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線路切替えなので振替えられてみた(ナゴヤンの思考回路編)

3/28の線路切替えの夜,家に着くと我が家のナゴヤンから電話あった.「今,京橋」らしい.

振替え輸送で何度も乗り換えて片町線で帰路につくのが面倒なので,京阪電車で帰るから,京阪の駅までクルマで迎えに来いという.

さすがナゴヤンの思考回路である.京阪電車なら交野線で河内森-河内磐船経由でJRに乗り換えれば良いと勧めてみたが,「疲れた」らしい.

………が,まぁ,JRの混雑具合(結構ガラガラ)から考えて,電車での外出を取りやめたか,ナゴヤンのような思考回路に基づいて行動したか,そういう人は多かっただろう.

線路切替えなので振替えられてみた(新線は仮線編)

3/28に区間運休させて線路切り替えを行った放出-京橋間に乗ってみた.

今日は平日昼間なので,カメラオジサンはいなくて,正真正銘のカメラ小僧であるが,こちらも物見遊山の見物なので,人のことをとやかく言える筋合いではない(学外の会議への移動途中です.念のため).

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先週まで走っていたのは左側の島式のホームの左側であるが,この島式のホーム,ずいぶん昔から線路が1線しかないのに島式で設計施工されていた.今回,ようやく本来の使い方がされるようになるわけだが,実に気の長い話である.

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片町線用のもう一線については,ただいま準備中といったところだが,鴫野駅を住道方に出るとすぐに上り勾配になるような設計になっており,この先でおおさか東線用の線路をまたぐようだ.

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京橋方向に出ると,例の分岐器を通過するが,この分岐器で分かれた線路はいずれ使わなくなると思うので,下の写真の左への線路は新線だが仮線なのかも.

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この先,新しい鉄橋を渡るが,複線用の鉄橋なのに右側を走っている.つまり,この新線もまた仮線のようである.

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鉄橋を過ぎて,勾配を下りながらカーブを通過するが,ここは軌きょうの上に土のうが積まれていた箇所のはず.どういう工事したんだろ.

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ここから先は,既設線路に接続.新線だが仮線ぽい箇所があるので,(運休までして実施するかどうかはともかく)この先も何度か線路を切り替えるんだろう.こりゃぁ大変だな.

線路切替えなので振替えられてみた(振替輸送編)

さて,大阪市内で本屋に行ったりなんかして用事を済ませ,わざわざ振り替え輸送の時間帯に帰路についてみた.

北新地駅の電光掲示…あぁあ,宝塚方面で人身事故があったようで,遅れている.想像するに,現場は非常時の訓練のような状態かも…

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片町線区間ではたまに発生するが,地下線区間では大変珍しい「快速京橋行」.側面も「東西線経由」入り.

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京橋到着後は,入替信号機を使って引き上げ線へ.普段の京橋止めの列車とは逆方向なので,珍しい.

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ここから先は,環状線で森ノ宮,地下鉄で高井田,おおさか東線で放出という経路で迂回する.要所要所で巨大なカードを持った案内係の方が誘導するが,京橋駅での「本日の学研都市線の運転は終了しました」の声に「ええぇぇぇ…」という悲鳴に似た反応も.

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地下鉄に乗る前に振り替え輸送票をもらって…降車駅で回収.

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おおさか東線に1駅間だけ乗って,放出着.

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そこから臨時ダイヤの学研都市線で東方面へ.

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放出西側の引き上げ線を使って折り返す学研都市線の列車あり,いったん電車区に引き上げてから出庫してくる列車あり,急遽行き先を変更する列車あり,大変そうである.

普段よりも終電の時刻が1時間ほど遅く設定されており,午前1時半過ぎに長尾に着く列車が走って行って,臨時輸送体制は無事(?)終了.お疲れ様です.

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次は5月らしい.

線路切替えなので振替えられてみた(鴫野駅編)

JR学研都市線の放出-京橋間で大規模な線路切り替え工事があるので,3/28(土)の夕方以降,終電まで区間運休である.ということで,切り替えられる前に旧線を乗ってみて,運休になったらわざわざ振り替え輸送されてみることにした.(暇人か,と言われれば,そうかもしれない)

今回の切り替え工事は,鴫野駅の南側ホームのこの線路を,新しく出来たホーム側の線路に移設する工事のようである.同じようなことを考える人は多いので,鴫野駅のホームはカメラ小僧(というか,カメラオジサン)だらけである.鴫野駅のホーム上でこの工事現場担当の知り合いの方とすれ違ったような気がするが…気のせい?

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工事が大がかりな原因の一つは,この分岐器関係かな? 最終的には貨物列車はおおさか東線だけを走ることになると思うので,片町線上のこの分岐器は不要になると思うが,東線が完成していないので,貨物専用の分岐器も仮に設置しなければならない,ということかな.

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ここ(↑)で分かれて,現在線のこの分岐器(↓)を取っ払って,現在の渡り線につなぐのかな.大変そう.

IMG_1020そして,新線は新しく架けられた橋を渡って,現在線に合流.この部分も一夜にして切り替え.

