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シンプルな架線

「シンプルカテナリー」のことではありません.

和歌山と奈良県の王寺を結んでいる和歌山線.私が子どものころに電化して以降,ほとんど何の変化もない.昔は赤い客車が走っていたり,誰が乗るのかわからないような遅い急行列車が走っていた.

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電化したのが国鉄末期の金がない時期だったので,上空の架線がかなりシンプルであり,昔の地方ローカル私鉄の設備みたいだ.(ちょっと違うけど)

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この架線の泣き所は,電線が一本なので自重で真ん中が垂れ下がること.それから,上の写真のような吊っている箇所で(見た目ではあんまり気付かないが)電線が急に曲がっていて,離線や断線の原因になりやすいこと.このシンプルな架線でも,電力供給用の太い電線はどうせ必要なので,ならばそれを活用してしまえ,というのが昨今よく見かける架線かな.

IMG_3789これは武豊線のもの.手前側がそれ.

米国だに・すら・さえ優先信号

米国の街路に併設されたLRT路線.普段は信号機が「−」になっていて,赤相当の表示.

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電車が通過するのにあわせて「|」に変わり,青相当の進行になる.

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かくして,米国ですらLRTの優先信号が導入され,信号で停止することなくLRTは走り去って行く.もちろん,日本のPTPSのようなマイルドさはなく,かなり「ストロング」である.

米国だに・すら・さえパーク&ライド

クルマ社会の権化,米国でさえ,LRTが導入され,そして,郊外の駅にはこういった設備がある.

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駐車場である.ここに車を駐めて,市街地へは電車でね,ということ.

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米国でさえそうなのに,どうしてできない日本のLRT.

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「新幹線」とローカル列車がシェア

お客さんが乗り降りして…

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「新幹線」が出発.

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そして直後に,反対向きのローカル列車も出発.

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今さっき「新幹線」が走ってきた線路を反対向きに走って行く.

IMG_1770線路が一本だとダイヤ作成が面倒そうだね.

橋脚への衝突防止ガード

日本ではあまりこういう線路設備は見かけない.米国ポートランドのLRT路線の線路である.

DSCN3948道路橋の下をくぐる部分の線路に,橋脚方向に脱線した列車が向かわないようにガードレールが付いている.右側の貨物線(Union Pacific ?)の線路にも奧の陸橋の下をくぐる部分にガードレールが付いている.

日本では急曲線や鉄橋くらいでしか見かけないが,所変われば何とやら.北米では脱線が多いから,ということだろうか.なお,少し手前から盛大に脱線すれば,橋の下だけガードが付いていても橋脚に激突するんじゃ無いかと思うのだが,細かいことは気にしてはいけないのかもしれない.

福島→米沢

山形新幹線に久しぶりに乗ってみた.

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そして,福島駅を過ぎて…

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お,遅い…電車そのものは「がんばればできる子」なのに.線路が厳しいと,電車がいくら性能が良くても宝の持ち腐れ状態のようである.

脱線ポイント

珍しい分岐器をご紹介.

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脱線ポイントである.目的は,列車を脱線させること.もちろん事故を発生させることが目的なわけではない.

設置箇所はこんな感じ.

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この先,鉄橋を渡るとともに,鉄橋上で本線に合流するため,信号を無視して衝突する列車があると,事前に列車を故意に脱線させて小事故で済ませようという,そういう目的の装置である.まぁ,安全側線のようなもの.

(米国ポートランド)

坂を登るのはケーブルカーだけじゃないョ

サンフランシスコは坂のまち.ケーブルカーが有名だが,坂を登るのはケーブルカーだけではない.

DSCN3517だが,さすがに坂を正攻法で登るほどの登坂力は無いので,坂を横に迂回しながら登る.

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線路を見ると,途中で踊り場のように見えているが…本当に踊り場である.

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ぐいぐい登ってゆく.

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右へ,左へ.

DSCN3494これ,ブレーキが壊れると悲惨だよね.

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そして,坂の上へ.

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LRTと路面電車の違いは,街づくり以外にもこの辺の基本性能の差も大きい.