「シンプルカテナリー」のことではありません.
和歌山と奈良県の王寺を結んでいる和歌山線.私が子どものころに電化して以降,ほとんど何の変化もない.昔は赤い客車が走っていたり,誰が乗るのかわからないような遅い急行列車が走っていた.
電化したのが国鉄末期の金がない時期だったので,上空の架線がかなりシンプルであり,昔の地方ローカル私鉄の設備みたいだ.(ちょっと違うけど)
この架線の泣き所は,電線が一本なので自重で真ん中が垂れ下がること.それから,上の写真のような吊っている箇所で(見た目ではあんまり気付かないが)電線が急に曲がっていて,離線や断線の原因になりやすいこと.このシンプルな架線でも,電力供給用の太い電線はどうせ必要なので,ならばそれを活用してしまえ,というのが昨今よく見かける架線かな.