月別アーカイブ: 2015年3月

線路切替えなので振替えられてみた(新線は仮線編)

3/28に区間運休させて線路切り替えを行った放出-京橋間に乗ってみた.

今日は平日昼間なので,カメラオジサンはいなくて,正真正銘のカメラ小僧であるが,こちらも物見遊山の見物なので,人のことをとやかく言える筋合いではない(学外の会議への移動途中です.念のため).

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先週まで走っていたのは左側の島式のホームの左側であるが,この島式のホーム,ずいぶん昔から線路が1線しかないのに島式で設計施工されていた.今回,ようやく本来の使い方がされるようになるわけだが,実に気の長い話である.

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片町線用のもう一線については,ただいま準備中といったところだが,鴫野駅を住道方に出るとすぐに上り勾配になるような設計になっており,この先でおおさか東線用の線路をまたぐようだ.

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京橋方向に出ると,例の分岐器を通過するが,この分岐器で分かれた線路はいずれ使わなくなると思うので,下の写真の左への線路は新線だが仮線なのかも.

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この先,新しい鉄橋を渡るが,複線用の鉄橋なのに右側を走っている.つまり,この新線もまた仮線のようである.

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鉄橋を過ぎて,勾配を下りながらカーブを通過するが,ここは軌きょうの上に土のうが積まれていた箇所のはず.どういう工事したんだろ.

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ここから先は,既設線路に接続.新線だが仮線ぽい箇所があるので,(運休までして実施するかどうかはともかく)この先も何度か線路を切り替えるんだろう.こりゃぁ大変だな.

線路切替えなので振替えられてみた(振替輸送編)

さて,大阪市内で本屋に行ったりなんかして用事を済ませ,わざわざ振り替え輸送の時間帯に帰路についてみた.

北新地駅の電光掲示…あぁあ,宝塚方面で人身事故があったようで,遅れている.想像するに,現場は非常時の訓練のような状態かも…

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片町線区間ではたまに発生するが,地下線区間では大変珍しい「快速京橋行」.側面も「東西線経由」入り.

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京橋到着後は,入替信号機を使って引き上げ線へ.普段の京橋止めの列車とは逆方向なので,珍しい.

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ここから先は,環状線で森ノ宮,地下鉄で高井田,おおさか東線で放出という経路で迂回する.要所要所で巨大なカードを持った案内係の方が誘導するが,京橋駅での「本日の学研都市線の運転は終了しました」の声に「ええぇぇぇ…」という悲鳴に似た反応も.

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地下鉄に乗る前に振り替え輸送票をもらって…降車駅で回収.

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おおさか東線に1駅間だけ乗って,放出着.

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そこから臨時ダイヤの学研都市線で東方面へ.

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放出西側の引き上げ線を使って折り返す学研都市線の列車あり,いったん電車区に引き上げてから出庫してくる列車あり,急遽行き先を変更する列車あり,大変そうである.

普段よりも終電の時刻が1時間ほど遅く設定されており,午前1時半過ぎに長尾に着く列車が走って行って,臨時輸送体制は無事(?)終了.お疲れ様です.

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次は5月らしい.

線路切替えなので振替えられてみた(鴫野駅編)

JR学研都市線の放出-京橋間で大規模な線路切り替え工事があるので,3/28(土)の夕方以降,終電まで区間運休である.ということで,切り替えられる前に旧線を乗ってみて,運休になったらわざわざ振り替え輸送されてみることにした.(暇人か,と言われれば,そうかもしれない)

今回の切り替え工事は,鴫野駅の南側ホームのこの線路を,新しく出来たホーム側の線路に移設する工事のようである.同じようなことを考える人は多いので,鴫野駅のホームはカメラ小僧(というか,カメラオジサン)だらけである.鴫野駅のホーム上でこの工事現場担当の知り合いの方とすれ違ったような気がするが…気のせい?

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工事が大がかりな原因の一つは,この分岐器関係かな? 最終的には貨物列車はおおさか東線だけを走ることになると思うので,片町線上のこの分岐器は不要になると思うが,東線が完成していないので,貨物専用の分岐器も仮に設置しなければならない,ということかな.

