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レールのケーブル

電車は電気で走る.交流電化は電圧が高い分,電流は小さいという.逆に直流電化区間は電圧が低い分,電流が大きめである.

では,下の2枚は交流電化区間の継ぎ目? それとも直流電化区間の継ぎ目?

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答えは,上が交流電化区間,下が直流電化区間である.レールの継ぎ目部分のレール間を結ぶワイヤもそれが反映されていたりする.

 

南海電車の紀ノ川鉄橋

南海電鉄本線で難波から南へ約1時間.もうすぐ終点の和歌山市駅というところに,割と長い鉄橋がある.

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紀ノ川に架かる鉄橋で,中央がトラス橋,両岸付近がガーダー橋になっている.

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南海が開業した際に架設された鉄橋で,明治以降架け替えされていないので,結構古い.上流側の阪和線の紀ノ川鉄橋は一足先に架け替えされたんだが,これは河川改修事業の一環として架け替えられたそうである.

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南海の方の紀ノ川鉄橋の架け替えの予定は今のところ無いらしい.安全性はしばしばチェックしているそうで,まだまだ大丈夫とのこと.

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立派な鉄橋なので,架け替え費用が大変そうだな.

列車版LCC

欧州では,線路とその上の鉄道運行が基本的に上下分離されている.旅行者としてはICEやTGVをよく使うのでほとんどそのことを意識することはないのだが,最近,特にドイツなどでは比較的近距離の都市間連絡列車で,見かけない会社の列車を見かけることが多くなってきている.

例えば,この列車.

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機関車は比較的最近の機関車で,確か発車時には「ドレミファソラシド…」という音を発したはず.けど,よく見るとかつては書かれていた「DB」の赤い文字が無い.

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ハンブルグとケルンを結ぶ列車のようである.

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車両は結構年季の入ったもので,元オーストリア国鉄? 土手っ腹には大きく「HKX」と書かれている.

ハンブルグとケルン間ならICE等を使って移動するのが通常の方法だが,同じ線路上を別のHKXという会社(私鉄)が列車を運行しており,ドイツ鉄道の列車に乗るよりも安価に移動できるようになっているようだ.

ただし,車両はお古の使い回しであり,とにかく安く,しかも早く移動したいというニーズを満たしているようである.

ユーレイルパスでも乗れるようだが,良い時間帯の発着時間は確保できていないようで,あまり便利では無い.しかもICEにも乗れるチケットでわざわざ選択するような列車では無い.

だが,地元の人にとってはこういった別の選択肢も準備されているのである.

日本では,都市内交通が自由化されている一方,新幹線を含む幹線鉄道および同じ線路上を走るローカル列車の運営は国鉄時代からの地域独占が継続しており,ユーザーの選択肢は限定的である.

阪和線が不通なので振り替えられてみた

よく阪和線は電車が止まるという.関空から家に帰ろうとすると阪和線が止まっていた.ということで,振り替えられてみた.(ただし,だいぶ前)

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阪和線はよく止まる,と言われるが,昔に比べればマシになった.以前は鳳以北の区間で開かずの踏切状態になっている箇所が多く,無理に渡る人が原因で急停止したり,遮断桿が折れたり,時には轢かれたりしてしょっちゅう止まっていた.

それに比べれば最近はずいぶんマシになったと思う.

 

難易度の高いホーム

名古屋の地下には,世にも難しい,一見さんお断りに近いホームがある.

(地元の人はよくご存じ)これ.

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ただの地下ホームにしか見えないって?

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線路の向こう側にある電光掲示を見ながら,自分の乗りたい電車がどこ行きなのかを見極め,1-2メートル単位で横にずらされた整列位置に正しく並ぶ.ナゴヤンにはこの能力が必要である.

もちろん,電光板の表示は電車の「行き先」であって,あなたの降りたい駅が示されているわけではないので,名古屋都市圏の地名を熟知していなければ整列できない.栄生,伊奈,津島,吉良吉田etc…わかるかなぁ? 経由駅名も見とかないと,とんでもなく遠回りのことがあるぞぉ.

しかも,「本日,急行は前後にも停車します」などという暗号めいた構内アナウンスも即座に解読しなければならない.

さらに電車が進入してくると「どーけーよー どーけーよー こーろーすーぞー」という恐るべき脅迫にも耐えなければならないのだ.(今はそんな警笛鳴らさないか.)

