投稿者「hatoko」のアーカイブ

橋脚への衝突防止ガード

日本ではあまりこういう線路設備は見かけない.米国ポートランドのLRT路線の線路である.

DSCN3948道路橋の下をくぐる部分の線路に,橋脚方向に脱線した列車が向かわないようにガードレールが付いている.右側の貨物線(Union Pacific ?)の線路にも奧の陸橋の下をくぐる部分にガードレールが付いている.

日本では急曲線や鉄橋くらいでしか見かけないが,所変われば何とやら.北米では脱線が多いから,ということだろうか.なお,少し手前から盛大に脱線すれば,橋の下だけガードが付いていても橋脚に激突するんじゃ無いかと思うのだが,細かいことは気にしてはいけないのかもしれない.

新発田→新津

羽越本線というと,新津と秋田を結ぶ路線で,北陸本線や信越線の一部,奥羽本線とともに日本海縦貫線を構成する路線である.つまり,日本海側の大幹線…だと思って乗ろうとしたら,こういう列車だった.えっ?!

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電化されているのに,ディーゼルカー.しかも2両だけである.途中駅は構内配線がずいぶん簡略化されてしまっており,もはや駅というよりは停留所である.

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新発田と新津の間というと,新潟を中心にして見ると環状方向になる.なので,客が少ない,ということか.それにしても,あまりにも痛々しい雰囲気であった.

福島→米沢

山形新幹線に久しぶりに乗ってみた.

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そして,福島駅を過ぎて…

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お,遅い…電車そのものは「がんばればできる子」なのに.線路が厳しいと,電車がいくら性能が良くても宝の持ち腐れ状態のようである.

ラウンドアバウト

日本では「ロータリー」と呼ばれていることが多いが,優先権の考え方の違いからロータリーとラウンドアバウトは異なるそうである.詳しくは,別サイトを見ていただいた方が正確な情報が得られる.

DSCN5173さて,このラウンドアバウトであるが,最近日本で導入された箇所については早速「渋滞ガー」ということになっていたかと思う.だが,そもそも論として欧州でラウンドアバウトをよく見かけるのは,わざわざ交通量が少ない田舎道で信号機を維持してゆくのは経費がもったいないとか,交通量が少ないのをいいことに田舎道をぶっ飛ばす自動車があるので,ラウンドアバウトで強制的に速度を落とさせるとか,そういった目的ではなかったかとおもう.

そういう点では,ラウンドアバウトの設置箇所は,日本ではもっと田舎の方が良かったのかもしれない.

なお,日本初の本格的「ロータリー」は北海道の旭川になるそうであるが,その設置目的は「ロータリーはやっぱりダメだな」という結論を導き出すためだとか何とか(という噂がある).

乗車前の手荷物検査

日本では無いが,かつて列車テロのあったスペインでは,高速列車のAVEに乗る前には手荷物検査がある.X線検査装置をくぐらせるわけである.

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ただ,航空機と同じだけの念の入れ具合かというとそうでも無くて,航空なら絶対に持ち込ませてくれないペットボトル入りの液体は特に問題なく持ち込み可.ついでに言うと,列車の出発が迫ってきても列が捌けそうにないことがわかってくると「行け」と,スルーになることもしばしば.

…ということなので,手荷物検査さえすれば新幹線の安全が確保できるかというと,それだけではおぼつかない可能性あり.

名古屋―大阪のリニア整備で初の意見交換

こういう記事がある.

リニア中央新幹線の名古屋-大阪間の整備に関し、関西財界とJR東海の首脳による意見交換の場が初めてもたれたことが29日、分かった。大阪への同時開業を求める関西財界…名古屋―大阪のリニア整備で初の意見交換 関西財界とJR東海社長

ずいぶん前からいろんな人が…例えば大阪の名物首長さんや政府与党のプロジェクトチームとかが…大阪までの同時開業を目指してアプローチしているんだけど,毎度同じ反応しか返ってきていない.そろそろ「お願いベース」のアプローチは止めて,理詰めの実効性のある方法に切り替えた方がいいかも.

大阪まで同時開業しない理由の一つは,鉄道会社の資金問題だが,資金問題が解決してもいろんな思惑があって動こうとしない可能性もある.その場合は,全国新幹線鉄道整備法とその関連政令である整備法施行令をよく読むと,実は答えが書いてある可能性がある.

…が,まだそこまで踏み込んだアプローチをしているセクションはない模様.

米国だに・すら・さえ自家用車進入禁止

いわゆるトランジットモールというやつがある.国によっては別の呼び方をすることも多いが,自家用車の進入を禁止して公共交通と歩行者しか進入できない街路のことである.

沿道の商店をハシゴするように自由自在に歩行者が横断しているわけではないが,下の写真は上の定義にあてはまる.

DSCN3783この坂道も.

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クルマ社会の権化,米国でさえ,どこでもここでも自動車を通過させているわけではなくTPOを考えたコントロールがされている.

米国だに・すら・さえバリアフリー

米国すらLRTを導入して,ちゃんとバリアフリーに配慮するご時世である.

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これなら,いちいち係員呼んで板を渡さなくても,車イス,ベビーカー,足があまり上がらないご老人等々,心配なく乗降できる.

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欧州の話ではない.クルマ社会の権化,米国のお話である.

DSCN3882(米国ポートランド)

UNION PACIFICの貨物列車

脱線ポイントの近くで待っていると,来た来た.

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通過に要した時間,約10分.機関車3両+貨車70両.まぁ,短めだな.

Canadian Pacificとか,CN (= Canadian National)の文字が書かれた貨車があったり,積み荷が木材の貨車が多かったのでカナダから来た貨物列車かな.

脱線ポイント

珍しい分岐器をご紹介.

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脱線ポイントである.目的は,列車を脱線させること.もちろん事故を発生させることが目的なわけではない.

設置箇所はこんな感じ.

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この先,鉄橋を渡るとともに,鉄橋上で本線に合流するため,信号を無視して衝突する列車があると,事前に列車を故意に脱線させて小事故で済ませようという,そういう目的の装置である.まぁ,安全側線のようなもの.

(米国ポートランド)