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リニアの開業予定年次に見る全線早期開業のポイント

リニアこと中央新幹線が東京-名古屋間に開業するのが2027年の予定.大阪まで開業するのは2045年の予定.

18年遅れる原因が京都がゴネているからだ,などと揶揄されることも少なくないが,それは的を射ていない.

話は簡単である.金の問題である.

今から28年前の1987年,JRが発足した当時の新幹線は国の資産だった.毎年賃借料を払って施設を借りて新幹線を運行していたわけである.その後,1989年,JR各社は東北・上越新幹線を約3兆円,東海道新幹線を約5兆円,山陽新幹線を約1兆円で購入した.

当然一括払いできるわけではないので,26.5年ローンで購入.そうすると,初年度が0.5年,さらに26年経過すると,2015年.そう,間もなくほぼ完済である.一部は60年払いの部分もあるが,額が小さい.

ローンを完済すると,その後のJRはどうなるかというと,基本的には以後大もうけ.税金払い増大が基本コース.

税金払うくらいなら,積極的に投資したいと思うのが普通の会社.ということで,再び5兆円の借金に耐えられる状況になったJR東海は5兆円でリニアを建設することにした.

なぜ全線一括で建設しないかというと,東京-名古屋間の建設費が約5.5兆円,そう,今までにしたことのある借金額では全線一気に建設するのはリスクが高いからである.過去の実績にあわせると名古屋まで,と言うこと.

ところで,名古屋-大阪間の兼津費は約3.5兆円.資金に余裕ができたらこれに着手したいところ.東海道新幹線のローン約5兆円を26.5年で還した実績があるので,じゃぁ3.5兆円なら何年分の返済相当かというと,3.5兆円÷5兆円=70%,つまり26.5年の70%でOK.26.5×70%=18.6年.

つまり名古屋に遅れること,概ね18.6年なら大阪まで建設可能ということである.2027年に18.6年を加えると,2045.6年.大阪までの開業目標は何年だったっけ?だいたい合うだろ.

京都がゴネているからじゃなくて,資金調達の問題なんだよね.

でも,いくら優良巨大企業とは言え,一企業の資金調達の問題が国土の構造をゆがめてしまうというのは,極めてマズいことなんだけど,誰も指摘しないよね.

札幌駅新幹線ホーム300M西へJRが検討?

こういう話がある.

札幌駅の新幹線ホーム、300m西側へ JR北海道が新設検討 | どうしんウェブ

新聞記事なので,どの程度の確度なのか測りかねる部分はあるが,やっぱり,ここなのか?

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10年くらい前に,何となくこの空間怪しいなと思って撮った写真.右に見切れている商業ビルも確か記憶が正しければJR系のビルだったと思うので,その気になればいつでも撤去できるなと感じた記憶がある.

北海道新幹線は,青森市から,札幌を通って旭川まで.これじゃぁ,札幌終点ということかな.フル規格は無理でも,この先,改軌して直通するとか,(まだいつ完成するかわからないけど)FGTで直通するとかの方法はありそうだと思うんだが,札幌終点なのか?

米国だに・すら・さえパーク&ライド

クルマ社会の権化,米国でさえ,LRTが導入され,そして,郊外の駅にはこういった設備がある.

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駐車場である.ここに車を駐めて,市街地へは電車でね,ということ.

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米国でさえそうなのに,どうしてできない日本のLRT.

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「新幹線」とローカル列車がシェア

お客さんが乗り降りして…

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「新幹線」が出発.

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そして直後に,反対向きのローカル列車も出発.

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今さっき「新幹線」が走ってきた線路を反対向きに走って行く.

IMG_1770線路が一本だとダイヤ作成が面倒そうだね.

乗車前の手荷物検査

日本では無いが,かつて列車テロのあったスペインでは,高速列車のAVEに乗る前には手荷物検査がある.X線検査装置をくぐらせるわけである.

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ただ,航空機と同じだけの念の入れ具合かというとそうでも無くて,航空なら絶対に持ち込ませてくれないペットボトル入りの液体は特に問題なく持ち込み可.ついでに言うと,列車の出発が迫ってきても列が捌けそうにないことがわかってくると「行け」と,スルーになることもしばしば.

…ということなので,手荷物検査さえすれば新幹線の安全が確保できるかというと,それだけではおぼつかない可能性あり.

米国だに・すら・さえバリアフリー

米国すらLRTを導入して,ちゃんとバリアフリーに配慮するご時世である.

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これなら,いちいち係員呼んで板を渡さなくても,車イス,ベビーカー,足があまり上がらないご老人等々,心配なく乗降できる.

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欧州の話ではない.クルマ社会の権化,米国のお話である.

DSCN3882(米国ポートランド)

CALTRAIN

Caltrainという鉄道線がある.Calforniaの列車なので,そう呼ぶのだろう.

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ガラス張りの駅は頭端式のホームを持っており,各入り口には出発時刻と列車種別を示す色印つきのプレートが出ている.面白い光景だが,これだけしか列車が出発していないということでもある.

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列車はフルダブルデッカーで,向こう側に機関車が付く.一番手前は運転席付きの制御客車である.

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とにかく背が高く,日本では建築限界にすぐに引っかかりそうなレベルである.貨物列車でコンテナを発てに2つ積み上げるような国なのでできるワザである.バリアフリーのことはほとんど何も考えていなさそう.

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米国だに・すら・さえLRT

サンフランシスコの「地下鉄」.

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妙にパンタグラフが大きいが「地下鉄」というよりは路面電車が地下線に乗り入れたような形態である.

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諸量が小さい以外は,地下鉄として機能している.

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そして,長いトンネルを抜けて郊外に出ると,そこは路面電車である.

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米国だに路面電車を活用しているというのに,日本は何をしているんだろうか.乗り遅れてますよ.

一畑電車の集合ポイント

島根の一畑電車.残念ながら本数は多くない.路線網は,松江と出雲大社を結ぶ路線と途中駅からJR出雲市駅へ伸びる枝線とからなる.松江から出雲大社に行きたい人もいれば,JR駅から出雲大社に行きたい人もいる.JR駅から松江方面に行きたい人もいる.ということで,ちょっと悩ましい.

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出雲市駅から分岐駅の川跡まではこの電車.内装が独特である.奧のピンクの電車も他の追随を許さない.車両の話はまた後日.

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出発して数分で速くも終点の川跡駅.前方に出雲大社方面からやってきた電車が川跡駅に侵入しようとしているのが見える.

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そして,向こう側の松江方面からも電車がやってきた.

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そして,川跡駅で全方向乗り換えOK.少ない便数ながら,最大の効果.

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ダイヤ編成上のポイントは,乗り継ぎ駅に同時刻に全方向から電車が集まってくるようにダイヤを組むこと.これなら参考にできる地方鉄道線も多いはず.

間違い探し

下の写真に写っている設備群に,重大な間違いがあります.さて,何でしょうか?

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簡単に解説しておくと,左側から順に,券売機(タッチパネル式),もう一つ券売機(タッチパネル式),あいうえお順点字運賃表,みどりの券売機プラス(タッチパネル式).











答え… 点字運賃表があるのに,平面を押させるタッチパネル式の券売機ばかりなので切符が買えない人がいること.近距離でも何でもかんでもみどりの券売機プラスの電話機でお話ししながら買えってことなのか? でも代わりに遠隔操作してくれるのならともかく,操作方法を指示されるだけならやっぱり買えないよね.

あるいは,左端にあるインターホンで誰かを呼び出せってことなのか?

こんなんでいいのか?