ナゴヤンへの道は険しい.

福井駅先行工事部分

2020年北陸新幹線延伸の先行開業を目指している福井であるが,先行開業するにあたってネックになっているのがこの部分である.

ob3sW7-8年前には既に金沢方の半分程度の新幹線高架橋が完成していたが,その高架橋の右隣にあるえちぜん鉄道が問題になっている.

計画ではえちぜん鉄道を,まずこの完成した新幹線の高架橋に仮線で乗り入れて仮駅を開業し,その間に下のえち鉄福井駅を撤去.そして高架駅をつくり,完成したら仮駅を新高架駅に移す.

その後,新幹線の高架駅を完成させて,新幹線開業,という段取りである.

ところが,福井駅まで新幹線を先行開業させようとすると,えちぜん鉄道の仮駅が工事の進捗に影響を及ぼす.ということで,なかなか工期が短縮しにくい原因になっている.

もっとも,他にも先行開業期間中の2-3年間だけ使う留置線や検修設備等々,わざわざ安くない金をかけてまで作るのか,という問題もあり,なかなか一筋縄では行かない.

なお,えち鉄の仮線は,もうすぐ使用を開始できそうなところまで工事が進んでいるように見える.

高架にしようと思ったら既に高架橋があった場合

鉄道を高架にしようとしていて工事を進めていくと,もしも,その先に先客がいた場合.こんな感じですね…

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困ったねぇ.

こういう場合は,まず道路の高架橋を仮の高架橋に移し…

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このままだと,隙間が狭すぎて電車が走れないので…

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全部の段取りが済んで,もう電車が走れるという段取りになったら,邪魔な道路高架橋を取っ払って,線路を地平から高架に移し,そして道路を地上に通す.

…ということを一夜にしてする模様.

#なお,上の写真は順に近鉄奈良線,JR奈良駅,JR奈良駅である.

路面区間の大型電車

今は福井の路面電車というと,低床式連節車体のFUKURAMというのが走っているが,ちょっと前までは路面区間なのにこういった大型車体の電車が走っていた.

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名鉄の岐阜市内の路面電車が廃止になった後は,それを導入して低床化が実現されたのだが,低床化後も朝夕を中心に大型電車が走っていた.その理由は,朝夕は利用客が多くて運びきれないことと,もう一つは大型電車のボディに描かれた広告を路上で披露することにあったらしい.

上の写真は大型車だがボディー広告の無いきれいな電車.

有視界続行運転

目視の続行運転というと,路面電車は基本的にはそのような運転をしている.道路交通法に従って運転するので,運転士の注意力と交通信号機に頼って2列車以上が続けて運転できる.

じゃぁ,そうではない鉄道はどうかというと,一定の閉塞区間内に2列車以上入れないようにして運転するのが原則…

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…のはずだが,上の写真の2列車はヘッドライトの点灯具合から見て同じ方向に進んでいる.「有視界」続行運転である.日本の鉄道監督官庁が見たらひっくり返りそうな運転方式かも.

もう時効だから話すと,かつて和歌山に野上電気鉄道というのがあって,全線単線であった.ある休日,行楽客がとても多くて,本来の列車には積みきれずに積み残しがでた.そこで,急遽車庫から電車を出してきて,満員の電車のすぐ後ろを走らせて運転.もちろん連結せずに「有視界」運転.

後にも先にも,路面電車以外で目視だけに頼って運転しているのを目撃したのはそれだけであった.続行運転用の施設などあるわけもなく,たぶん本当はアウト.今から40年くらい前のお話.今はもう路線自体存在しない.

フルカ峠トンネル

かつては北陸トンネルが(狭軌で)世界最長のトンネルであったが,その記録を塗り替えたのがスイスのフルカ峠トンネルである.

これがその入り口.

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単線のトンネルで約15.4kmあるので,途中で行き違いができる設備がある.仙山線の面白山トンネルとか,ほくほく線のトンネルのようなものである.

DSCN6059このトンネルの興味深いところは,真上の峠道の交通量を減らして環境への影響を少なくするべく,トンネル区間を通過するカートレインが運行されていることである.

東海道新幹線では無理だが,日本の新幹線でも列車本数の少ない区間だとこういったカートレインの運転というのはありなのかなと思う.