続・新幹線札幌駅の件(1番線2番線編)

北海道新幹線札幌駅の件である.札幌までやってきたので,観察してみる.

まずは,1番線と2番線を新幹線に転用できるかという点.長距離列車のターミナルのホームとしては,やや幅員が狭い感じもするが,まぁ,何とかなるレベル.

線路については,軌間が異なることと,車体サイズが異なることへの対応が必要だ.スラブ軌道になっており,青函トンネルのように新幹線軌道の敷設を前提としたスラブ(コンクリート板)では無いので,スラブは交換が必要.写真右側(南側)には余裕がありそうなので,まぁ,これも何とかなるかな.

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小樽方.ホーム西側に出ればすぐに南側ビル群の制約が無くなるので,新幹線の線路を南側にカーブさせれば問題無さそう.この鉄骨の柱は屋上駐車場のものか? 邪魔だなぁ.

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2番線は3番線と近接しており,在来線と新幹線とで建築限界が交錯しそうだ.線路中心を2番線側に寄せる方向で,2番線のホーム端を40cmほど削れば何とかなりそうだが,やや苦しいなぁ.できれば2番線はそのままにしたいところ.

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ということで,1番線2番線の新幹線を転用することは物理的には何とかなりそう.できれば2番線の転用は避けたいところ.

しばらく札幌駅のホームで観察していると,この駅,各方面の終点になっている関係もあり,列車がホームをふさいでいる時間が長い.中には,ホーム上で増解結している列車まである.

関西方面でいうと,京都駅や大阪駅,あるいは新大阪駅のホーム上で増解結や車内清掃をしている列車は(関空特急や山陰特急を除いて)あんまり無い.

在来線が忙しいので…というJRの説明のようだが,改善の余地はありそう.

いやそれ以前に,1番線2番線て,現時点で既に割とヒマでは無いかな?

(つづく)

あの渡島大野が新幹線駅に

北海道新幹線の現在の終点は「新函館北斗」駅だが,ちょっと前まで「渡島大野」と名乗っていた.その時の様子はこちら.いちおう,After編である.

まずは,新幹線の線路の終点であることを確認.確かに今はここで終わり.

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改札を出て,右に曲がる.

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在来線ホームの上に出てみると,ホームがまっさらに更新されている.だが,まだかつての面影がある.

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向きを変えて,正面に出てみる.かつての駅舎からは想像もできないくらい立派だ.

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駅前広場も整備されており,駅を出たら田舎の風景が広がっていたのは今は昔.

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では,今度は反対側の駅前広場に行ってみよう.かつての渡島大野駅は西側にしか出られなかったが,新函館北斗駅には東側駅前広場も整備されている.

こっちは何にも無いが,小ぶりながらきれいな駅前広場が完成している.一台停まっている車の向こう側で何かがうごめいている.何かな?

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ん?

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う,馬だ.野良馬?

なんだか,ちょっと安心した.

青函トンネルを新幹線で通ってみた

例の出張の日になった.列車は東京駅を出る段階で全席完売の盛況ぶり.どうやら私は団体客の多い車両の空き席に収まってしまったようだ.完全に観光列車状態.チョコあげようかとか言われたりするワケだな,これが.

新青森を出ると北海道新幹線区間に入るが,どうも遮音壁が多くて景色があまりよろしくない.せっかくの車窓が,壁だらけ.

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新青森から新函館北斗までは約1時間であり,概ね毎時1本運転されているので,この区間では2度新幹線とすれ違う.

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中小国の信号場で在来線と合流する.

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ここからしばらくは狭軌と標準軌の三線軌だ.残念ながら,速度はずいぶん遅い.在来線特急なら「がんばって走っている」レベルだが,新幹線としては「徐行?」というレベル.

車内放送でいくつかの小さなトンネルの後,青函トンネルに入ることが告げられた.その直後に「奥津軽今別」に停車したので,「あら,もう北海道? 早かったわね.」などと隣の席の観光のおばさま方がのたまわってらしたが,この直後,現実を体験することになる.

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時速約140キロで青函トンネル突入.スピードはもちろんずっとそのまま.トンネルを通過するための所要時間は約25分.

例の観光おばさま方,「えっ! ・・・」・・・ゴォーーーーーーー

青函TN

ゴォーーーーーー.竜飛海底駅と吉岡海底駅も非常用設備として稼働中の模様.

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ゴォーーーーーー.トンネルの中では,新幹線と1回,貨物列車と1回すれ違った.

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ゴォーーーーーー.30年ほど前に初めて快速「海峡」で通過した際には,全4名のうち2名は途中で意識不明.青函トンネル恐るべし.あの時は140キロも速度は出ていなかったので,40分近くかかったと思う.それを考えれば速くなったものだ.

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ゴォーーーーーーッ.やっと出た.例のおばさま方「・・・・・・」

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新幹線で北海道上陸!

