業だ! おかしい!」などと言われてしまう可能性無きにしもあらず.通信事業を見てみるといい.電話事業は元々NTTの独占だったが,「末端部分の電話線使わせろ」によって,あっという間に各社参入した.将来的には技術基準さえ合っていれば第三者への事業参入を認めざるを得なくなる可能性もある.

電力会社も発送電分離されてしまうが,鉄道会社も将来的にはインフラ部分と運行部分を半強制的に分離させられて,運営部分は多数の事業者が乱立する状況という未来が無いではない.欧州では一部ではそういう様相を見せ始めている.

 

米国だに・すら・さえ優先信号

米国の街路に併設されたLRT路線.普段は信号機が「−」になっていて,赤相当の表示.

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電車が通過するのにあわせて「|」に変わり,青相当の進行になる.

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かくして,米国ですらLRTの優先信号が導入され,信号で停止することなくLRTは走り去って行く.もちろん,日本のPTPSのようなマイルドさはなく,かなり「ストロング」である.

米国だに・すら・さえパーク&ライド

クルマ社会の権化,米国でさえ,LRTが導入され,そして,郊外の駅にはこういった設備がある.

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駐車場である.ここに車を駐めて,市街地へは電車でね,ということ.

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米国でさえそうなのに,どうしてできない日本のLRT.

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米国だに・すら・さえ都市の水平エレベータ

高層ビルにはエレベータはつきもの.階段ではとても昇れない.だからといって,エレベータに乗る際にいちいち料金を取るなんて話は聞いたことがない.(除く,観光用展望台行き)

じゃぁ,都市の市街地はどうだという話.移動に手間がかかるなら,市街地の装置としてLRTを導入してタダで移動者を乗せてしまえという話.実際にやっている都市はいくつかあり,米国ポートランドはその一つだった.

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中心街をクルクルと回る路線は原則無料で乗降できた.「原則」というのは,厳密には路線の一部が有料区間で,大半は無料区間だったということ.

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大学の構内にも乗り入れており,この写真は有名な構図.

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一部有料区間があったので,券売機が車内にあったが,当時は誰もチケットを買っている気配がない.

DSCN4526それが影響したのかどうだかわからないが,現在は有料化されるとともに,路線網がさらに広がっている模様.

米国だに・すら・さえ自家用車進入禁止

いわゆるトランジットモールというやつがある.国によっては別の呼び方をすることも多いが,自家用車の進入を禁止して公共交通と歩行者しか進入できない街路のことである.

沿道の商店をハシゴするように自由自在に歩行者が横断しているわけではないが,下の写真は上の定義にあてはまる.

DSCN3783この坂道も.

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クルマ社会の権化,米国でさえ,どこでもここでも自動車を通過させているわけではなくTPOを考えたコントロールがされている.