フランスのミュールーズのLRTの電停の…輪っかの話である.
よくよく観察すると,やはり架線柱の機能はあるようである.
さて,この輪っか,面ごとに違う色が塗られており,こっちから見ると,緑色.
反対側から見ると,水色.
ちっとした工夫で,ずいぶん印象が変わる.
日本の路面電車でも,すぐにできそうだけど,やらないだろうなぁ.
先日の「寄ってる?」の続きである.
パンタグラフが片側に寄っているチューリヒの電車が地下線を走るとこんな感じ.
天井の剛体架線のうち,壁側の方で偏ったパンタグラフが集電している.(暗部を確認するために色がおかしいのはご容赦を.)
後ろ側にまわると,こんな感じ.
剛体架線が壁側と中央の2つ準備されている.
中央と壁側とで,供給する電気の種類を変えることが可能なようである.
なお,元画像はこちら.
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リニア新幹線の「奈良市付近」の駅の位置については諸説あり,北は京田辺,城陽,祝園,生駒市高山,高の原,JR奈良,金魚で有名な大和郡山,そして南は天理.
地質調査をしていたという噂話から,奈良市内ならJR平城山駅付近という話もあるようで,確かにこの辺は東西方向に市街化されていない地区が広がる.丘陵地なので,地震に対してもやや有利である.
都市計画上の土地利用の方針である用途地域を見てみると,何とここは用途地域の指定対象外のようであり,風致地区(自然保護地区のようなもの)だ.しかも大半が第一種.高さ8mまでのようなので,高架橋は無理じゃないかな.切り土盛り土は2mまで.
さらによく見ると,この付近は古墳だらけである.古墳に印を付けてみると,こんな感じで,この東西方向に広がる緑のベルトの南半分は古墳を避けて線路や道路を敷くのは困難そうである.
北半分は古墳こそ無いようだが,奈良なので,単に現時点で古墳等の重要な文化財が発見されていないだけかもしれない.神社の裏山を調べてみると実は…だった,とか.
風致地区の件はクリアしたとしても,工事を始めると「歴史的発見」がいろいろとあるかも.(工事計画としては,「チャレンジャー」かも.)
FM大阪を聞いていると,「先生」なる人が,名古屋と大阪を真っ直ぐ結ぶと,奈良を通る,などという精度の低い発言をしていた件の続きである.
リニアの名阪間については,三重県下に駅ができることが決まっており,その位置はまだ確定していないものの,まぁ,亀山あたりだろうという話はある(そのほかにも四日市だとか,いや,員弁だとかいろいろ話もある).津市だとちょっと大回りで速達性はスポイルされそう.
じゃぁ,今度は亀山駅と,新大阪駅を単純に直線で結んでみる.
どうかな? 奈良は通った?
例のごとく,拡大してみよう.
もっと拡大してみると…
どうかな? 奈良を通ったかな? 存外,奈良市は南である.
今度は,精華町の祝園駅のやや北側になった.ここからJR奈良駅や近鉄奈良までは約12km.函館から新函館北斗までの約18kmよりは近い.
このルートをこのまま西にたどると,生駒市の市域をかすめるので,いちおう奈良県は通るが,全幹法の基本計画に記されているのは「奈良市付近」だ.
やっぱり,知らずにデタラメ言ってるよね.このレベルで国政しているんだ.あぁ,恐ろしや.恐ろしや.
なお,この国会議員はリニア奈良駅は自分の票田とは無関係だと思っているかもしれないが,もしもリニア奈良駅が生駒市の学研都市高山第2工区内に決まったとすると,自身の事務所からのリニア最寄り駅は国道168号経由でリニア奈良駅になるんだけど,知らないんだろうな.交野線を数km延伸すれば,宮之阪からでも京阪で20分弱で行けるぞぉ.
あぁ,恐ろしや.恐ろしや.