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よく見ると,黒い土のうのようなものの下に,組み立てた軌道(軌きょう)が既に置かれているように見えるが,これはどういうことだ?????

京阪神JRの色使いが破綻している件-その後

京阪神のJR線の色使いが破綻している件について,ちょっと前に書いたが,3/14にダイヤ改正があった後,ちょっと色使いの方針が変わったようである.

以前は,いくつかの路線にまたがって運転されている電車の行き先表示の下線の色は,路線のラインカラーに合わせようとしていながらもどういう方針なのかイマイチわかりにくかった.

先日のこのコラムで「乗客としては行き先側路線の色に合わせるのが案内上は分かりやすいと思うのだが」と書いたが,どうやらその方針になったようである.

ただし,確認したのは片町線,いやもとい,学研都市線だけなので他路線がどうなっているのかはよくわからない.

従前の電車側面の行き先表示部分の列車種別下のアクセントカラーは…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷普通松井山手

最近は…

快速宝塚快速木津普通西明石普通京橋,普通四條畷,普通松井山手

ということで,若干改善した.ただ,学研都市線内の駅が行き先の場合は全てピンク色なのだが,駅名標のカラーは若草色のままでピンクではないのだが.

#鴫野駅の新しいホームの駅名標がピンク系になっているので,そのうち全駅ピンク系に変更するのかな.

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北陸新幹線のバージョンアップ

北陸新幹線は,この先,金沢から福井方面に延伸されて敦賀までは約8年後に開業する.ルートはまだ決まっていないが,最終的には大阪に達する.

一方,速度については整備新幹線の最高速度は260km/hと法律に書かれてしまっているので,一応それにあわせて律儀に260km/h運転されているが,整備新幹線の基本的な線形は山陽新幹線などと同じく,半径4000メートルの曲線で構成されている.勾配は山陽新幹線などの15‰程度よりずいぶん急な30‰が採用されているが運転速度のネックになりやすいのは曲線である.

つまり,(一部の急勾配などを除き)北陸新幹線は山陽新幹線なみの速度(つまり300km/h)まで将来的にバージョンアップできるだけの基礎的な設計がされているとも言える.

山陽新幹線については実現はしなかったが,320km/h以上での運転が構想されていた時期もあることから,北陸新幹線についても320km/h運転というのはあながち夢物語ではない.

なお,この手の話をすると「北陸新幹線用車両は急勾配対応なので…」という話が出やすいが,ドイツのICE用の最近の高速新線では40‰の勾配に対応しながら300km/h運転しているところもあるので,それ用の車両を車両メーカに発注すればいいだけではないだろうかと思う.

#関係法令の改正,保安装置のバージョンアップ,架線設備の更新……が必要かな

PORTRAM複線化準備中

PORTRAMこと富山ライトレール.全線単線だが(知っている人は知っているが)部分複線化の準備工事が行われている.

下の写真は旧富山港線の線路と街路のジャンクションになっている「奥田中学校前」である.

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その駅の富山駅方にはナゾの分岐器がある.安全側線? いえいえ,向きが逆なので安全側線にはなりません.

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街路側から見るとこんな感じ.

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このナゾの分岐器は将来の複線化のために準備されたもので,下の写真の街路の左側方向に道路拡幅が実現した際にはこの区間が複線化されることになっている.実現した場合には,現行の経路は奥田中学校前で富山駅方に折り返し出来るようにもなる.

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複線化区間はそう長くは無く,八田橋の手前で単線に戻ってしまう.この分岐器も複線化の準備工事.

P1010208そこから先は,富山駅の高架下の電停まで残念ながら単線オンリーである.直接的に増便に結びつくような施設ではないが,ダイヤが乱れたときなどには威力を発揮するはず.

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北陸新幹線の設備を観察

Youtubeで北陸新幹線の運転席からの映像を見ることができるが,なかなか興味深い(画質がイマイチなのがちょっと残念).


まず長野駅を出発した直後(1:34)に差し掛かる分岐器である.長野駅は現時点では全列車停車であるので,長野駅構内の分岐器は高速運転仕様である必要はなく,他の新幹線路線でも全列車停車の駅は通常タイプの分岐器が標準である.ところが,長野駅の分岐器はわざわざノーズ可動式にしているように見える.分岐器を通過する際にも,ガタゴトという音は記録されていないようだ.将来的には長野駅通過列車が設定されることも考慮してあるのだろうか.しばらくして差し掛かる両渡りの分岐器(2:27)も高速通過対応である.車両基地への出入り口(4:48)は,もちろん高速通過対応の分岐器になっている.

トンネルに入ると,雪で見えなかった軌道構造がわかるが(6:40),九州新幹線あたりから採用されているローコストタイプの梯子形のようだ.映像だとずいぶんゆっくりに見えるが,長野-金沢間の映像が68分なので,ほぼ「かがやき」と同程度の運転のようだ.


飯山駅(10:38)は棒線駅でホームがあるだけ.そういえば,ずいぶん前に卒業生が,ただいま飯山駅付近軌道敷設中,と言ってたっけ.この附近は連続する急勾配があるが,特に遅くなるわけでもなく,淡々と走行.トンネル長いな.そして,East-iとすれ違い(14:27).

