フランスの鉄道博物館,数々の記念すべき車両が収蔵されているが,中には方向を誤ったのではないかと思われる試作品的なものも存在する.
まずは,これ.方向を誤った,というよりは,当時の時代のニーズをそのまま反映した貨車である.何を運んでいたかは一目瞭然.ヒントは「フランス」である.
次は,このモダンな車両である.その名も「Autorail」.
要するに単行運転用の気動車なのだが,前面の運転席に見える部分は実は客席であり,運転席は車両中央の天井の出っ張りの部分,艦橋のような部分である.前後ともこの位置から運転するようだ.客室の天井が異様に低い.
そして話のタネの一番はこの客車.
まるで日本の町屋に車輪を付けたような車両である.TGV Duplexの祖先か?
1階が二等車,2階が三等車であり,三等に出入りするにはデッキの階段を二階まで上って車端のドアから入る.