カーブにホームが設置されている場合,車両とホームの間が空いてしまうことがある.そのままズボッと人が落ちて,気付かずに列車が出発してしまうと事故になってしまう.
駅によっては写真のような転落検知マットが敷かれている.
このマット,結構感度が高いらしく,猫がこの上を通っても反応してしまうそうな.へぇ〜っというお話.そんだけ.
だいぶ前のお話.宇部線の電車に乗っていたとき,家族連れが困った顔で話しかけてきた.乗ったはいいが,どうやって降りるのかわからないという.
そこで教えてあげた.「この電車はレールの上を走るバスみたいなもんです.降りるには,前の方まで移動して,料金表見ながら運転席の横で料金支払って降りればいいですよ.」
家族連れは納得して移動して降りていった模様.
バス会社にしろ,ローカル電車にせよ,客を増やしたいと思っているのなら,わかりやすい要所要所に大きく”電車(バス)の乗り方”を表示した方がいいだろう.
今のご時世,小学生高学年でも電車に乗ったことがないこどもが珍しくない.電車を動かしてさえいれば勝手に乗ってくれる,などと思ってはいけない.もう,そんな時代じゃないんだよね.
(写真は,福知山線を走る「バス」の料金表)
さて,この街路.横一文字の標識が出ているので,こちら側から向こうへは行けない.一方通行だ.
よく見ると,白色のポールが3本ほど並べられて,1車線つぶされている.
じゃぁ,向こう側からこちらを見た場合はどうかというと…
何と,向こう側にも横一文字の標識が出ている.これじゃぁ,この部分は実質的に通行禁止だ.
ただし,副標識がくっついていて,「SAUF BUS」と書いてある.つまり,バスだけが向こう側からこっちへと通行できて,それ以外の車両は通行禁止というわけだ.
日本ではなかなかこういう交通規制は見ないね.知恵がないというか,言い訳が多くて何もできないというか.
(フランスなので,規制を守ってないクルマも多そうだけど.)
もう廃止されてしまったが,山陽新幹線にはこういう「ミニ」新幹線が走っていた.
山形や秋田に走っている「元祖」ミニ新幹線が席数400席くらいなのに対し,こちらの「本家」ミニは250席くらいなので,輸送単位の小ささならこちらが本物である.席数的には鳥取行きの「スーパーはくと」なみ.
なお,国鉄時代の新幹線電車は,(内装的にはともかく)電気的には運転席があるかどうか,(厳密に言うとちっと違うけど)集電装置があるかどうか程度の違いしかなかった.
最近は電気系統も複雑化していて数両まとめてでないと機能しないような構成になっているようなので,ここまでの”ミニ”は,もう現れないかもしれない.
…でも,そう遠くない将来「ローカル新幹線」が建設されるようになった場合には,新「元祖」ミニ新幹線電車が必要になるかも.
今は撤去されてしまったが,以前は学研都市線の京田辺駅のホームの途中に信号機があった.もちろんホームに入る前にもホームからの出発用にも信号機があった.
今はこの信号機は無い.
なぜこの信号機があったかというと,京田辺駅前後が単線,つまり線路が1本しか無かったからだ.
単線区間では正面衝突を防ぐためにいくつかの安全策が講じられる.
まずは,一方の列車が駅に停車したことを確認して反対方向の列車を入線させれば衝突が防げる.単線区間で駅の手前で待たされることがあるのは,この方式のことが多い.
これだとロスの時間が多いので,何とか両方向から同時に列車を駅に入れたいところ.
そこで,駅に構内をとっても広く確保しておいて,ブレーキを多少かけ損なっても正面衝突しないようなほどホームを長〜〜〜〜〜〜〜〜〜くしておく方法.跨線橋の近くに停車してほしいのに,なぜかかなり手前で列車が停まって降りてから歩かされるような駅は,このタイプ.
もっと積極的に設備投資をするなら,安全側線という設備を導入する.ホーム部分の複線区間からホームの先で単線へと合流する直前にもう一基分機器を入れておいて,むやみに出発した場合はその挿入した分岐器であらぬ方向へと脱線させられるようになっているというもの,安全側線という名前がついているが,「大事故起こすくらいなら脱線した方が安全」という代物.
そういう安全側線が設置できない場合は,駅への進入速度を信号機で大幅に制限してゆっくり進入させる.この方式が昔の京田辺駅.つまり上の写真は速度を大幅に制限する表示をしているというわけだ.
さて,じゃぁ,信号機がなくなった今はどうなっているかというと,別の方法を採用している.保安装置(ATCやATS)を使って停止するまでの速度管理を厳重にすることで信号機がなくても良いことになっている.いわゆる新型ATS(P形)がこの駅に導入されて,速度管理が厳重になることで信号機が廃止された模様.
例の「何に使うのかわからない電光掲示板」であるが,再び使われている場面に遭遇.今度は…
交互に「整理」「1’00」と出ている.1分停まってろ,ということか?
その後,しばらく走ると,ついに赤で停められた.どうやら前を走る電車に追い付いてしまったようだ.
前を走る電車がなぜ遅かったのかは不明.3分遅れで天王寺駅に到着.
2015年の10月の記事一覧を作成しました.
かつて,春日三球・照代という漫才師のネタで,「地下鉄の電車はどこから入れたんでしょうね? 考えると夜も寝られなくなっちゃう」というのがあった.
あらかじめ地面に埋めておいて線路を造って行くうちに掘り当てるとか,地下鉄の駅の階段から入れたとか,いくつかバリエーションがあったが…
どこかで地上に出る地下鉄なら,そこから入れればいいし,車庫はこっそり郊外や港湾地区の地上に造っている地下鉄もある.
でも,中には全線地下で,車庫も地下にあるような地下鉄があって,どこから入れたのか,ほんとにわからないのもある.端から端まで見張っているわけにはいかないので,よそ見している間にこっそり入れたに違いないが,どこから入れたんだろうか.
そう言えば,レールも長物なので,何年か経つと交換用のものをどこからか入れなければ交換できない.レールなら階段から入れられないこともなさそうだが,踊り場で困りそうだな.
そんな疑問の答えが…これか.この写真の鉄板は,その「地下鉄を入れた穴」なのか?
奧の幅広の鉄板を取り外すと電車が入れられるようになるらしい.交換用のレールは電車よりも長いので,レール搬入時には手前のやや小さな鉄板を奧の鉄板とともに取り外すらしい.
奧の鉄板の話はネットをググると書いてあるようだが,レールの件は他には書いて無さそうだ.ということで,レールの件は,”だまってよなぁ〜”.
さてさて,今晩はゆっくり寝られそうだ.