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ここ(↑)で分かれて,現在線のこの分岐器(↓)を取っ払って,現在の渡り線につなぐのかな.大変そう.

IMG_1020そして,新線は新しく架けられた橋を渡って,現在線に合流.この部分も一夜にして切り替え.

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よく見ると,黒い土のうのようなものの下に,組み立てた軌道(軌きょう)が既に置かれているように見えるが,これはどういうことだ?????

沖縄の鉄軌道

沖縄の鉄軌道というと,これかな.ゆいレールこと沖縄都市モノレール.那覇空港から市街まで.長距離走っているような錯覚になるが,曲がりくねっているので,実は直線距離は大した距離ではなかったりする.

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終点の首里駅のその先の本当の終点.延伸計画があるが,まだ実施に移ったという話は聞かない.

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元々,沖縄にはいくつかの軽便鉄道があったが,無くなってしまった.モノレールを延伸したり,通常の鉄道として建設したり,路面電車として建設したりetc…幾つも案があるのだが,まだ実現していない.

DSCN4552沖縄以外の場合では,都市交通整備をする際には(補助金システムは様々あるが)概ね半分程度が公費から出てくるようになっている.一方,沖縄については地元負担が10%程度で済むような補助金システムになっているようで,実は建設のハードルはかなり低い.

沖縄というと小さな島のように思う人も多いかもしれないが,実際に行ってみると細長いので結構な距離がある.現在は自家用車かバスに頼らざるをえないので,特に那覇都市圏で渋滞にかかってしまうことも少なくない.便利な交通システムの沖縄への導入はいつかな?

ちょっと前にはもうすぐ実現しそう…なんて聞いたような気がするが,今はいろいろ揉めてるのでもうちょっと先になりそうかな.

京阪神JRの色使いが破綻している件-その後

京阪神のJR線の色使いが破綻している件について,ちょっと前に書いたが,3/14にダイヤ改正があった後,ちょっと色使いの方針が変わったようである.

以前は,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしていながらもどういう方針なのかイマイチわかりにくかった.

先日のこのコラムで「乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが」と書いたが,どうやらその方針になったようである.

ただし,確認したのは片町線,いやもとい,学研都市線だけなので他路線がどうなっているのかはよくわからない.

従前の電車側面の行き先表示部分の列車種別下のアクセントカラーは…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷普通松井山手

最近は…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷,普通松井山手

ということで,若干改善した.ただ,学研都市線内の駅が行き先の場合は全てピンク色なのだが,駅名標のカラーは若草色のままでピンクではないのだが.

#鴫野駅の新しいホームの駅名標がピンク系になっているので,そのうち全駅ピンク系に変更するのかな.

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名古屋都市圏は変わった乗り物の宝庫か?

名古屋都市圏は自動車社会であるとともに,公共交通に関しては変わった乗り物の宝庫である.

  1. ピーチライナー
  2. 基幹バスシステム
  3. ガイドウェイバス
  4. 連節バス(長〜いバス)
  5. リニモ

これだけいろいろあるのは,好意的解釈をするなら自動車社会に対して様々な対抗策を試してきた結果であるといえよう.悪意ある解釈をするなら,結構行き当たりばったり,都市交通システムの実験場と化しているといえよう.

今回は「リニモ」である.元々は日本航空が空港アクセス用交通機関としてHSSTの名前で開発していたものである.今や航空会社がわざわざ交通機関を開発するような力量はないが,当時はそれだけの力があり,そして航空路の泣き所が空港アクセスであることをよく知っていたともいえる.

低速タイプと高速タイプがあったかと思うが,リニモとして実用化されたのは前者である.

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JRマグレブが超電導磁石による反発式であるのに対し,HSSTは常電導磁石による吸引式である.上海リニアと基本的には同じ方式であり,軌道が鉄製である.

