車窓から見たまま.
例の「Liège」というベルギーの都市.無知な方はどこの田舎の小都市だ,などと言っていたが,ちゃんとフランス-ドイツ間の国際特急の停車する都市である.
駅舎までは確認できなかったが,ホームの大屋根の構造が他駅とは明らかに違っており,デザインは凝っているようである.
そりゃぁ,怒るわな.
車窓から見たまま.
例の「Liège」というベルギーの都市.無知な方はどこの田舎の小都市だ,などと言っていたが,ちゃんとフランス-ドイツ間の国際特急の停車する都市である.
駅舎までは確認できなかったが,ホームの大屋根の構造が他駅とは明らかに違っており,デザインは凝っているようである.
そりゃぁ,怒るわな.
例の国際特急に乗った.日本では食堂車はどんどん廃止されているが欧州の特急列車では,食堂車が連結されているものが多く,無くても軽食の提供設備はほぼ必ずある.
ケルン→パリ間で乗ったThalysの場合は軽食の提供設備もあるが,一等車の場合は飛行機の機内食のようなものが出てくる.
出発してしばらくすると,各席に出される.味は機内食以上でも以下でも無く,それそのものである.
日本では事前に弁当を持ち込むか,車販で弁当を頼むしか手が無いが,都市間輸送における供食というのは,実は重要な要素なんじゃ無いかと思う.最近は,車販を省略する特急列車も多くなってきており,かといって駅の食堂等もショボく,メシをどこで食うかというのは長距離移動の大きな課題でもある.
欧州では,線路とその上の鉄道運行が基本的に上下分離されている.旅行者としてはICEやTGVをよく使うのでほとんどそのことを意識することはないのだが,最近,特にドイツなどでは比較的近距離の都市間連絡列車で,見かけない会社の列車を見かけることが多くなってきている.
例えば,この列車.
機関車は比較的最近の機関車で,確か発車時には「ドレミファソラシド…」という音を発したはず.けど,よく見るとかつては書かれていた「DB」の赤い文字が無い.
ハンブルグとケルンを結ぶ列車のようである.
車両は結構年季の入ったもので,元オーストリア国鉄? 土手っ腹には大きく「HKX」と書かれている.
ハンブルグとケルン間ならICE等を使って移動するのが通常の方法だが,同じ線路上を別のHKXという会社(私鉄)が列車を運行しており,ドイツ鉄道の列車に乗るよりも安価に移動できるようになっているようだ.
ただし,車両はお古の使い回しであり,とにかく安く,しかも早く移動したいというニーズを満たしているようである.
ユーレイルパスでも乗れるようだが,良い時間帯の発着時間は確保できていないようで,あまり便利では無い.しかもICEにも乗れるチケットでわざわざ選択するような列車では無い.
だが,地元の人にとってはこういった別の選択肢も準備されているのである.
日本では,都市内交通が自由化されている一方,新幹線を含む幹線鉄道および同じ線路上を走るローカル列車の運営は国鉄時代からの地域独占が継続しており,ユーザーの選択肢は限定的である.
以前,鉄道は航空路だという話をしたが,ケルン駅の構内にもあったあった.
日本でもすぐにできるサービスのはずだが,航空と鉄道は犬猿の仲だからか,協力関係を築くことができない.
海外客のインバウンドがあーたら,どーたら,と言うなら,これくらいのサービスは始めてもいいと思うのだが.特にインフラ投資も必要なさそうだし.
「質より量」と言い切ってしまうドイツのカールスルーエのトラム.さすがに量が多すぎてトラムの渋滞が問題になり,地下化することになった.この光景ももうすぐ見納めになる.
市内中心街は工事のまっただ中で,日本の土地区画整理なら曳家という方法で建物を移動させますが,ここドイツでは…
おおおおぉぉ…すごいことやってる.カナダで小さな家をトラックで運んでいるのは見たことがあるが,クレーンだ.ん?
なんだ,これは??? 家に根っこが…
この工事現場の角を曲がったところには…ん?
どうやら,殺風景になりがちな工事を楽しくやり過ごしてもらえる工夫,アートのようである.
日本の工事現場も昨今は「○○の工事をしています」という看板を掲げたり,遮壁の一部を透明にしたりしている努力をしているが,こういった工夫もありなのかもしれない.
夜には明かりも灯ります.
フランスの鉄道博物館,数々の記念すべき車両が収蔵されているが,中には方向を誤ったのではないかと思われる試作品的なものも存在する.
まずは,これ.方向を誤った,というよりは,当時の時代のニーズをそのまま反映した貨車である.何を運んでいたかは一目瞭然.ヒントは「フランス」である.
次は,このモダンな車両である.その名も「Autorail」.
要するに単行運転用の気動車なのだが,前面の運転席に見える部分は実は客席であり,運転席は車両中央の天井の出っ張りの部分,艦橋のような部分である.前後ともこの位置から運転するようだ.客室の天井が異様に低い.
そして話のタネの一番はこの客車.
まるで日本の町屋に車輪を付けたような車両である.TGV Duplexの祖先か?
1階が二等車,2階が三等車であり,三等に出入りするにはデッキの階段を二階まで上って車端のドアから入る.