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木古内手前で在来線と分離して…

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木古内からさらに15分ほど走って,新幹線の車庫が見えたら終点.

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現時点では,ここが新幹線の北限.

 

 

【祝】リニア大阪延伸時期短縮

【祝】早期開業!

2027年の名古屋開業を目指すリニア中央新幹線について、自民党の特別委員会は24日、JR東海が45年に計画している大阪延伸時期を短縮するための検討を始めた。財政…

情報源: リニア大阪延伸時期短縮へ検討開始

まだ決まったわけではないけど.2037年開業らしいが,もう一声! と言いたいところ.JR東海に低利融資して建設する方式のようなので,2027年の名古屋開業を待って工事部隊を西に移動させ,工期10年程度で開業という算段だと思う.

昔の公団方式で国費建設の後,民間引き渡しという方法なら名古屋開業を待たずして名古屋以西の建設がはじめられると思うが,たぶん,JR東海が大量に建設部隊の人員を採用してしまっているから,それに配慮しているんだろうなぁ,などと思う今日この頃.

南海トラフ地震は2038年」とか書いてある本があったが,ギリギリだな.

草木も眠る丑三つ時…

草木も眠る丑三つ時…ナゼか,家の近所の踏切が鳴る.

しばらくすると,グォーッ,,,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタンコトン,カタン…なんだか,懐かしい響き.

そう言えば,高校生の頃,夜中にこういう音聞こえてたよなぁ.新宮行きの夜行列車.いやいや,ここは普段は銀色の電車しか走っていない学研都市線こと片町線.

貨物列車だ!

カメラ持って外に出たが間に合わず.木津方面に走り去る後ろ姿が見えた.

工事用の貨物列車だね.数年に一度しかお目にかからないレベルの珍客であった.

こんな感じのやつだったと思う.(イメージ)

スーパーカー

京阪電車の京津線用の電車.

地上の線路も走れば…

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路面軌道も走るし…

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地下鉄も走行する…

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…教科書の「LRT」の特徴をそのまま日本国内で表現したような電車だが,海外のトラムが地下線を走るのに比べて重装備で電車の値段が高いらしい.

運転席のランプには「ATO」の文字が.自動運転対応である.

「TASC」は定位置に停止させる装置だったっけな.

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ホームの監視カメラ画像を電車に伝送する装置もついている.

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トラムにしては重装備だな.

耳つき?

いつもの電車がやってきた…が,なんか変なものが付いている.

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耳つき? 耳というよりは口元に両手を添えている感じか?

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連結面間にホームから転落する人もいる.目が不自由だったり,酔っていたり.

運転席の無い連結面間なら板を付けると良いが,運転席のある先頭車同士が頭を突き合わせる部分はどうするのかと思っていたら,結局こういう解なのね.

後付けだと何かとデザイン的に難アリになるので,最初から織り込み済みの設計にするという手もある.例えば,極端なのだと,こういうのもあるぞ.連結するだけで,転落防止も通路もセット完了.

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#チャウチャウ犬ではありませんので,念のため.

散水装置

線路の散水装置というと,関ヶ原や上越新幹線などにある新幹線の消雪装置のことを思い出すが,それ以外にも散水装置はある.

それは,急カーブである.レールと車輪の摩擦を小さくすることが目的であり,似たような目的では塗油器というのもある.

写真の曲線は半径80メートル! 路面電車級である(…というか,京津線は元々路面電車だね).京阪京津線の大谷駅の北側である.

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京津線にはここ以外にも何カ所かに散水設備がある.

転落検知マット

カーブにホームが設置されている場合,車両とホームの間が空いてしまうことがある.そのままズボッと人が落ちて,気付かずに列車が出発してしまうと事故になってしまう.

駅によっては写真のような転落検知マットが敷かれている.

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このマット,結構感度が高いらしく,猫がこの上を通っても反応してしまうそうな.へぇ〜っというお話.そんだけ.

レールの上を走るバス

だいぶ前のお話.宇部線の電車に乗っていたとき,家族連れが困った顔で話しかけてきた.乗ったはいいが,どうやって降りるのかわからないという.

そこで教えてあげた.「この電車はレールの上を走るバスみたいなもんです.降りるには,前の方まで移動して,料金表見ながら運転席の横で料金支払って降りればいいですよ.」

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家族連れは納得して移動して降りていった模様.

バス会社にしろ,ローカル電車にせよ,客を増やしたいと思っているのなら,わかりやすい要所要所に大きく”電車(バス)の乗り方”を表示した方がいいだろう.

今のご時世,小学生高学年でも電車に乗ったことがないこどもが珍しくない.電車を動かしてさえいれば勝手に乗ってくれる,などと思ってはいけない.もう,そんな時代じゃないんだよね.

(写真は,福知山線を走る「バス」の料金表)