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勾配には強いと言えば強いが,鉄輪式リニアも勾配には強く,特段アドバンテージがあるかというと,そうでもなかったかも.

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機械ものとしては面白いが,汎用性があるわけではなく,結局ここだけ.

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地下鉄東山線延ばしておいた方が喜ばれたかも

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海外にも売れたという話は聞かないので,万博の展示物以上の何物でもなかったか.

懐かしのピーチライナー

古いフォルダをほじくっていたら,ピーチライナーの写真が出てきたので見てみよう.

まずは,小牧駅.列車の運転席が片側にしかないタイプなので,折り返しはループ線をぐるっと回る.しかし,土地の狭い日本では残念ながらインフラのコストアップの要因でもある.

DSCN3626小牧駅の発車時刻表.減便のためだろうか,中途半端な運行間隔で,覚えにくい上に実際にも使いにくい.

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一見電車風の,ゴムタイヤの新交通システム.この手の不思議な乗り物,最近は導入が減ったが,お役人様が好き好んで導入したがる.背景には補助金システムが関係している.高架式のレールタイプの軽量鉄道システム(ドックランズ・ライト・レールのようなシステム)の方がいいと思うのだが,補助金が対応していないのが悲しいところ.

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ここは中央案内式.開発メーカーによって互換性のない様々なシステムが存在しており,規格化すればコストダウンしやすく,普及させやすい上に後々の維持コストも下がったのになと思うが,今さら,である.

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終点の桃花台は高速道路沿いであり,クルマ好きのナゴヤンがわざわざ電車を乗り継いで名古屋都心に行くかというと,怪しいところ.ナゴヤンは,栄であってもクルマで乗り付けたがる(←日々の観察結果である).

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終点もループ付.ここは延伸対応の準備工事済み.もちろん,使われず仕舞いで廃線.

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車両は日本車輌製の模様.

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でも,車内には三菱重工のプレートが…

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もうちょっと汎用性のあるシステム作ろうよ.利益を囲い込んでいるつもりかもしれないけれど,結局普及しないんだよね.普及しないから儲けにならない.

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大阪府市統合+道州制=地図に残るは「大阪駅」のみ?

平成の大合併を始め,行政の統廃合の際にはその中味はともかく,新しく出来る街の名前が何になるのかは住民の重大な関心事である.時には合併等の中味の話が決着しているにもかかわらず,新名称の議論がこじれてご破算になるケースも少なくない.

さて,大阪府市統合(大阪都構想)の件であるが,市長が吠えまくっているのが原因かどうかすらわからないが,在阪マスコミは構想の中味についての独自検証は全くしないようである.そればかりか,事実関係の報道すら最小限の状況である.

結果として,”中味がわからない”というアンケート結果が,各局各紙そろいもそろって70%前後になるような状況であり,マスコミの機能不全甚だしい.(大阪市長は一部新聞のアンケートの設定が悪いといっているようだが,各局各紙のアンケート結果の違いが[賛否を含めて]ほとんどないことから,聞き方の問題ではなく,本当に市民がわかっていないと思って行動した方が良いだろう)

そういえば,2011年の大震災直後の原発関連の報道については,マスコミの隠し事が多そうと漠然と感じていたが,数年経って明確になった.玉石混交だったものの,ネットの情報には正しい情報がかなり含まれていた.今回も「大人の事情」で報道しないということかしら.マスコミ勤めの友人の話では,東京のマスコミには政治部と社会部が存在するが,大阪には政治部が無くて社会部しか存在しないので,報道能力そのものに差があるということらしいが,それで良いのか?

さて,地名の話に戻すと,府市統合時に「大阪市」の名前が地図から消えるが,これに関しては「大阪府」が残るし,新区名に続けて旧区名を続けることで,地域のアイデンティティーは保持する方針のようである.これは平成の市町村大合併においても,○○郡△△町[大字◇◇]と××市が合併した後,旧△△町の新地区名を××市△△町◇◇などと標記することで地域のアイデンティティーの問題を解決していることと,基本的には同じ方針だ.(実際には,消滅した町の住民および出身者は,寂しい思いをしているが…)

例えば昔一時期住んでいた住所だとこういうことか.

