続きである.
今回は北陸新幹線京都駅付近の「地上案」のうち「京都駅のホーム編」である.京都駅のホームはどこに作れるかである.
北陸新幹線京都駅のホームは待避線無しの2面2線の予定だが,高架の待避線無し2面2線の駅はこれくらいのサイズである.長手方向が約300m,幅は最も広いところで約25m.これだけの広さが必要ということである.JRTTの公式案でも地下京都駅のサイズはこの程度のサイズである.
さて,こんな広さの地上駅をどこにつくるかであるが,(ちょっと面倒だが)ある.
それは,在来線2番線3番線ホームの直上である.2番3番ホームの長さは約400mあるので,その上空に300mのホームは可能.ちなみに南隣の4番5番ホームも約330mあるので,こっちでもよい.
幅については,0番線と2番線の間の貨物列車が通過する線路と,3番線と4番線の間にある回送列車の留置線との間が約25mである.ということなので,貨物列車の通過線を0番線(北陸特急の着発ホーム)にするとともに,回送列車の留置線を廃止すれば,そこに支柱は建てられる.必要なら2番3番ホームの真ん中にも建てられるかも.
4番5番ホーム上空に北陸新幹線ホームを設置する場合には,3番線と4番線の間にある2本の留置線を廃止した上で,4番5番ホームを数m北に移設して支柱用の空間を捻出する必要はある.
上下方向はというと,2番3番ホームの上には橋上駅舎がある(4番5番ホームも)ので,この上を超えるような高さにホームを架設する必要がある.
上の写真は京都駅ビル4階からのものである.中央奥の10階建てのホテルを目安に推定すると,概ね地上20mの高さなら橋上駅舎はクリアできそう.
とういうことで,ホームそのものを架設できそうな空間はある.ただし,営業路線の直上での高架工事になるので,工事業者が一番嫌がるパターンではある(という話は,直上高架工事をしたことのある人から聞いたことあり).
では,この高架の北陸新幹線京都駅の前後に線路を繋げられるかどうか,という話になるが,その話は次回.(つづく)