トンネルを出ると雪景色なのに軌道に雪は無く(16:33),このあたりは温水の融雪装置が付いているのかな.民家に近い区間では防音壁が一段高くなるが(17:37),透明で景色が見えるタイプ.これも九州新幹線にあったかと思う.


そして,新潟県知事が通過することを前提に設計していることについて激怒したという例の上越妙高駅にさしかかるが,駅の手前の両渡り分岐器は(17:51),もちろん高速通過に対応したものになっている.そして,通過後の片渡り(18:05)も高速対応.
そして再びトンネルだが,短い明かり区間は覆いで次のトンネルと連結されてしまっている(19:17).なぜか,断面が四角のトンネルと,丸のトンネルが接続されている(20:59).四角部分は雪覆いか?


糸魚川駅(27:01)も棒線駅.列車の運転本数が少なく,速達便を各停形が待避する必要が少ないため,設備の簡略化が行われているようだ.


トンネルを抜けて,黒部宇奈月温泉駅が近づくと,複線の軌道間の「谷」が深いようだ(34:56).ここに雪を貯める構造かな(貯まった雪はどうするんだろう).側壁が二重になっており,この間に雪を飛ばして下に落とす構造かな.そして高速通過対応の片渡り(36:23)を過ぎて,黒部宇奈月温泉駅を通過.ここも棒線駅.
しばらく走って入るトンネルの土被りが異様に浅い(38:21).


富山平野を突っ切って,富山駅へ.よく見ると,ちゃんと勾配標あるのね(43:35).それから,風速計(43:38).
新幹線にしては結構急な曲線をとおり(43:58)進路を南へ.減速しながら再び西へ.駅手前の分岐器はノーズ可動式ではなく(46:35),低速運転が前提のようであり,長野駅と違って通過は想定していないか,もしくは低速通過しかできないようである.富山駅を出た直後の分岐器には覆いがしてあるが,これは雪覆いというよりは左隣にマンションがあるため,分岐器や新幹線そのものに起因する騒音対策ではないかと思われる.富山駅の金沢方の両渡り(49:13)は長野や上越妙高とは異なり,フランジウェイのある切欠き付き通常タイプであり,高速走行は想定外.


さらに西へ.新高岡駅(55:06)も棒線駅.この設備は何だ?保守基地?(56:30)
そして,富山石川県境へ.このトンネルは計画変更に伴って掘り直したトンネルだったっけ(59:00).入ってしばらくは雪覆い兼サイレンサーか?
ここも保守関係?(1:03:20)


長野から1時間あまり.金沢着.駅手前の両渡り分岐器(1:06:25)は,やはり通常タイプで高速通過は想定外.通過時にカカンカカンと音がする.

ここまで.おわり.
#(騒音対策の可能性もちょっとあるが)長野駅が通過列車を想定して設計されているのは意外であった.

元祖リニア実験線

フランスのオルレアンの北方にはエアロトランの実験線があったが,日本の宮崎の北方には元祖リニアモーターカーの実験線があった.

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エアロトランの実験線に比べると,地震への対応のためか橋脚の足が太い.畑の中を日豊本線に沿ってほぼ真っ直ぐに進む.DSCN2069

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元はJR総研の施設で,今は地面効果を利用した航空機である「エアロトレイン」の実験場になっているようである.

DSCN2088・・・が,宮崎に高速鉄道の恩恵がやってくるのはいつなんだろうか?
そろそろ新しい全国の高速鉄道ビジョンを策定しようよ.PDCAまわってないよ.

【祝】北陸新幹線延伸…福井先行開業は?

開業おめでとう・・・っって,まだ2-3日早いか.大阪にとってはうれしさも半分なり金沢開業といったところであり,金沢以東が近畿圏とのつながりを離れ,首都圏に取り込まれる記念日でもある.

さて,その先,金沢から西,敦賀までは7年後ということになっているが,その途中の福井市まで先行開業できないかなという話が出ている.福井を終点にするには用地買収して車庫作って等という話もあるが,東北新幹線の八戸の話を参考までにご紹介.

今は東北新幹線は青森まで走り,もうすぐ北海道へと行こうとしているが,長らくの間は八戸で止まっていた.線路は八戸駅で止まっていたかというとそうではなくて,北方にしばらく続き,現在は本線となっている線路上には,実は車庫があった.

その写真がこれ.車庫には入り口が2つあって,大きな左側の方が現在の本線になっている部分である.

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延伸工事が始まると,この車庫は取り除かれて・・・

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車庫は小さい方だけ残してスリムになり,今は本線になって新幹線の営業列車が走っている.
DSCN6439ということで,まぁ,敦賀開業までの数年間のためにこういった設備を作るつもりがあるのならできないこともない,ということである.なお,福井駅から白山車両基地のある松任までは70kmほどなので,新幹線なら20分くらい.松任まで回送する気があるのなら別途の設備は不要ということになる.少なくとも金沢駅にいったん入線させれば松任の車庫には入ることはできる.