  • 大阪市淀川区西宮原→大阪府北区淀川西宮原

「都構想」だけの場合は,これで大阪のアイデンティティの問題は解決するわけだが,大阪の話とは別に全国的には道州制の話がある.いわば,平成の大合併の都道府県版である.新しくできる州の名前は決まっていないが,近畿一円が合併するとした場合には「大阪州」はかなり難しい.経ヶ岬から潮岬まで大阪というのはあまりにも無理があるので,関西州とか近畿州とかそういった名前になる可能性が高いのではないだろうか.

そうすると,京都や神戸のような政令指定都市では例えば…

  • 京都府京都市左京区北白川→関西州京都市左京区北白川 

ということで,元の都市名が残るけれども,都構想を実施してしまった大阪については,例えば…

  • 大阪市淀川区西宮原→大阪府北区淀川西宮原→関西州北区淀川西宮原

おぉおおお…大阪が消えた.

ということは,大阪府市統合+道州制の後で地図上に「大阪」が残るのは大阪駅と新大阪駅くらいなもので,地名としては消滅するわけか.あとは東大阪市の位置から想像するしかなくなるのか…?

#九州の「博多」は駅名で残る地名の一つだが,こちらは福岡市の区の一つとして存続している.
#そういえば,「与野市」って,地図上から消えたよね.
#私のような「新住民」には,「まぁしょうがないかな」で済まされる問題かもしれないが,大阪生まれの大阪育ちの人には耐え難いレベルかも.たぶん,そこまで気づいていない人多そう.

北陸新幹線のバージョンアップ

北陸新幹線は,この先,金沢から福井方面に延伸されて敦賀までは約8年後に開業する.ルートはまだ決まっていないが,最終的には大阪に達する.

一方,速度については整備新幹線の最高速度は260km/hと法律に書かれてしまっているので,一応それにあわせて律儀に260km/h運転されているが,整備新幹線の基本的な線形は山陽新幹線などと同じく,半径4000メートルの曲線で構成されている.勾配は山陽新幹線などの15‰程度よりずいぶん急な30‰が採用されているが運転速度のネックになりやすいのは曲線である.

つまり,(一部の急勾配などを除き)北陸新幹線は山陽新幹線なみの速度(つまり300km/h)まで将来的にバージョンアップできるだけの基礎的な設計がされているとも言える.

山陽新幹線については実現はしなかったが,320km/h以上での運転が構想されていた時期もあることから,北陸新幹線についても320km/h運転というのはあながち夢物語ではない.

なお,この手の話をすると「北陸新幹線用車両は急勾配対応なので…」という話が出やすいが,ドイツのICE用の最近の高速新線では40‰の勾配に対応しながら300km/h運転しているところもあるので,それ用の車両を車両メーカに発注すればいいだけではないだろうかと思う.

#関係法令の改正,保安装置のバージョンアップ,架線設備の更新……が必要かな

PORTRAM複線化準備中

PORTRAMこと富山ライトレール.全線単線だが(知っている人は知っているが)部分複線化の準備工事が行われている.

下の写真は旧富山港線の線路と街路のジャンクションになっている「奥田中学校前」である.

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その駅の富山駅方にはナゾの分岐器がある.安全側線? いえいえ,向きが逆なので安全側線にはなりません.

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街路側から見るとこんな感じ.

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このナゾの分岐器は将来の複線化のために準備されたもので,下の写真の街路の左側方向に道路拡幅が実現した際にはこの区間が複線化されることになっている.実現した場合には,現行の経路は奥田中学校前で富山駅方に折り返し出来るようにもなる.

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複線化区間はそう長くは無く,八田橋の手前で単線に戻ってしまう.この分岐器も複線化の準備工事.

P1010208そこから先は,富山駅の高架下の電停まで残念ながら単線オンリーである.直接的に増便に結びつくような施設ではないが,ダイヤが乱れたときなどには威力を発揮するはず.

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